旭化成株式会社(本社:東京都千代田区、社長:工藤 幸四郎、以下「当社」)は、「プロパンのアンモ酸化触媒とそれを用いたアクリロニトリル製造技術の開発」に関して、下記の受賞者が第69回大河内記念賞を受賞し、3月22日に日本工業倶楽部会館にて贈賞式が行われたことをお知らせします。
大河内賞は、1954年に設立された公益財団法人 大河内記念会が生産工学・高度生産技術における顕著な業績を表彰する伝統と権威のある賞で、今回受賞した大河内記念賞は、大河内賞の中でも特に優れた業績に贈呈される最高賞です。
今回の受賞は、「プロパンのアンモ酸化触媒とそれを用いたアクリロニトリル製造技術の開発」の実用化を通じて、業績の独創性および先行性、学術的優秀性、社会的・経済的貢献度等を高く評価いただきました。
今回の受賞は、「プロパンのアンモ酸化触媒とそれを用いたアクリロニトリル製造技術の開発」の実用化を通じて、業績の独創性および先行性、学術的優秀性、社会的・経済的貢献度等を高く評価いただきました。
当社は、プロパンを原料としたアクリロニトリル(AN)製造プロセスの工業化を目指して触媒の開発に取り組んできました。触媒構造解析をベースに触媒を設計し、高AN収率・長寿命・流動床反応適合性を有する触媒を見出しました。また、触媒の酸化還元度を量産スケールで精密制御する技術を開発しました。さらに流動床反応器の精密温度制御技術を開発し、2013年に世界初のプロパンを原料としたAN製造の工業化に成功しました。
<受賞者>
日名子 英範(旭化成株式会社 研究・開発本部 技術政策室 イノベーション戦略部)
駒田 悟 (PSジャパン株式会社 研究開発部 CR研究グルーブ)
渡邊 春彦 (旭化成株式会社 生産技術本部 生産技術センター 加工技術部)
福薗 敏彦 (旭化成株式会社 生産技術本部 エンジニアリングセンター 富士エンジニアリング部)
桐野 俊也 ((元)旭化成株式会社 技術ライセンス部OB)
当社は、今後も画期的な触媒・プロセスの開発を通じて社会に新たな価値を提供してまいります。