バーチャル展示会の可能性
日本の大多数の企業を占める中小企業にとって、従来の施設を用いた展示会の利用では、施設の利用料、会場の設営費用、当日の運営費用など、開催にあたって莫大なコストがかかるほか、実際に出展してみたものの、来場者との有益な機会構築につなげることができなかったという声が多く、特に展示会の出展ノウハウが少なく、出展にあたって多額のコストを捻出しづらい中小企業にとっては手が出にくい施策でありました。
その後DX化や、新型コロナウイルスの蔓延に伴ってオンライン上でビデオ会議ツールを用いた展示会の開催が可能となり、従来よりも大幅にコストを抑え、気軽に開催が可能になりましたが、参加者との自然な交流が難しく、主催者が一方的に発信を行う場にとどまってしまうという課題がありました。
そのような展示会という領域において、従来の展示会よりも安価で、ビデオ会議ツールでは叶わなかった自然で双方向な交流が可能な2Dメタバースツール「Gather Town(ギャザータウン)」を用いた展示会の開催は大きな意義と可能性を持つ取組であると考えています。
ハンディキャップを持つメンバーが開発を担当
フリースタイルが技術サポートおよび完成責任を担保する体制を築くことにより、障がい者就業支援施設利用者にプログラミング業務を委託することを実現しました。技術サポートを行う際に、フリースタイル、フローラと互いに遠隔地で業務を行っておりましたが、密なサポートを行うにあたっては高い頻度でのコミュニケーションが必須でありました。
実際に作業環境を共にし、直接対面しながらサポートを行うことができる環境下であれば、十分に支援が可能ですが、距離やコストといった背景から実施が難しく、代替される従来のビデオ会議ツールでは、高頻度のコミュニケーションを行うためのオペレーションの手間が大きい状態でした。
この度2Dメタバースツール「Gather Town(ギャザータウン)」を用いることで、バーチャル空間上に共同作業ができるオフィスを構築し、その環境下で高頻度のコミュニケーションを実現し、十分なサポートの下で、ハンディキャップを抱えるメンバーでも十分なクオリティのコンテンツの開発が可能になりました。本事例を元に、施設利用者が実際に就職する際の可能性を広げ、自立を後押しすることにつながると考えています。
開発した機能の紹介
①来場者キリ番機能
オンライン展示会来場者が任意のキリの良い人数に達したときに会場内にお知らせを表示する仕組みです。
展示会の目標来場者数を設定しているときに役立つコンテンツとなっています。
② 来場者ログ管理機能
オンライン展示会においてどのコンテンツが表示されたか、どの部屋にどのくらいの人が訪れたかといった情報のログが管理できる機能です。
管理画面もバーチャル空間上に管理人室を設け、そこからログを確認できるようになっています。
なお、Gatherコンテンツの開発はTypeScriptを使用しております。長年にわたり高いシェアを維持するJavaScriptの上位互換プログラミング言語として近年注目を集めています。
「Gather Town(ギャザー タウン)」とは
2020年アメリカシリコンバレー発祥の2Dメタバースオフィスツール。
世界累計ユーザー数は1,500万人。最大10名まで無料利用が可能。主に欧米圏、アジア圏(主に韓国)で人気を誇る。
公式サイト:https://www.gather.town/
株式会社LocalSquareについて
2022年9月1日よりGatherPresence社と日本初の公式パートナーシップ契約締結。Gatherの販売/導入支援、日本最大級の解説メディア「Gather公式紹介サイト」(https://gathering-blog.online/)の運営を行う。
【会社概要】
社名:株式会社LocalSquare
本社所在地:東京都渋谷区恵比寿3-6-19-202
代表取締役:金川 和也
事業内容: 2Dメタバースオフィス「Gather Town(ギャザー タウン)」の販売/導入支援、日本最大級の解説メディア「Gather公式紹介サイト」の運営
設立: 2018年3月1日
【株式会社フリースタイル概要】
社名: 株式会社フリースタイル
代表: 代表取締役社長 青野 豪淑(あおの たけよし)
本社所在地: 愛知県名古屋市中区錦 1 丁目-5-13 オリックス名古屋錦ビル 9 階
【株式会社フローラ概要】
社名:株式会社フローラ
代表:代表取締役 鈴木智
本社所在地: 愛知県名古屋市中川区中花町37番地