本年度の「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」(以下「JT杯」)一回戦第三局静岡大会は3年ぶり6回目出場の佐藤天彦九段と2年連続3回目出場の稲葉陽八段の戦い。会場は静岡県静岡市のツインメッセ静岡。公開対局として、事前抽選で当選した観戦者や同会場で開催される「テーブルマークこども大会」の参加者等の目の前で対局が繰り広げられる。またその模様は15時10分からABEMAでも生中継される。
一回戦第三局生中継「ABEMA」URL https://abema.tv/channels/shogi/slots/Cqrqy6cQV2iBsD
■対局のみどころ
両者の対戦成績は、17戦して佐藤九段の10勝7敗。最近10戦で見ると、両者5勝5敗の五分の星となっている。戦型は、横歩取りが5局、先手が矢倉模様に進めるも後手が素直に矢倉にしない将棋が4局、相掛かりが2局、角換わりで後手右玉が2局、相矢倉が1局、居飛車その他の戦型が1局と17局中15局が相居飛車の戦い。残る2局はそれぞれが三間飛車に振るというもの。全体的には、先手が戦型を主導しようとするも後手が素直に応じず、序盤から主導権の取り合いになり、力戦となる展開が多い。いずれにせよ相居飛車の戦いになると思われるが、細かい戦型については全く予想がつかない。この「JT杯」の舞台では初めての対戦だが、持ち時間が短い早指し棋戦では過去3回対戦して佐藤九段の2勝1敗という星が残っている。まずはどういった戦型に落ち着くのか。中盤以降のねじり合いが見ものとなる。斬り合い望むところの稲葉八段に対し、相手の攻めをいなす懐の深さが持ち味の佐藤九段。過去に名人戦の舞台でも戦った両者の大熱戦が期待される。
■注目の対局を盛り上げるのはこの3人
大盤解説は、「JT杯」2回の出場経験がある阿久津主税八段。今回の両対局者より少し上の渡辺明九段、山崎隆之八段らの世代でもまれてきた。佐藤九段が「貴公子」と呼ばれていたのに対し、「東の王子」と呼ばれていた阿久津八段も中堅、ベテランの域に入った。現在の将棋界についてどう捉えているのか、忌憚のない解説に注目だ。
(写真)左から 解説/阿久津主税 八段 聞き手/山田久美 女流四段 読み上げ/和田あき 女流二段
■「JTプロ公式戦」トーナメント表
※タイトル・段位は2023年7月21日現在のものです。
■ABEMAでの生中継スケジュール
※放送開始時間は変更になる可能性があります。
■大会協賛趣旨(JTグループ)
こどもから大人まで誰もが、将棋を自分らしく自由にとことん楽しめる。みる・指す・ふれあう将棋日本シリーズだから体験できる心の豊かさを育む特別な「とき」がここにはあります。
ひとりひとりの心の豊かさを、もっと。
JTグループは、将棋の魅力に寄り添い、将棋を愛するすべての人を応援しています。
■大会名義
主 催/ 公益社団法人 日本将棋連盟、各地区新聞社(関東・大阪は日本将棋連盟のみ)
後 援/ 文部科学省、開催地区地方自治体及び同教育委員会、開催地区青年会議所等
協 賛/ JT、テーブルマーク
■大会情報
大会公式ホームページ https://www.jti.co.jp/culture/shogi/index.html
「JT杯」公式Twitter https://twitter.com/jt_shogi
お問合せ
「将棋日本シリーズ」総合事務局 TEL/03-5166-0290 E-mail/info@jt-shogi.jp
〒104-6038東京都中央区晴海1-8-10晴海トリトンスクエアX棟㈱I&S BBDO内
※「棋士の写真」や「各種調査データ」の提供等もいたします。