┃部門優秀製品表彰とFoodlyについて
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門 部門優秀製品表彰は、ロボティクス・メカトロニクス分野の活性化をはかる一環として設けられた部門一般表彰の1つであり、同分野に関連する製品で、設計、生産、デザインなどの技術力、独創性において国内外で高い評価を受けているものが対象となります。
Foodlyは17軸構成で頭部と胸部にデプスカメラを搭載し、AIビジョンシステムによりばら積みの食材をひとつひとつ認識してピック&プレースが可能なロボットであり、身体知を重視した制御により安全柵なしで協働作業を可能とする高い技術力により開発された点が評価され、選出されました。
近年様々な業界でロボットの導入や自動化が推進されていますが、工業分野などで活躍する産業用ロボットに比べて協働・サービスロボットからのアプローチはまだ少なく、国による開発支援やガイドライン策定も進められる中、更なる開発・普及が望まれています。
食品工場のラインで人の隣に並んで食材の盛り付け作業を行う人型協働ロボットであるFoodlyは、2022年より食品工場の実生産ラインでの稼働も始まり、様々な用途開発を顧客とともに進めています。
※Foodlyの詳細についてはページ下部をご覧ください。
┃ROS開発用モデルも発表
2023年には、ロボット開発用オープンソースミドルウェア「ROS(Robot Operating System)」での開発に対応した新しいFoodlyのモデル「Foodly TypeR(フードリータイプアール)」も発表し、世界中でデファクトスタンダードとなったROSを現在活用している、またはこれから活用したいと考えるエンジニアに対し、食品工場での稼働実績のあるFoodlyを提供予定です。
サービスロボット、人型協働ロボットの研究開発を促進することで、ロボットの業界の未来に貢献してまいります。
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┃Foodlyについて
食品工場の弁当・惣菜製造ラインにおいて、独自のAIビジョンシステムによりばら積みの食材をひとつひとつ認識してピッキングし、ベルトコンベア上の容器に盛り付ける人型協働ロボットです。人ひとり分のスペースで稼働し、人と柵なしで隣り合って作業ができます。
1台に複数の食材を登録可能で、設置場所の変更もひとりで簡単に行えるため、多品種少量生産を行う食品工場の頻繁なメニュー・ライン替えにも対応します。
2021年に標準構成モデルを正式発売し、食品メーカーの工場で、試験導入や実生産ラインへの導入を進めています。
標準構成モデルでピッキング可能な食材は主に丸みのある固形物で、から揚げ、ミニトマト、肉団子、ちくわ天、チキンナゲット、ハンバーグ、シューマイ、ミニウィンナー、がんもどき、里芋、小茄子、乱切り人参、高野豆腐、いなり寿司、ロールキャベツなどの多くのメニューの盛り付け作業をカバーします。
さらに、2021年には海苔巻きロボットと連携してセル生産方式で海苔巻きを製造する「スズモコラボモデル」、2022年には組合せはかりと連携した自動計量供給システム「TSD-N3×Foodly」を発表するなど、活用の幅を広げるための開発も進めています。
経済産業省のプロジェクト「革新的ロボット研究開発等基盤構築事業(令和2年度、令和3年度)」でも採用実績があります。
2023年には新たにロボット開発用オープンソースミドルウェア「ROS(Robot Operating System)」での開発に対応した新しいFoodlyのモデル「Foodly TypeR」も発表しました。
Foodly製品ページ
┃日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門 部門賞について
受賞者一覧
ロボティクス・メカトロニクス 講演会 2023 in Nagoya(ROBOMECH2023)概要集に掲載
※後日、日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門HPでも掲載予定
ROBOMECH2023HP
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門 部門賞詳細
日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門HP
┃株式会社アールティについて
「Life with Robot-ロボットのいるくらし-」の実現を目指して、最先端のAI&Roboticsにおける技術開発に挑戦し、AI・サービスロボット分野での高度人材育成から、教育・サービスロボットの自社開発、受託開発まで幅広い事業展開をしています。
近年はサービスロボットの教育や受託開発で培った技術やノウハウを活かし、食品工場で人手不足を解消するための協働ロボットや、工場向けのAIビジョンシステム、製造ラインなどの開発にも力を入れています。
会社名:株式会社アールティ
代表者:代表取締役 中川友紀子
設立日:2005年9月
事業内容:ロボット及び人工知能に関する教育事業、自社開発事業、受託開発事業など
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