株式会社日刊工業新聞社
2023年8月24日
PRESS RELEASE
書籍『トコトンやさしい表面処理の本 新版』発売
2023年8月30日
株式会社日刊工業新聞社
日刊工業新聞社(代表取締役社長:井水治博 本社:東京都中央区)は、書籍『今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい表面処理の本 新版』(東京都立産業技術研究センター編著)を発売しました。めっきや漆、塗装が施された装飾品や鉄器などに見られるように、表面処理は古くから利用されてきた技術です。最近の統計によると、表面処理に関する受託加工市場は年間数兆円規模に達し、日本の基幹産業の一つに成長しています。
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装飾・防食から用途は拡がる
表面処理が工業的に躍進できた大きな理由は、「いろいろな機能を付与できること」にあります。一口に表面処理と言っても、その方法や分類は非常に多岐にわたっています。
これまで、主に装飾(着色)や防食(防錆)が表面処理の用途の中心でした。しかし、多様な要求に応じた処理法が次々に開発されて以降、表面処理は幅広い役割を担うようになっています。すなわち、多種多様な処理方法や機能付与が製品の多様性を拡げ、表面処理の有用性を高める一因となっています。
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“コストに見合うだけの機能”を付与できるかどうかが問われる
表面処理の目的は、耐摩耗性や耐食性を付加して従来の基材が持つ性能の保護および機能向上を図ることと、電気・光学的特性の付加により従来の基材とは異なる機能を持たせること、の2つに分けられます。さらには複数の要求を満たす目的で、数種類の表面処理を複合的に組み合わせる例も多いのです。
このように表面処理への期待は高まっていますが、安易に採用してしまった挙げ句に費用対効果が見合わない例や、反対に目覚ましい効果は得られたものの明らかに過剰品質だったというケースも出てきています。
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働きや技法などメカニズムもやさしくイラスト図解
本書は、これから表面処理を利用しようと考えている人、表面処理に関心を持っている人を想定し、わかりやすく丁寧に解説しました。また、社会の多様化や急激な変化に対応できるよう、可能な限り紙数を割いて多くの表面処理の働きや技法を図解とともに紹介しています。加えて、処理品に対する代表的な分析評価法も提示しました。
機械部品に多用される技術・機能の紹介を軸に表面処理への理解が深まる一冊です。
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目次
第1章 表面処理とその基礎を知ろう
第2章 仕上がりを左右する前処理
第3章 寿命を延ばすためのめっき
第4章 美観を保護する塗装
第5章 薄くて硬いドライコーティング
第6章 表面熱処理で基材にひと工夫を
第7章 表面を正しく評価する
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書籍情報
定価1,980円(本体1,800円+税10%)
仕様:A5判、並製、160頁
ISBN:978-4-526-08290-0
発行:日刊工業新聞社
発行日:2023年8月30日
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編著者紹介
東京都立産業技術研究センター
「トコトンやさしい表面処理の本」編集委員会
(研究開発本部 物理応用技術部機械技術グループ/機能化学材料技術部プロセス技術グループ)
委員(50 音順)
小野澤明良/川口雅弘/桑原聡士/徳田祐樹/中村勲/森久保諭
仁平技術士事務所 所長 仁平宣弘
【問い合わせ】
日刊工業新聞社
書籍編集部 03(5644)7490
販売・管理部 03(5644)7403
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