(*1) 空間データとは、空間表現に関わるデータ、写真などの2D画像から動画、360°VRコンテンツから3Dデータ及びその活用データなど付随するデータまでを含むもの
現在、日本エイジェントでは月間約200件の不動産物件の撮影を行っていますが、ネットで物件選びをするお客様の利便性向上のため、今後さらに紹介する物件の画像情報の充実を進めていきます。他方では、アプリでの物件撮影、画像管理のクラウド化を通じて、年間約800時間の業務効率化が見込まれ、賃貸仲介管理業務の担当者がより生産性の高い業務に集中できるようになることを目指していきます。
スペースリーでは、本取り組みのようなVR活用のベストプラクティスをサポートすることで、不動産や住宅分野におけるDX推進を一層進めて参ります。
■ 背景
日本エイジェントでは反響の7割がネット経由であり、集客力向上を目指す上で自社ホームページや各種ポータルサイトの画像充実を強化する必要がありました。また、撮影業務を効率的に進めるために、撮影担当の部署を4年前に設置し、撮影担当4名体制で、賃貸募集用物件写真の約7割を撮影してきました。一方で、以前から使用していた写真管理システムはシステムそのもののパフォーマンスの課題を抱えていただけでなく、オンプレミスのシステムのため、撮影後に会社に戻らないと写真の登録ができないという問題がありました。
このような中、物件画像のさらなる充実と業務効率化の両方を進めることを企図し、スペースリーとSPTアプリを活用した物件撮影のDXを進めることとなりました。
■ 物件撮影DXの概要
日本エイジェントのコンバートシステムから管理物件の情報が、スペースリーのシステムへ自動で取り込まれます。そして、撮影担当者はSPTアプリ上で撮影対象物件の情報を確認し、現地でのスマートフォンを用いた通常写真撮影、リコーシータを用いたパノラマ写真撮影を実施します。撮影後は、アップロードボタンをタップすると、撮影した画像はスペースリーのクラウドに保存され、VRコンテンツが自動制作されます。保存された写真、VRコンテンツは、ホームページや各種ポータルサイトへとコンバートシステム経由で自動で連携されます。また、SPTアプリ上ではぼかしや明るさなどの編集ができるだけでなく、撮影時の垂直水平の歪みを補正する「AI台形補正機能」を利用することで、物件写真のクオリティを担保することが可能です。
撮影担当社員にとっては、会社に物件資料を取りに行ったり、写真登録をしに行ったりする必要がなく、撮影後にアップロードするだけでシステムへの登録が完了するため、撮影前後の直行直帰も可能となり、業務の効率化につながりました。具体的には物件の撮影からシステムへの登録まで、1物件あたり平均で50分かかっていたところが、30分まで短縮させることができました。
本内容に関する日本エイジェントの具体的な取り組み内容については、先日開催したウェビナーにてご紹介しています。ウェビナー動画は以下よりご覧いただけますので、ご興味がありましたら、お申し込みの上、ご視聴ください。
■ スペースリー概要
360度VRコンテンツ制作と活用のためのクラウドソフト「スペースリー」は、2016年11月の開始以来、不動産・ハウスメーカーなどの分野を中心に7000以上の利用事業者にサービス提供されています。リーズナブルな価格、 直感的な操作で、 ウェブブラウザ再生可能な高品質のパノラマVRコンテンツを制作・編集・管理、活用までが一括してできるクラウドソフトです。
株式会社スペースリーは、パノラマ写真を3Dコンテンツに変換する機能や、VRコンテンツ上で家具のシミュレーションやサイズ推定ができる「AI空間設計」機能などの技術力を特徴とし、360度空間データや視線データの活用のためのAI x VRの研究開発を推進するSpacely Labを運営しています。
■ 株式会社スペースリー
代表者:森田 博和
資本金:7.6億円(資本準備金含む)
設立年:2013年8月
所在地 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-6-2 第2矢木ビル3F
サービスサイト:https://spacely.co.jp