障がい者支援を行っている現地4団体から、介助スタッフや車いすユーザー延べ33名が参加しました。
◆車いすユーザーの生活向上を目指して
これまで「飛んでけ!車いす」の会では、200台以上の車いすをカンボジアに届けてきました。
しかし、受け取った車いすを長く利用するには、整備の技術も必要となります。
車いすユーザーや車いすに関わる人々へ整備と修理技術を伝え、整備士を育成し、使い捨てずに長く、安全に車いすを利用できる人を増やし、車いすユーザーの生活向上と社会進出を支援するワークショップになっています。
このワークショップは2018年~2021年にかけてはインドネシアで同事業が行われており、今年度からはカンボジアに舞台を移して、障がいのある女性の社会進出と社会多様性の実現を目標にこの事業が首都プノンペン市で行われました。
【開催概要】
イベント名称 :第1回「飛んでけ!」車いす整備ワークショップ
開催期間 :2023年1月31日(火)から2月3日(金)9時30分から15時30分
開催場所 :White Bird Recycle Japan
(KH Phnom Penh No.812,National Street No.2 Phum Prek Talong, Sangkat Chak Angre Krom)
イベントページ :https://web.facebook.com/events/3298589887065543
イベント名称 :第2回「飛んでけ!」車いす整備ワークショップ
開催期間 :2023年2月28日(火)から3月3日(金)10時00分から15時30分
開催場所 :White Bird Recycle Japan
(KH Phnom Penh No.812,National Street No.2 Phum Prek Talong, Sangkat Chak Angre Krom)
イベントページ :https://www.facebook.com/events/693350075911707
【ワークショップの様子】
【カンボジア事業の情報を公開しています】
◆障がいを持った女性の社会進出を支援
第1回、第2回のワークショップでは、カンボジア人によって運営されている現地NGOが4団体参加しましたが、特にメインの支援先となるCambodian Handicraft Association(略称:CHA)は、障がいを持った農村部で暮らす女性に対して、職業訓練などの支援を行っており、その訓練生たちも参加することになっています。
このワークショップを通して、彼女たちが自身の車いすを整備し、生活を向上させ、社会進出の手助けになることが期待されています。
◆整備士の育成
日本のベテランシニア整備士が、現地でしっかりとした技術を持った整備士を育成することも目的の一つです。
「飛んでけ!車いす」の会では多くの車いすを届けていますが、届いた車いすは、壊れると破棄されるか、壊れたまま使用し続けることになることが多くあります。
「持続可能」な車いす利用を実現するために、現地での整備士育成は必要となり、また育成された整備士が現地で整備技術を広めることを目指しています。
◆今後の展開
プノンペンで行われたこのワークショップは、JICA草の根技術支援事業として2年間にわたり実施され、第3回目、第4回目は2023年11月以降を予定しています。
特定非営利活動法人「飛んでけ!車いす」の会
【団体概要】
団体名:特定非営利活動法人「飛んでけ!車いす」の会
団体所在地:北海道札幌市中央区南8条西2丁目5-74
市民活動プラザ星園402号室
代表理事:吉田三千代
事業内容:
海外の障がい者・児の自立を目的として、日本で使われなくなった車いすを集め、修理し、海外旅行へ行く旅行者に託し、発展途上国の障がい者・児へと送る。また、車いすを送ることを通じて、国内の人たちへの福祉・ボランティアについての啓蒙活動を行う。
設立: 1998年
【本件に関するお問合せ先】
担当理事:上杉祐介
メールアドレス:uesugi.yuusuke@tondeke.org