▼報告書
https://www.works-i.com/research/works-report/item/learninitiative.pdf
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研究レポート発表の背景
ESG投資の流れにより世界中で人的資本経営への関心が高まる中、各企業が人材育成・能力開発といった“人への投資”によって企業成長の活路を見い出すようになっています。特に変化が激しい現代において、働き方の多様化や急速なデジタルシフトなどによりビジネスのあり方も大きく変化する中、リスキリングを含め個々のビジネスパーソンの学びの重要性が広く認識されるようになりました。
人的資本を最大化させる上では、個人のキャリア自律を後押しし、企業が多様な学びを支援することが重要です。その一方、多くの企業ではこれまで社員が「自主的に学ぶ」取り組みを行ってきておらず、今も学びを促進する施策が思うように進んでいないケースが散見されます。
そこでリクルートワークス研究所は、2022年「学びを阻害する職場の研究」プロジェクトを立ち上げ、SchooCCOの滝川も参加。個人が主体的に学ばない背景を職場要因から明らかにし、学びたくなる職場づくりについての研究を行ってまいりました。研究結果をまとめ、この度「学びに向かわせない」組織のリスクについて研究成果をまとめたレポート「なぜ人は自主的に学ばないのか 学びに向かわせない組織の考察」を発表するに至りました。当レポートにおいて、スクー執行役員 CCO 滝川麻衣子は「何を学ぶのか、なぜ学ぶのか・学ばないのか 個人における学び行動の考察」と題して研究報告を行っています。
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研究レポートの概要(滝川によるレポートのみ抜粋)
①人が学びに向き合わない潜在的な理由
2022年3月に実施した予備調査の結果、学びの必要性を感じていない人は全体の24.4%、自分が今何を学ぶべきかわかっていない人は同21.9%、であり、「あなたの職場には、仕事や学びのやる気を下げるような周囲からの働きかけ(発言や介入行動)がありますか」との質問に、18.1%が「はい」と回答しました。
②学ぶのは「キャリアでやりたいことが明確な人」
自分のキャリアの中で「やりたいことがある」と、仕事直結学びと中長期のキャリア形成学びをおこないます。中長期のキャリア形成学びには、「主な職場以外に自分の持ち味を発揮する第2・第3の場がある」ことも影響していることが明らかになっています。
③社員を学びに向かわせるために、企業がすべきこと
キャリアの明瞭さや、成長課題の認識が学び行動につながっています。各企業では自身のやりたいことを明確にするような後押しや、成長課題をクリアにするようなマネジメントの仕組み、職場以外に持ち味を発揮する場を用意することなど、個人の中長期のキャリアを軸にした職場づくりこそが、個人の学び行動につながる可能性が示唆されています。
研究レポートの全文は、こちらからご覧ください。
▼研究レポート:なぜ人は自主的に学ばないのか 学びに向かわせない組織の考察
https://www.works-i.com/research/works-report/2023/learninitiative.html
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研究レポートについて滝川のコメント
株式会社Schoo 執行役員CCO(Chief Content Officer)滝川 麻衣子
本プロジェクトは「どのように学ばせるか」から「学びたくなる職場とは」に、問いを変えることからスタートしました。学ばせない組織は「変化やチャレンジを嫌う組織」「定年まで働くことが前提の組織」であるなど、産業や雇用の変化と、そこにリンクする「キャリア観」と「学び」が相関することが、改めて明らかになりました。個人のキャリア構築と企業成長が「学びを通じて」実現される組織づくりについて、ぜひご一読ください。
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オンラインシンポジウムのレポートについて
5月末日に、企業とメディアの皆さまに向け、本プロジェクトの研究内容の発表も兼ねたシンポジウムを開催しました。
当日の発表内容について、こちらも併せてご覧ください。
▼参考記事:
「社員が学ばない組織」の大きなリスクとは? 自主的に学ぶ組織づくりは待ったなし(Schoo公式note)
https://note.com/schoo/n/n7a02b582b8a9
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株式会社Schooについて
「世の中から卒業をなくす」をミッションに、インターネットでの学びや教育を起点とした社会変革を進めている企業です。社会人向けのオンライン生放送学習サービス「Schoo(スクー)」は2012年のサービス開始後、「未来に向けて、社会人が今学んでおくべきこと」をコンセプトとした生放送授業を毎日無料提供。過去の放送は録画授業として約8,000本公開中。法人向けには社員研修と自己啓発学習の両立を実現する「Schoo for Business」を提供し、学び続ける組織作りに貢献しています。現在の登録会員数は約90万人、導入企業実績は3,200社を突破。不確実性の時代において新たな挑戦をする人や、人生100年時代においてより豊かな暮らしを実現するための手段として学びを提供し、社会を前進させる支援に取り組んでいます。
2014年からは約35の大学・教育機関のDX化を支援。2021年9月には高等教育機関DXプラットフォーム「Schoo Swing」を提供開始。全国約33の自治体との提携をはじめ、地方創生事業も推進しています。
会社名 :株式会社Schoo(スクー)
代表者 :代表取締役社長CEO 森 健志郎
設立 :2011年10月3日
資本金 :1億円
所在地 :〒150-0032 東京都渋谷区鶯谷町2-7 エクセルビル4階
事業内容:インターネットでの学びや教育を起点とした社会変革
URL:https://corp.schoo.jp/(コーポレートサイト)・https://schoo.jp/ (個人向けサイト)・https://schoo.jp/biz(法人向けサイト)・https://dx.schoo.jp/(高等教育機関向けサイト)・https://pencil.schoo.jp/(オウンドメディア)・https://note.com/schoo(公式note)