■連携協定の背景
ファーメンステーションは、2009年の創業より岩手県奥州市に研究開発拠点兼自社工場(奥州ラボ)を構え、地域に根差した事業の推進を行ってまいりました。当社の事業は、奥州市(旧胆沢町)と協働で取り組んだ、休耕田を再生し栽培されたお米からバイオエタノールを開発する実証実験をきっかけにスタートしており、地域の重要な資産である農業や景観の再生、新しい産業の創出など地域課題解決に長年取り組んでまいりました。エタノールの製造過程で生成される発酵粕は、地域の鶏や牛の飼料として利用し、さらに鶏糞は水田や畑の肥料にするなど、廃棄物ゼロの循環型モデルを構築し、地域の多様なステークホルダーと連携しながら、地域循環型社会の形成にも取り組んでまいりました。
奥州市は、まちづくりのビジョンとして「ひとづくりはまちづくりにつながる未来への投資」を掲げ、地域の未来を担う高校生などの担い手が地域の魅力を発見し、SDGsの目標達成や地域課題の解決に向けて主体的に実践するための環境を整備することにより、社会課題解決型の人材の育成に取り組むことを予定しています。
今回の連携を通じて、ファーメンステーションが展開する地域循環型事業をさらに加速するとともに、地域の市民、学生、企業等を対象とした学びの機会の提供や活動の発信を通じて、多様な地域ステークホルダーが参画する地域循環型社会の形成を目指し、奥州市のまちづくりのビジョン実現につなげます。
■連携協定の概要
奥州市とファーメンステーションは本協定に基づき、「地域循環型社会の推進」、「地域課題解決型の人材の育成」等において、緊密な相互連携と協働による活動の推進を図ります。
(1) 地域循環型社会の推進に関すること
① 地域循環社会モデルの拡大に向けた官民連携の加速
② 地域循環型社会を学ぶセミナーやツアーの実施
③ 市内における地域循環事業展開に対する支援 など
(2) 地域課題解決型の人材の育成に関すること
市内高等学校の探求学習との連携、高校生や若者を対象としたシンポジウムの開催、語り合いの場の創出 など
(3) その他、双方が合意した取組に関すること
市内各種イベント等におけるファーメンステーションの活動紹介 など
■ファーメンステーションのこれまでの奥州市での活動
・地域のステークホルダーとともに推進する地域循環型モデル
休耕田を再生しファーメンステーションが使用するオーガニック米を栽培する米農家さん、エタノールの製造過程で生成される発酵粕を飼料として活用する養鶏農家さん、その鶏の糞を畑にまきひまわり栽培をする農家さんなど、地域のステークホルダーとともに循環の形成を推進しています。
・奥州市で栽培したオーガニック米を原材料にした自社ブランドの展開
奥州市の休耕田を再生し栽培したオーガニック米を発酵・蒸留し、抽出したオガーニックライスエタノールと発酵粕を使用した自社ブランドを開発・製造しています。奥州市内では、下記の店舗で販売しています。
【奥州市内の販売店】
フリーマーケット産直 おだづめ/JA岩手ふるさと 産直来夢くん/プラザイン水沢/ホーマック水沢店産直市場/まちの駅水沢産直/みんこみんか/産直いさわ・あぐりキッズ/ひめかゆ/OIGEN/ヨーガ教室 ぱどま/Hair & Cafe brooch/Kitchen ando/WOOD STOCK/歴史公園えさし藤原の郷/YOLISUL(2023年3月現在)
※その他の販売店はこちらよりご確認いただけます
https://www.fermenstation.jp/shoplist/
・地域外への奥州市の魅力発信と地域内外の学習・交流促進
ともに地域循環に取り組むステークホルダーと任意団体「マイムマイム奥州」を設立し、地域の子供たち向けに環境教育プログラムを提供したり、地域外から奥州市で実践する地域循環を学ぶツアーを受け入れたりと、地域の魅力発信や学習・交流機会の促進を行っています。
【ファーメンステーションについて】
ファーメンステーションは「Fermenting a Renewable Society(発酵で楽しい社会を!)」をパーパスに、未利用資源を再生・循環させる社会を構築する研究開発型スタートアップです。岩手県奥州市に研究開発拠点兼自社工場(奥州ラボ)を持ち、独自の発酵・蒸留技術でフードロス/ウェイストおよびその他未利用バイオマス由来のエタノールやサステナブルな化粧品原料などを開発・製造しています。これらのアップサイクル原料を化粧品・日用品の原料やその他バイオプラスチック等の産業資材の中間原料として製造販売する原料事業のほか、自社ブランドによるオーガニック化粧品事業、原料提案から製品開発まで一貫して引き受けられる化粧品・ライフスタイル製品等のODM/OEM事業を行っております。また、食品・飲料工場の製造過程等で出る副産物・食品残さなどの様々な未利用資源を活用しアップサイクルすることで、新たな高付加価値の商品を生み出す事業開発を大企業との共創を通じて取り組んでおります。
エタノールの製造過程で生成される発酵粕は、化粧品原料や地域の鶏や牛の飼料として利用し、さらに鶏糞は水田や畑の肥料にするなど、廃棄物ゼロの循環型モデルを構築し、地域循環型社会の形成にも取り組んでおります。
また、地域社会、環境、カスタマー、従業員に対して多面的・包括的な利益を生む事業活動を実践する企業を認証する国際的な制度「B Corp 認証」を取得しています。
会社名 : 株式会社ファーメンステーション
代表者 : 代表取締役 酒井 里奈
所在地 : 〒130-0005 東京都墨田区東駒形2丁目20-2(東京オフィス)
: 〒023-1101 岩手県奥州市江刺岩谷堂下苗代沢573(奥州ラボ)
設立 : 2009年7月7日
事業内容 : アルコール等の化粧品・雑貨・食品向け原料提供/開発、化粧品・雑貨OEM/ODM、未利用資源を活用した事業共創、自社オーガニックブランド事業
自社サイト : https://fermenstation.co.jp/
オンラインショップ: http://www.fermenstation.jp/
共同開発商品紹介 : https://fermenstation.co.jp/collabo/#products
OEM/ODMご案内 : https://fermenstation.co.jp/oem/
このニュースに関するお問い合わせは、下記までお願いいたします。
株式会社ファーメンステーション 北畠 Tel:03-6206-9485 E-mail:info@fermenstation.jp