岐阜市は、デジタル技術の活用によって、市の人々がより豊かに暮らせるまちづくりを目指した「岐阜市DX推進計画」に基づき、さまざまな取り組みを実施しています。その中で、岐阜市とDNPは、市役所庁舎内の執務室・会議室と専用書庫を対象として、スマートフォンに搭載したデジタルキーでドアを開閉する実証実験を2022年4月~2023年1月に行いました。体験した職員から「鍵の受け渡しが不要となり、業務効率化につながる」(全体利用者の98%)「鍵の紛失や盗難リスクがなくなる」(全体利用者の70%)「スマートフォンが鍵となるため利便性が高い」(全体利用者の69%)といった高い評価をいただくなど、デジタルキーを活用したDXによって、施設で働く人の効率が向上することを確認できました。
【施設管理におけるデジタルキーの活用について】
(1)利用者のメリット
①スマートフォン1台で施設の予約と解錠・施錠が完結
・ 利用者は、スマートフォン用の「FREEKEYアプリ」を使用して、施設の予約と解錠・施錠を行います。利用したい施設を予約すると、デジタルキーが利用者のスマートフォンに配信されてアプリ内に保存されます。施設の利用時に、このアプリを起動したスマートフォンを操作するだけで、解錠・施錠ができます。これによって施設利用時に鍵の実物が不要になります。
②鍵のシェアによる同一施設、複数人利用が可能
・ 同一施設を利用する複数の人が、デジタルキーを安全・安心にシェアすることも可能です。
(2)施設管理者のメリット
① デバイスの後付け設置が可能
・ 管理対象施設の既存のドアに、施設管理用デバイス「FREEKEY Lock」を後付けで設置します。ドアの取り換えなどの工事が不要で、施設側は容易に準備できます。
② 予約や利用履歴の一元管理が可能
・施設管理者は、管理画面で施設情報の登録・メンテナンス、利用者情報の確認、利用実績管理などを行います。さまざまな施設の利用履歴をクラウド上で一元管理できるため、予約と利用実績の把握も容易となり、適正な施設管理が可能になります。
③ 管理業務の効率化
・ 鍵の実物の授受や所在管理が不要となり、鍵の管理業務を効率化できます。
【今後の取り組み】
DNPは、デジタルキーによる施設の管理に加え、個人の認証や決済などを行う基本機能も提供し、より安全・安心で利便性の高いサービスの構築を支援します。また、各種モビリティ(移動手段)や公共施設、宿泊施設やアミューズメント施設等へデジタルキーの対象を広げて、スマートシティやMaaS(Mobility as a Service)の実現も支援し、生活者や企業が安全・安心に一層の利便性を享受できる社会に貢献していきます。
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