CALL4、5月18日に行われる「受刑者にも適切な医療を!刑務所医療過誤事件」の法廷傍聴ツアー参加者を募集

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日本初(※1)の公共訴訟支援に特化したウェブプラットフォームCALL4(コールフォー)(運営:認定特定非営利活動法人CALL4、代表理事:谷口太規)は、2023年5月18日に東京地方裁判所で行われる「受刑者にも適切な医療を!刑務所医療過誤事件」の東京地裁での第一回期日を、CALL4メンバーと傍聴する法廷傍聴ツアーの参加募集を5月11日より開始いたします。

背景

CALL4をご支援くださる方々から「公共訴訟のことは気になるけれど、ひとりで裁判傍聴に行くのは少しハードルが高い」、「裁判がどのようにして行われているのか知りたい」といった声を多くいただき、2022年5月にCALL4初となる「はじめての裁判傍聴ツアー」を実施しました。参加者からは「CALL4が取り扱う訴訟について理解が深まった」、「どのように日本の裁判が行われているか学びになった」など好評をいただきました。

第5回目となる今回は、「受刑者にも適切な医療を!刑務所医療過誤事件」( https://www.call4.jp/info.php?type=items&id=I0000114 )の東京地裁第1回期日の傍聴を行います。

本件は、受刑中に十分な医療を受けられず死亡した男性Aさんの母と婚約者が提起した国家賠償請求訴訟です。

刑事施設の対応は適切なものであったかどうか、そして、日本の刑事施設の医療体制は十分なものであるといえるかを追及する訴訟です。

当時20歳だったAさんは、罪を犯し、刑務所に入ることになりました。

きちんと罪を償い、社会復帰をした後は、犯罪により迷惑をかけてしまった人たちや、これまでお世話になった人たちのためにも生き直そうと、刑務所での日々を真面目に過ごしていました。

Aさんは刑務所内で精巣腫瘍による体の痛みを訴えたものの、刑務所はAさんに適切な診断や検査を受けさせませんでした。

また、Aさんが外部の医師によってがんの診断を受けて医療刑務所での手術を受けた後、がんの転移による体の痛みを訴えても、痛み止め軟膏を処方するのみで適切な医療を受けさせませんでした。

Aさんはその後、医療刑務所内でも処置しきれないということで刑の執行停止を受けましたが、出所後、7ヶ月ほどで亡くなりました。

本訴訟の争点は、Aさんの病状に対する刑事施設の対応は適切なものであったかどうか、ひいては、日本の刑事施設の医療体制は十分なものであるといえるかどうか、です。

第1回の口頭弁論期日となる5月18日の期日では、意見陳述が行われ、原告であるAさんの母親とAさんの婚約者側の主張を皆さんにも改めて聴いていただける機会となる予定です。

また、傍聴ツアーでは、口頭弁論の傍聴だけではなく、口頭弁論終了後に行う「報告&交流会」にも参加していただくことで、原告や弁護団の生の声を聞いたり、意見交換をしたりすることも可能です。

※1 日本国内における「公共訴訟支援に特化したウェブ支援プラットフォーム」として、2019年9月に弁護士による見解など自社調査した結果

概要

【裁判傍聴】

日時:5/18(木)10:00集合、10:30~11:00頃 傍聴予定

場所:東京地方裁判所(東京都千代田区霞が関1-1-4)

※CALL4スタッフが法廷にご案内します

※傍聴ツアー参加者以外によって傍聴席が満員となる可能性もございます。必ず法廷で傍聴できることをお約束するものではありませんのでご了承ください。

※傍聴は途中入退室自由です。

【報告会&交流会】同日11:20〜12:30予定

傍聴終了後は、裁判所から歩いて行ける会場に移動して、弁護団による報告会と、交流会を行います。


【事前レクチャー】

podcastで事件について学ぶとして、弁護団による訴訟の概要や法的なポイントの解説をCALL4のpodcastで配信しています。

こちらを事前にお聴きいただくと、法廷でのやりとりや報告会での解説に向けての理解に役立ちますので、ぜひお聴きください。

● Apple Podcast

‎CALL4 Podcast:Apple Podcast内の#18 刑務所医療過誤事件
‎CALL4 Podcastの番組、エピソード#18 刑務所医療過誤事件-2023年3月27日

● Spotify

https://open.spotify.com/episode/1GasujbXDZGLh0X5SzC8lr?si=reaZukwvR6CHECfs4eLXWA

募集要項

募集人数:15人まで(先着順)

参加に当たってのお願い:

傍聴席には限りがあるため、以下のチケット販売サイトより、無料チケット、または寄付つきチケットの事前予約をお願いいたします。

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チケットの種類

①無料参加チケット

②【寄付付き】参加チケット(1,500円)

③【寄付付き】参加チケット(3,000円)

※ご寄付は法廷傍聴ツアーにかかる諸経費に充てさせていただきます。

注意事項

※5/18(木)に東京地裁にて裁判傍聴に参加できる方が対象となります。

※本ツアーに申し込まなくても、どなたでも無料で傍聴は可能です。

※当日は傍聴席の数に限りがあるため、ご予約されても必ず法廷で傍聴できることをお約束するものではありませんので悪しからずご了承ください。

なお、傍聴は途中入退室自由であり、また本傍聴ツアーにご参加いただく方以外でも傍聴は自由に行っていただけます。本企画はそのような傍聴を妨げる趣旨にはないことをここに申し添えます。


【報告会メインスピーカー】

担当弁護士

髙遠 あゆ子(クラルテ法律事務所)

原告

Aさんのお母様

「CALL4」について

「CALL4」は2019年9月のサービス開始以降、公共訴訟を支援するクラウドファンディングと、訴訟の背景にある課題や原告の人生を伝えるコンテンツの提供を行っています。活動を通じて、より多くの人たちが司法で起きていることを知り、関心を持ち、そしてさまざまな形で参画することができる仕組み作りに尽力しています。

同性婚訴訟、性風俗事業者に対する持続化給付金不支給を問う「セックスワークisワーク訴訟」、最高裁で法令違憲判決が出された在外国民審査訴訟、入管施設内における暴行事件など、多くの訴訟について、訴訟概要やその問題背景についてのコンテンツ発信を行なっています。

運営団体「認定特定非営利活動法人CALL4」について

認定特定非営利活動法人CALL4は、公共訴訟を支援するウェブプラットフォーム「CALL4」の運営のために設立された営利を目的としない法人で、代表を務める弁護士谷口太規の他、多様な専門性を有するプロボノメンバーによって活動が担われています。

詳細は以下よりご確認ください。

CALL4|社会課題の解決を目指す“公共訴訟”プラットフォーム
CALL4は、日本で初めての、「社会課題の解決を目指す訴訟」の支援に特化したウェブプラットフォームです。CALL4が提供するサービスは、クラウドファンディングによる訴訟に対する経済的支援、ストーリーページによる訴訟の背後にある「人」に焦点を当てた物語の共有、訴訟資料のデータベース化による共有財化の実現、クラウドソーシン...


CALL4は今後も、クラウドファンディングをはじめとするケースサポートや法廷傍聴ツアーなどを通じて、司法をより身近に感じていただけるよう日々活動してまいります。

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