千葉県東庄町で行われたヨシ焼きで、ドローンを使った火元の確認、安全確保と注意喚起の実証実験を一般社団法人国際ドローン協会が実施しました。

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2023年3月4日千葉県東庄町の利根川河川敷でヨシ焼きを実施。一般社団法人国際ドローン協会が産業用ドローンMatrice300 RTKと赤外線カメラ、望遠カメラ、スピーカーを使った安全確保と注意喚起の実証実験を実施しました。注意喚起や事故防止に有効であるとの実験結果が出ました。
  • 実施に至った背景

毎年、千葉県東庄町では、国土交通省 関東地方整備局 利根川下流河川事務所 調査課が中心となり、絶滅危惧種に指定されている小型の鳥類オオセッカとコジュリンの生育場を保全することを目的として、利根川河川敷のヨシ原を焼く、ヨシ焼きを実施しています。

広大な面積を焼くことから、より良い安全の確保や万が一の際の注意喚起の仕方は、常に検討材料の一つに挙がっていました。今年は産業用ドローンを用いて空中からカメラとスピーカーを用いて、火が残っている箇所の捜索や注意喚起の実証実験を行うこととなり、一般社団法人国際ドローン協会が実施しました。
 

ヨシ焼きの様子ヨシ焼きの様子

 

  • 実証実験の内容

実証実験は、DJI社製の産業用ドローンMatrice300 RTKおよび、DJI社製のカメラH20T、サードパーティ製スピーカーを用いて3つの実証実験を行いました。

1つ目は、H20Tの赤外線カメラを用いて火が残っている箇所の捜索です。

ヨシ焼きは広大な面積を短い時間で焼くため、既に燃え終わり温度が下がっている箇所とまだ燃えており、温度が高く危険な箇所の見分けが難しい課題がありました。

ドローンを用いて上空から赤外線カメラを通して、ヨシ原を見るとひと目で火が残っているかどうかを判別することができます。
 

赤外線カメラを用いて火が残っている箇所がハッキリと表示されます赤外線カメラを用いて火が残っている箇所がハッキリと表示されます

2つ目は、H20Tの200倍率の望遠カメラを用いた立ち入りの監視です。

まだ火が残っている箇所やこれからヨシが焼かれる箇所へ人が立ち入らないよう、上空から最大200倍率でズームできる望遠カメラを用いて、周囲の監視を行いました。

広大な面積のヨシ原であっても、望遠カメラを使うことで遠方から的確に周囲の監視を行うことができ、安全確保に役立ちます。

3つ目が、スピーカーを用いた注意喚起の放送やヨシ焼きの解説です。

ドローンに取り付けたサードパーティ製スピーカーを用いて空中から、ヨシ焼きを行っている地域一帯に注意喚起やヨシ焼きの意義や目的の解説を行いました。

前述の赤外線カメラや望遠カメラを使った調査結果を元に、リアルタイムで空中からドローンで近づいて注意喚起を行えるため、安全確保にとても役立つことが分かりました。

また、スピーカーから発する音声は500m先からでもハッキリと聞こえたため、広く注意を呼びかける場面でも有効だと言えます。
 

H20Tおよびスピーカーを取り付けた産業用ドローンMatrice300 RTKH20Tおよびスピーカーを取り付けた産業用ドローンMatrice300 RTK

  • 一般社団法人国際ドローン協会(IDA)について

「ドローンを通じて関わる⼈の⼈⽣を豊かにする」ことを⽬的とし、
座学講習会、実技演習、ドローンスクール、ドローンを使ったビジネスの促進やコンサルティングを⾏なっています。

また、最⾼のクオリティを求められる⽅を対象に、空撮や点検、測量、スマート農業支援等、業界最前線での業務経験を生かし、豊富な実績でドローンを業務に取り入れたい企業様にもサービスを提供しています。

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ヨシ焼きの様子と実証実験中のMatrice300 RTKヨシ焼きの様子と実証実験中のMatrice300 RTK

 

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