INEOS向け新造LNG船2隻の定期用船契約を締結

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株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「当社」)は、当社100%出資子会社を通じて、英国の大手化学メーカーのINEOS Groupの子会社であるINEOS Energy Trading Ltd(本社:英国ロンドン、以下「INEOS Energy」)と、新造LNG船2隻(以下「本船」)の定期用船契約を締結しました。

本船はHanwha Ocean Co., Ltd.(本社:韓国)のコジェ造船所にて建造され、2027年に竣工、INEOS向けのLNG輸送に従事する予定です。燃料消費効率を改善した最新型のMAN Energy Solutions社製エンジン(ME-GA)、海水による船体抵抗を低減する空気潤滑システム(Air Lubrication System、註1)、運航効率を高める軸発電機(Shaft Generator、註2)を搭載し、従来のLNG船と比べGHG排出量が削減できる環境に配慮した仕様を採用しています。

INEOS Energyは、世界最大のエタン船オペレーターであり、米国から欧州・アジアへのガス輸送において豊富な経験を有しています。INEOSは、その豊富な経験を活かし、初めてLNG事業にも進出します。

当社は、今回の定期用船契約締結を通じて、欧州域におけるINEOSとのパートナーシップのもと、LNGに限らず

様々な事業分野で連携し、相互に有益なビジネス関係を構築しつつ、「安全」且つ「競争力」のあるLNG輸送サービスの提供に積極的に取り組んでいきます。

(註1) 気泡を活用して船体と海水の間の抵抗を低減し、燃費効率を向上させる装置。

(註2) 主機駆動の発電機。これにより、主機運転中にディーゼル発電機を稼働させずに済むようになり、燃料・ガス消費量の低減につながる。

当社は、本件を含むLNG船隊の拡大について、経営計画「BLUE ACTION 2035」で定めている事業ポートフォリオ変革における安定収益型事業の積み上げと位置付けています。また、2050年までのネットゼロ・エミッション達成を掲げる「商船三井グループ 環境ビジョン2.2」の「グループ総力を挙げた低・脱炭素事業拡大」にも合致する取り組みです。

当社は、世界最大級の船社としてこれまでに培ってきた経験およびノウハウを生かし、海運を中心にさまざまな社会インフラ事業や技術・サービスを展開し、グループ全体で幅広いお客様のニーズに応えてまいります。グローバルな社会インフラ企業へと飛躍し、青い海から人々の毎日を支え、豊かな未来をひらき、全てのステークホルダーに新たな価値を届けます。

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