第三者割当増資によるシードラウンドB総額1億400万円の資金調達完了のお知らせ

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株式会社イムノロック(本社:神戸市、代表取締役CEO:白川利朗、以下「当社」)は、下記を引受先とする第三者割当増資を行い、シードラウンドBとして総額1億400万円を2023年7月に調達したことを報告いたします。

・大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(OUVC2号投資事業有限責任組合)

・株式会社神戸大学キャピタル(KUC1号投資事業有限責任組合)

・フューチャーベンチャーキャピタル株式会社(こうべしんきんステップアップ投資事業有限責任組合)

  • 株式会社イムノロックについて

当社は、ビフィズス菌の特性を利用した新規経口ワクチンプラットフォーム技術を有し、神戸大学発のベンチャー企業として2021年に設立されました。現在、経口のがん治療ワクチン(B440)と新型コロナウイルス予防ワクチン(BCOV332)の開発に取り組んでいます。B440の開発では、2023年1月から進行性尿路上皮がん患者を対象とした医師主導治験(第Ⅰ相臨床試験)を神戸大学、広島大学および浜松医科大学の3施設で実施しています。近年、生体に本来備わるがん免疫を活性化する「がん免疫療法」の開発、実用化が急速に進んでいます。B440はがん免疫の主役である細胞傷害性T細胞(キラーT細胞)を強力に誘導することが実験動物を用いた前臨床試験で確認されています。また、現在、代表的ながん免疫療法剤として普及している免疫チェックポイント阻害剤との併用による相乗効果も前臨床試験で確認しています。今回の増資によりB440の臨床開発を加速させ、世界初の経口でのがん免疫療法剤であるB440を1日でも早くがんに苦しむ患者様のもとに届けられるように社員一同一丸となって研究開発を進めてまいります。

ビフィズス菌を用いた経口ワクチン技術:

従来の経口ワクチンには、いかにして人体最大の免疫器官である腸管免疫系へ抗原タンパクをデリバリーするかという大きな問題点がありました。近年、腸内細菌と腸管免疫の密接な関係が明らかとなり、特にビフィズス菌等のある種の腸内細菌が腸管パイエル板の樹状細胞に取り込まれ、さらに樹状細胞を活性化していることがわかりました。

当社は様々な抗原タンパクをビフィズス菌表層に発現させる技術を用いて、革新的な経口ワクチンプラットフォームの開発に成功しました。

経口がん治療ワクチン(B440)の作用機序:

経口投与された B440 は腸管上皮中の M 細胞からパイエル板中の樹状細胞に取り込まれ腸間膜リンパ節に移動します、B440 が提示していた抗原タンパク(腫瘍抗原 WT1)は樹状細胞内で処理され、その断片が樹状細胞表層に抗原提示されます。この抗原提示樹状細胞がリンパ節内のリンパ球を活性化し、がん細胞を攻撃する細胞傷害性 T 細胞を誘導します。

  • 会社概要

株式会社イムノロック

住所:神戸市中央区楠町7-5-1

代表者:白川利朗(代表取締役 CEO)

資本金:181,200,000円(資本準備金含む)

ホームページ:https://immunorock.com/

  • 投資家のコメント、または各ベンチャーキャピタルの紹介

大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社 投資部 投資グループ 担当部長 魚谷 晃

OUVC2 号投資事業有限責任組合より出資させて頂きました。同社で開発を進めているB440は世界初のWT1経口がん免疫療法剤として期待されています。我々は今回調達した資金を活用して、B440の開発をさらに加速されることを期待しております。また、同社が保有するビフィズス菌経口ワクチンプラットフォームに関する技術は他がん種・抗原への適応も期待できるものであり、大きな社会課題の解決に繋がる技術を開発するベンチャー企業としてOUVCが支援する意義は大きいと考えております。

 

株式会社神戸大学キャピタル 八百板 寿参

KUC1号投資事業有限責任組合より出資させて頂きました。日本人の2人に1人は生涯でがんと診断されると言われている現代において、同社技術はがん治療の選択肢を広める可能性だけでなく、患者さんの負担を抑え、QOL向上にもつながる非常に社会的意義の高い技術であると感じています。インターナショナルな経営陣も魅力であると思います。本投資を通じ、1日も早い上市ならびに神戸地域の医療の活性化に繋がることを期待しております。

フューチャーベンチャーキャピタル株式会社 小林 祐也
神戸信用金庫と共同で設立したこうべしんきんステップアップファンドより出資をさせていただきました。同社が研究開発を進める経口のがん治療ワクチンは患者にとって負担の少ないがん治療を実現するものであり、新たながん治療の可能性を広げるものと期待をしています。実用化に向けて関係者一同精一杯応援させていただきます。

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