– 新造船は、ABBの受賞歴のある電力システムプラットフォーム「Onboard DC Grid™」を搭載し、エネルギー源と負荷をシンプルで柔軟かつ機能的に統合
– 日本で初めて運航される電気推進タグボート「大河 」は、運航性能を損なうことなく温室効果ガス(GHG)排出量ゼロの目標をサポート
このタグボートは、金川造船株式会社(神戸市)で建造され 、2022年12月末までに納入予定で、この種の船舶としては国内初の運航となります。ABBのOnboard DC Grid™を搭載し、大容量のバッテリーを完備しています 。このタグボートは、港湾環境でのゼロエミッション運用を可能にするように設計され、2050年までに国際輸送に携わる船舶からの温室効果ガス排出量ゼロを達成するという日本の野心をサポートしながら、優れたパフォーマンスを提供します。
東京汽船の港湾タグボートは、ABBが供給・統合した2.5メガワット時の電源システムで、他の船舶を押したり牽引したりして操船し、日々の温室効果ガス排出を削減するとともに、長期の停電を防ぐための回転予備電源としても活用できます。また、技術の進歩に伴い、代替エネルギーとの融合によるエミッション・フリー運航も可能な将来性のある構成となっています。
ABB株式会社の マリン& ポート事業部長である谷川宗和は、「このような先進的なプロジェクトに協力し、日本初の電気タグボートに電源システムを供給できることを光栄に思います」と述べています。「当社のハイブリッドおよび電動ソリューションは、短距離輸送の分野で高い評価を得ており、今回、競争の激しい市場での貴重な機会を得てさらに強化されることになります」
ABBは、エネルギー貯蔵ソリューションに加え、受賞歴のある電源システムプラットフォームOnboard DC Grid™をタグボートに搭載 し、エネルギー源と負荷をシンプルかつ柔軟で機能的に統合することができます。Onboard DC Grid™を活用し、タグボートのエンジンを可変速運転することで、各負荷レベルにおいて最適なエネルギー経済性を実現します。これにより、燃料消費量を削減し、環境負荷の低減に貢献します。この電源システムは、タグボートの推進システムにほぼ瞬時に電力を供給することができ、ABBの電力・エネルギー管理システム(PEMS™)が全体の配電を制御し、高い耐障害性と信頼性を提供します。
ABB (ABBN: SIX Swiss Ex) は、より生産的で持続可能な未来の実現に向けて社会と産業の変革に活力を与える、世界をリードするテクノロジー企業です。ソフトウェアをエレクトリフィケーション、ロボット、オートメーション、モーションのポートフォリオに結びつけることで、ABBはテクノロジーの限界を押し広げ、パフォーマンスを新たなレベルに引き上げます。130年以上にわたる卓越した歴史を持つABBの成功は、100カ国以上、105,000人の才気あふれる従業員によって支えられています。 www.abb.com
ABBのプロセスオートメーションビジネスは、プロセスおよびハイブリッド産業向けの自動化、エレクトリフィケーション、デジタル化のリーダーです。世界市場No 1.の分散型制御システム、ソフトウェア、ライフサイクルサービスおよび計測機器、分析機器、船舶や過給機と業界固有の製品を含む製品、システム、エンドツーエンドの幅広いポートフォリオをお客さまに提供しています。世界市場第二位の企業として、深い専門知識、多様なチーム、グローバルの拠点により、お客さまの競争力や投資収益の向上、安全でスマートかつ持続可能な運営をサポートしています。 go.abb/processautomation