福島県クリエイティブディレクターの箭内道彦さんを館長に、そして本県の情報発信に携わってきたトップクリエイターの方々を師範に迎え、県内クリエイターがその技術と哲学を学びながら、実践としてふくしまの魅力や正確な情報を発信する道場「FUKUSHIMA CREATORS DOJO 誇心館」。コピーライター/クリエイティブディレクターの並河進さんを師範に学んだ3人のクリエイターが3.11連続ラジオドラマ「12年前のわたしへ」を制作しました。ふくしまFMで3月6日から4日連続で放送した全編を、9日17:00よりAuDeeにて配信開始。
- 連続ラジオドラマ「12年前のわたしへ」のあらすじ
大熊町に住む中学2年生の少女・凪。
進路の不安と悩みを抱える凪は、学校をサボって、祖母が住む会津若松市を訪れる。そこで、二重らせん構造の不思議な建物「さざえ堂」に1人訪れて、物思いにふけっていると、突然大きな揺れに襲われる。気が付くと、そこは12年後の 2023 年3月11日!なんと未来へタイムスリップしていたのだ!
そこで出会う人々からこの12年間に起きたことを聞き、連れられるままに県内を見て回る中で、凪が感じたこととは。そして、未来の自分から渡される手紙に書いてあった内容とは。
あなたが震災前の自分を案内するとしたら、何を伝えますか?
- 概要
・タイトル:12年前のわたしへ
・脚本/演出:並河組塾生 江藤純
・企画:並河組塾生 鈴木藍、佐藤翔
・制作:ふくしまFM
【出演者】劇団120◯EN・史香(凪役)、劇団120◯EN・紙糊(和子役)、劇団120◯EN・本田真也(真平役、ナレーション)、本田節子(おばあちゃん役)、會空・庄子ヤウ子(本人役)、東日本大震災・原子力災害伝承館語り部・横山和佳奈(本人役)
【登場シーン】
・国指定重要文化財 会津さざえ堂 http://www.sazaedo.jp/
・あいくー http://madams-collection.net/aiq/
・コラッセふくしま https://www.corasse.com/
・東日本大震災・原子力災害伝承館 https://www.fipo.or.jp/lore/
▽特設サイト:https://timeslip-fukushima.com
▽AuDee配信サイト:https://audee.jp/program/show/300004814
写真下段中央:史香さん 共演者の皆さんと。
下段左周りで劇団120◯EN・紙糊さん(和子役)、劇団120◯EN・本田真也さん(真平役、ナレーション)、本田節子さん(おばあちゃん役)、東日本大震災・原子力災害伝承館語り部・横山和佳奈さん(本人役)、會空・庄子ヤウ子さん(本人役)
- 本企画の目的
並河進氏を師範に迎えた当チームでは、誇心館初稽古にて『福島のココを伝えたい』というテーマについて各自考えることからスタートしました。福島に住む私たちにとって、2011年3月11日の東日本大震災は切り離せない事柄でもあります。“12年間の歩みを肯定し次の一歩を踏み出すきっかけを作りたい”との想いから、着実に一歩ずつ進んできた福島の歩みをラジオドラマという形で伝えられないかと企画しました。塾生の仲間と共に、並河師範からのアドバイスや県内の様々なプロフェッショナルの皆様のお力をお借りし、実現することができました。物語は、震災直前から現在の福島にタイムスリップした少女が今の福島を生きる大人たちと出会い成長していくタイムスリップヒューマンドラマ。主人公の気持ちとシンクロしながら、福島の今を知り、次の一歩に踏み出すきっかけになることを目指します。
- 放送によせて
主役の『凪』 中学生時代 及び 現代の大人役 / 劇団120〇EN・史香(ふみか)さん
「役が決まった時は嬉しい反面、凪と大人の凪との違いや考え方、思いを、聞いて下さる方々にどうやったら伝えられるかとても悩みました。
けれど、ラジオドラマを通して皆さんのお話を聞いたり、脚本を読み進めるうちに、
“人生がこれからどうなるかなんて誰にもわからない。後悔がないように生きるのは難しい事かもしれないけど自分の人生を生きられるのも未来を創るのも自分だけ”
そんな風に感じさせてくれる作品でした。
だから、人それぞれのタイミングやきっかけの出逢いに感謝をし、少しずつでもいいから前に進みたいとそう思いながら演じる事が出来ました。
最後にラジオドラマの制作に携わって下さった皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
そして、聞いて下さった方々の前を向いて進む力に少しでもなれたらなと思います。」
[プロフィール]史香(ふみか)
役者 2001年生まれ 福島県福島市出身
高校の部活引退と同時に劇団120○ENに所属し演劇活動を行う。所属する劇団120○EN(げきだんひゃくにじゅうえん)は、「福島に住む人々のルーツをたどる演劇集団」として福島市に伝わる民話や歴史を下敷きに福島だからこそ観ることのできる創作劇を定期的に上演。https://120en.com/
脚本・演出 / 並河組塾生 江藤純さん
「良いアイデアは、それ自身にエンジンがついていて、自分を別の世界へ引っ張っていってくれる」
師範である並河進さんが、私達塾生に伝えてくれた言葉です。今回このラジオドラマの制作に携わらせてもらい、その言葉をまさに体感させていただきました。原案の輝きに吸い寄せられるように、それぞれのポジションで作品に関わった私を含めたスタッフが、持ち味を発揮した結晶がこの作品です。
リスナーの方にとっても、それぞれの世界へ誘ってくれる作品になればいいなと思っています。
■「誇心館」とは
「FUKUSHIMA CREATORS DOJO 誇心館」は、これまで福島県の情報発信に携わってきたトップクリエイターの技術と哲学を学ぶ場を提供するとともに、実践として福島県の魅力や正確な情報を発信するクリエイティブを作成し、県内外に広く発信することにより、風評払拭・風化防止やブランド力向上を図る道場です。
https://fukushima-creators-dojo.jp/
■主催
福島県
■問い合わせ先
FUKUSHIMA CREATORS DOJO 誇⼼館 事務局
fukushima-creators-dojo@yamakawa-p.co.jp