網走市は、豊かな自然資源や歴史、文化など、観光資源に恵まれる一方で、地域の魅力に地域の住民が気づききれていないという課題が指摘されています。将来の人口減少・高齢化を緩やかにするためにも、また若者の流出を抑えるためにも、地域の魅力を知り、共感する人々を地域の内外に作っていくことが不可欠です。
今回の開催も昨年に続き「ローカル魅力発掘発信プロジェクト」の一環として、網走市教育委員会が地域住民の生涯学習の一環として推進する「あばしり学」と連携し開催します。発掘された網走の魅力は、JTBのふるさと納税サイト「ふるぽ」で発信するとともに、返礼品の開発にもつなげます。
詳細はこちら:https://furu-po.com/spage.php?nm=project_abashiri03
- 地域住民が主体的に情報発信を続ける仕組みを構築することで、網走市の課題解決の糸口を探る
網走市と合同会社イーストタイムズは、株式会社JTBと、「網走市ローカル魅力発掘発信ワークショップ」を、2022年8月20日(土)、9月10日(土)、9月11日(日)の全3回で開催します。本ワークショップは、網走市・網走教育委員会・JTBが共催、イーストタイムズが運営を手掛けるもので、延べ85人が参加し好評だった昨年のワークショップに引き続き、網走市で2回目の開催となります。
網走市は、オホーツク海やラムサール条約登録湿地などの豊かな自然資源や、網走監獄をはじめとした歴史、文化など、観光資源に恵まれる一方で、地域経済の縮小や地域活力喪失の懸念などの課題を抱えています。「10年先も豊かで美しい自然の中、ひと・もの・まちが輝き続け、誰もが健康で安心して暮らすことのできるまち」を将来像とする網走市にとって、このような状況を変えるには、地域の魅力を知り、共感する人々を、地域の内外に作っていくことが不可欠です。この取り組みを通じて、網走市のローカルの魅力を地域内外の人に対し発掘・発信することで、関係人口の創出・拡大に繋がり、ひいては産業振興や移住定住促進にもつながることが期待されます。
- 専門家による講義のあと、市内の水産加工会社や商店街を、まち歩き取材体験
本ワークショップは地元高校生からシニアまで全ての市民を対象とし、ローカルの情報発信の専門家からローカルの魅力発掘・発信方法を学びます。その後、「まち歩き取材体験ワークショップ(WS)」と称し、参加者は、市内の水産加工会社や工芸品会社の方々にインタビューを実施。博物館、中央商店街を歩きながら魅力を発掘していきます。参加者から発掘された網走の魅力は、JTBのふるさと納税サイト「ふるぽ」で発信するとともに、返礼品の開発にもつなげます。
今回のワークショップにおいても、昨年に引き続き、網走市の教育委員会が網走市民の生涯学習の場として2010年から取り組んでいる「あばしり学」と連携します。自然景観や歴史的資源を活用するとともに、文化・産業や観光について、体験を中心に、直接見て、触れて、あばしりを体感し、楽しみながら学べる講座をこれまでの250回ほど開催しています。
講師・ナビゲーターを務めるのは、「旅行のプロ」JTBと、地域住民が書き手のローカルメディア「ローカリティ!」を運営するイーストタイムズ。最近では、“地元ナビゲーター”の案内で巡る、魅力発掘・発信まち歩きイベント「ブラリティ」も開催しました。今回もそれらのノウハウを活かし、地域の魅力のまち歩き取材体験を行います。
- 全3回、実際のまち歩きフィールドワークで発掘された網走市の魅力をプロの目線で助言
本ワークショップは、講義と取材体験フィールドワークを盛り込んだ全3回で構成されます。
第1回と第2回は、地域の魅力の発掘発信方法の講義の後、市内の事業者や歴史文化施設などの取材体験を行います。またワークショップ期間中に、それぞれが独自に地域の魅力を取材して発掘してきてもらいます。第3回では、そのような取材をもとに、どうしたら「魅力」を「伝わるように伝えられるか」について、ニュースの手法を用いて、各自が魅力発掘発信レポート(ハツレポ)を制作します。
地域の魅力が詰まった「ハツレポ」は、プロの手による校閲・編集を経て、JTB「ふるぽ」内の特設ページと、イーストタイムズのローカルメディア「ローカリティ!」に掲載されます。一部の産品は、新たにふるさと納税返礼品として登録されることもあります。希望する参加者は、ローカリティ!のレポーターとなり、継続的に網走市の魅力の発掘発信を続けていきます。
本ワークショップを通して、地域住民が主体的に情報発信を続ける仕組みを構築し、関係人口の創出・拡大と、ふるさと納税の返礼品の開発を目指し、地域の課題の解決につなげていきます。
