AMI Automationの株式100%取得について

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株式会社レゾナック(社長:髙橋秀仁、以下、レゾナック)は、このたび、産業向け自動化ソリューション事業を手掛けるAMI Automation(メキシコ、以下、AMI)の株式を100%取得することを決定しましたのでお知らせします。
レゾナックは、2021年2月5日にAMIの50%の株式を取得しており*、その後5年以内に残りの50%の株式を取得するオプションを保有していました。今回は、レゾナック子会社を通じて残り50%の株式を追加取得し、100%取得を完了いたします。本手続きの完了は2023年第3四半期を予定しています。

 AMIは、ハードウェア・ソフトウェア・サービスを通じて自動化ソリューション事業を幅広い産業にグローバルに展開しています。特に鉄鋼業界で使用される電気製鋼炉(以下、電炉)向けの運転最適化ソフトウェアが、今後も市場成長が大きく見込まれる北米において生産量ベースで約90%の電炉鋼生産に活用されるなど、世界的なイノベーションリーダーとして認知されています。一方、レゾナックは、グラファイト事業において世界6拠点に生産設備を有し、世界トップの生産能力を持ったグローバルリーダーとして、高品質な黒鉛電極を展開しています。

 今回のAMIの株式100%取得によって、レゾナックのグラファイト事業は、黒鉛電極という“モノ”の提供から製造現場のデジタル化を支援する“サービス”を提供する事業モデルへ進化させます。すでに、AMIの電炉運転最適化ソリューションにより、お客様の電炉運転の高効率化、安全性の向上、省エネルギー、温暖化ガス排出量削減といった大きな付加価値の提供を開始しています。

 AMIには、約20名のAIエンジニアを含む、約200人のDX関連エンジニアが所属しています。上記の電炉向けソリューション提供のみならず、今後は彼らが、レゾナックのDXの強みの源となる計算科学・情報科学を扱う計算情報科学研究センターや、DX活動を推進するCDO組織と連携し、レゾナックグループ全体のDX化を加速していきます。くわえて、電炉向けの運転最適化システムの提供にとどまらず、AMIは製紙、セメント、石油等など、さまざまな幅広い産業向けに生産自動化・制御ソリューションを提供しており、今後は製造現場の支援についても共同プロジェクトを進めます。

* 2021年2月8日発表のリリース「AMI Automationへの出資について」

    (https://www.resonac.com/jp/news/2021/02/08/284.html)

【AMI Automationについて】

設立

1987年

本社所在地

メキシコ ヌエボ・レオン州モンテレイ

主な事業内容

Meltshop Solutions事業: 電炉向けの運転最適化システムと黒鉛電極の制御システム

Industrial Systems事業: 各種産業向けの生産自動化・制御ソリューション

従業員数

約260人(2023年5月現在)

【Resonac(レゾナック)グループについて】

レゾナックグループは、半導体・電子材料、モビリティ、イノベーション材料、ケミカル等を展開し、川中から川下まで幅広い素材・先端材料テクノロジーを持つ化学会社です。2023年1月に昭和電工グループと昭和電工マテリアルズグループ(旧日立化成グループ)が統合し、新たなスタートを切りました。新社名の「Resonac」は、英語の「RESONATE:共鳴する・響き渡る」と、Chemistryの「C」を組み合せて生まれました。レゾナックは「共創型化学会社」として、共創を通じて持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。2022年度の売上高は約1兆4千億円、うち海外売上高が56%を占め、世界22の国や地域にある製造・販売拠点でグローバルに事業を展開しています(2023年1月時点)。詳しくはウェブサイトをご覧ください。

株式会社レゾナック・ホールディングス https://www.resonac.com/jp/

◆レゾナックグループのグラファイト事業について

グラファイト事業では、金属スクラップを溶解し鉄鋼を生産する電炉の電極として使用されている黒鉛電極を生産・販売しています。鉄鉱石から鉄鋼を生産する高炉に比べて、電炉は約1/4のCO2排出量で鉄鋼を生産できるため、世界全体で高炉から電炉への置き換えが進んでいます。2028年には、年間5~7万トンの新たな黒鉛電極の需要が見込まれます(当社調べ)。特に、電炉の割合が7割を占める米国での電炉新設計画が増加。レゾナックが得意とする28インチ(700㎜)以上の大口径電極の需要が今後ますます伸びることが期待されています。

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