▶市民がより社会につながりやすい機会を提供する
岩沼市ではひきこもりで悩む方に対して、早期支援ができるよう県内の他の自治体に先駆けて、ひきこもりサポート事業を実施し、居場所支援を進めてまいりました。
しかし、居場所から社会へつなぐ手段が不足しており、課題の1つとなっていました。
そこで、市民に向けた支援を更に拡充させることを目的に、2015年からパソコンやスマートフォンを介したオンライン環境での就労支援に取り組み、全国的な支援実績を持つ育て上げネットと連携し、オンライン就労支援を推進することとなりました。
市民それぞれが望む形で複数の支援を届けていくため、新たな相談窓口としての活用やスモールステップで就労できる能力を育む機会として提供していきたいと考えています。
また、オンラインを活用することで、誰にも悩みを相談できず困っている方に対して、家に居ながら相談できるという新しい支援の選択肢を届けられることが期待されます。
▶「これだったらできるかも」という選択肢を作りたい
就労支援は長らく対面支援を前提としており、新型コロナウイルスの影響で活動自粛を余儀なくされました。育て上げネットでは支援を途切れさせない」ため、いち早くビデオ通話システムを介した支援環境を拡大し若者との接点を用意したところ「対面でなくオンラインでなら相談したい」という声が増えていきました。そうした声に応え、自粛要請が緩和されたあともオンライン支援を継続して、2022年には300名以上の若者が利用しています。
本協定を通じて岩沼市民のみなさんにとって「これだったら自分でもできるかも」と思える選択肢が増やせるように、事業の推進に協力していきたいと考えています。
【育て上げネットについて】
育て上げネットは、すべての若者が社会的所属を獲得し、「働く」と「働き続ける」を実現できる社会を⽬指し、若者と社会をつなぐ活動を⾏う認定特定⾮営利活動法⼈です。若者⽀援を「社会投資」ととらえ、無業の状態にある若者の就労基礎訓練プログラム「ジョブトレ」や、その保護者の⽀援、学校やコミュニティ向けの教育⽀援プログラムを実施しています。また当事者だけでなく、地域社会・⾏政・企業と連携した⽀援者の育成など、多岐に渡る活動を展開し社会全体で若者を⽀援する⼟壌を創っています。
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