- 2022年度「網走市魅力発掘発信ワークショップーまち歩き取材体験」詳細
開催日時:第1回 2022年8月20日(土) 13:00~17:00(12:30 開場)
第2回 2022年9月10日(土) 13:00~17:00(12:30 開場)
第3回 2022年9月11日(日) 9:00~12:00(8:30 開場)
会場:オホーツク・文化交流センター(エコーセンター2000) 3階 視聴覚室
アクセス:https://www.city.abashiri.hokkaido.jp/040shisetsu/040bunka/180echocenter/
定員:20名(会場参加のみ)
応募期間:2022年7月12日(火) ~ 2022年8月16日(火)
参加費:無料
申込サイト:https://furu-po.com/spage.php?nm=project_abashiri03
実施内容:
STEP1(第1回)「ローカルの魅力」とは何か学び、取材体験しよう
1. ローカルの魅力の発掘方法
2. フィールドワーク(中心市街地編)
STEP2(第2回)「見出し思考」を学び、取材体験しよう
1. 「見出し」の取り方
2. フィールドワーク(川向エリア編)
STEP3(第3回)プロが教える「人に伝わる」発信方法を学ぼう
1. 人に伝わり共感を生む情報発信の方法
2. 取材をもとに、魅力発信レポートを作成
3. 魅力発信レポートの発表とフィードバック
STEP4(第3回後)「ふるさと納税へ」
参加者の作ったレポートは、ふるさと納税ポータルサイト「ふるぽ」と「ローカリティ!」にて掲載され、一部の産品はふるさと納税の返礼品として全国に発信されます。
※ワークショップは新型コロナウイルス感染拡大防止のため、対策を講じて開催します。
- 講師紹介 合同会社イーストタイムズ 代表社員CEO 中野宏一
1984年秋田県湯沢市生まれ。埼玉県出身。東京大学公共政策大学院修了。朝日新聞校閲記者を経験した後、2015年震災報道・地域報道を行うため仙台でイーストタイムズ創業。Yahoo!ニュース記者として宮城に居ながらローカルニュースで数百万人に読まれるヒット記事を連発する。それらの経験を活かし、ローカルの魅力を市民自身の手でニュースにして発信する活動を開始し、SNSを活用したローカル情報発信の専門家として、全国60箇所1700人以上の市民記者を育成している。
- 「その土地を、ふるさとと想う人をつくる 〜 ローカル魅力発掘発信プロジェクト~」
合同会社イーストタイムズがJTBふるさと開発事業部と、「その土地を、ふるさとと想う人をつくる」ことを目標に、地方創生に取り組む自治体と地元の方々が一体となって、地域の魅力を発掘・発信し、ふるさと納税を通じてその土地を応援する人の輪を広げていく取り組みです。2020年9月から始まった当プロジェクトは、2022年6月までの間に、全国9自治体で開催、参加者数は累計436名に上ります。発掘された魅力を発信する「ハツレポ」もふるさと納税サイト「ふるぽ」に多数掲載されています。
ローカル魅力発掘発信プロジェクト:https://furu-po.com/spage.php?nm=project_local
- 株式会社JTBが運営するふるさと納税サイト「ふるぽ」
JTBは、「旅の数だけふるさとが増えていく。ふるさと納税で旅に出よう」をコンセプトに、全国の自治体の魅力をふるさと納税サイト「ふるぽ」を通じて発信する事業を行っています。多くの方々が「旅」を通じて、自分の新しいふるさとを見つけ、増やしていくことを応援しています。
- 合同会社イーストタイムズ
合同会社イーストタイムズは、2015年、東日本大震災の復興途上にあった仙台で、震災報道と地域報道を行うため、元新聞記者らが立ち上げた会社です。代表の中野宏一はヤフーニュース記者として地域のニュースを全国に報道するうちに、地域には魅力がないのではなく、魅力が発信されていないだけだと気付くようになりました。そこで、2016年より地域の住民が作るニュースネットワークを構築し始め、そこで蓄積されたノウハウを活かし、2020年10月、全国各地の住民がその土地の魅力を発掘・発信するローカル情報プラットフォーム「ローカリティ!」をリリース。今後もローカルに埋もれた「驚き・発見・感動」を、その土地に生きる人々とともに、全国に向けて発信し続けていきます。
合同会社イーストタイムズ:https://www.the-east.jp/
ローカリティ! :https://thelocality.net/