農林水産省(消費・安全局動物衛生課)へ違法業者の撲滅を要請

この記事は約3分で読めます。
日本国内には、家畜の監視伝染病(家畜伝染病、届出伝染病)として100の伝染性疾病があります。これらの伝染性疾病に動物が感染した場合は、蔓延防止の観点から当該動物は殺処分されます。また、口蹄疫、BSE、鳥インフルエンザ、豚熱、アフリカ豚熱といった特定家畜伝染病については当該動物はもちろんのこと近隣で飼育されている感染前の動物まで殺処分されることは近年の報道でご周知のとおりです。飼育者は、そのような事態にならないように日頃から発生予防や蔓延防止措置に取り組むことが義務付けられています。しかし今回、家畜伝染病予防法を遵守せず、伝染病の法定検査を行わないまま遺棄や不法投棄を繰り返す違法業者の存在が確認されたため現状を農林水産省(消費・安全局動物衛生課)と共有し、担当行政官より各都道府県に家畜伝染病の防疫対策を徹底するように要請しました。

かねてよりヤギ業界内の家畜伝染病に対する予防や蔓延防止の意識の低さに強い危機感をもっていた関係者を代表して愛知ヤギ農場が要請をしました。

今まで私たちが見聞きしたヤギ飼育者の実態は、家畜伝染病予防法の法令順守とは程遠く、いつヤギ飼育者の間で家畜伝染病が蔓延しても不思議ではない状況でした。

 

<以下、家畜伝染病予防法が守られていない一例>

・防疫対策(手洗い、足踏消毒、衣服消毒など)をしない人間とヤギの触れ合い

・防疫対策(ヤギの蹄浴、飼主の消毒など)をしないヤギ同士の接触

・18カ月齢以降に死亡したヤギの法定検査(TSE)をせずに遺棄

・大量に死亡した0歳ヤギの死因を特定せずに不法投棄

など

 

近年ではヤギを家族として迎え入れる個人が増えていますが、そのような場合であっても家畜動物を飼うルールと伴侶動物を飼うルールの両方を守る必要があります。

かく言う本件を要請した愛知ヤギ農場もペットヤギ専門の牧場であり、今まで家畜として扱われてきたヤギをペットヤギとして迎え入れて新たな魅力や価値を発信するペットヤギ業界のリーディング‐カンパニーです。

そのうえで私たちは家畜伝染病予防法で示されている基準よりも高い防疫レベルを自主的に設けて、予防や蔓延防止策を実施しています。

飼育目的が家畜であってもペットであっても家畜伝染病の発生予防や蔓延防止は、ヤギを飼う者の責任であり、飼主が伝染病からヤギを守らなくては誰も守ってくれません。

万が一、家畜伝染病が発生したときの影響は計り知れず、何より飼主自身の管理不足によって家族を失うことを考えると言葉にならないでしょう。

本件リリースを通じて、飼育者の方は後悔のないよう防疫対策に取り組んでいただきたいと思います。

私たち業界団体は関係各所と連携して違法業者の摘発と撲滅の手を緩めることなく取り組んでまいります。

<要請者>

愛知ヤギ農場

住所:家畜伝染病予防のため住所は公開しておりません

ホームページ: https://yagifarm.com

 

愛知ヤギ農場は、教育会社のMON株式会社(本社:東京都中央区銀座)が動物介在教育事業として経営するペットヤギ専門の牧場です。今まで家畜として扱われてきたヤギに対して、ペットヤギとしての新たな魅力や価値を発信し、正しい飼育管理を指導するペットヤギ業界を牽引するリーディング‐カンパニーです。

タイトルとURLをコピーしました