将来宇宙輸送システム株式会社、株式会社JALエンジニアリングとの間で安全な宇宙運送の実現に向けた協議を開始

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宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指すスタートアップ企業である将来宇宙輸送システム株式会社(東京都中央区、代表取締役 畑田康二郎)は、宇宙往還機を利用した安全な宇宙運送の実現を目指して、JALグループの航空機整備を担う株式会社JALエンジニアリング(所在地:東京都大田区、代表取締役社長:田村 亮、以下「JALEC」)との間で合意書を締結し、同社の技術的知見を活用した整備性向上等につき協議を進めることとなりましたので、お知らせします。

◾️背景

当社は〝毎日、人や貨物が届けられる世界。そんな当たり前を、宇宙でも。〟をVISIONに掲げ、完全再使用型の単段式宇宙往還機(SSTO)を用いた高頻度宇宙輸送を2040年代に行うことを最終目標とし、今後5年程度で再使用型の小型宇宙輸送機を開発することを目指しています。その実現には、開発の初期段階から、安全性・信頼性を確保した効率的な運用の仕組みについて検討を行う必要があります。
JALグループの保有する航空機/エンジン/部品に対する整備の担い手であるJALECは、航空機オペレーションで得た整備に関する技術的知見を活かし、社会インフラの課題解決など「安全・安心な社会を創る」「サステナブルな未来を創る」活動を事業として進めており、このような背景から今般両社にて、宇宙往還機の整備性向上等について検討を行うこととなりました。


◾️山口顧問からのコメント

再使用型の宇宙往還機の開発に当たり、十分な耐久信頼性を有する設計構造、システム健全性の常時モニタリングと診断に加え、高信頼性かつ高効率な整備は、極めて重要な要件です。それらの要件は、開発の初期の段階から設計思想と構造に織り込む必要があります。航空機の整備・運用に関するJALECの皆さんの多くの経験に基づく有益な知見は、我々の再使用型の宇宙往還機開発へのチャレンジを加速させてくれるものと確信しています。

※山口顧問は、38 年間、日産自動車の研究開発部門に勤務し、2014-2022 年に日産自動車及びルノー自動車の研究開発部門の最高責任者(アライアンスEVP)として、日本、フランス及び世界各国の全ての研究開発組織を統括してきました。2022年3月に日産自動車副社長を退任し、退職しています。2023年2月に当社の顧問に就任し、事業戦略全般に関する助言を行なっています。

◾️連携企業の概要

法人名    株式会社JALエンジニアリング

英語名    JAL Engineering Co., Ltd.(略称 JALEC)

代表者    代表取締役社長  田村亮

本社住所   東京都大田区羽田空港三丁目5番1号 JALメンテナンスセンター1

設立日    2009年10月1日

法人概要

JALグループの整備会社4社と、一部機能を除くJAL本体の整備本部の統合により2009年に設立。羽田、成田、伊丹の各空港を主な拠点に、JALをはじめジェイエアやZIPAIR Tokyo、スプリング・ジャパンなどJALグループが運航する約200機の航空機の整備と整備計画の策定・管理を担当しており、長年の経験の中で培ってきた幅広い知識や高度な技術力を活用した高品質の整備により、空の安全を支えています。

URL     http://www.jalec.co.jp/


◾️当社概要

法人名    将来宇宙輸送システム株式会社

英語名    Innovative Space Carrier Inc.

代表者    代表取締役 畑田康二郎

本社住所   東京都中央区日本橋1-4-1

設立日    2022年5月2日

資本金    310,000,000円(資本剰余金を含む)

事業内容   革新的な宇宙輸送システムの事業化に向けた企画検討

URL       https://innovative-space-carrier.co.jp/

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