入間市では、「認知症になっても暮らしやすいまちづくり」を目指して、認知症高齢者のひとり歩きを止めさせるのではなく、地域の皆さんと見守ることにより、外出し迷ってしまっても安全に帰宅できるよう「声かけ運動」を推進しています。
当⽇は体育館で、「認知症サポーター養成講座」を受講し、認知症の基礎知識と「驚かせない」、「急がせない」、「⼼を傷つけない」という3つの「ない」を基本とした正しい対応⽅法を学んだあと、⻘空の広がる校庭で13グループに分かれて「声かけ」のロールプレイングを体験しました。
登下校時などで認知症⾼齢者のひとり歩きに遭遇した、という想定で、ひとりで遠くまで⾏ってしまう前に複数⼈で声をかけて、警察や地域の⼤⼈につなげることを⽬標とします。
参加した3年⽣⼥⼦⽣徒は、「みんなに⾒られながらの体験は恥ずかしかったけど、まちでは声をかけられそう。」、また、3年⽣男⼦⽣徒は、「相⼿がどう思っているのか、気持ちをくみとるのが難しかった。」と話した。
同校の⼭⽥亮太校⻑は、「相⼿を思いやる気持ちは決して特別なものではない。誰もが安⼼して暮らせる社会にするため、ここで学んだことを家で家族にも話をして広めてほしい。」と語り、認知症サポーター証を⽣徒に⼿渡しました。
⼀⽅で、認知症⾼齢者役などのために集まった⼤⼈は50⼈。「地域の⼦どもたちが声をかけてくれると、駅やお店の名前など地域の地図を頭に思い浮かべながら、⼿がかりを探そうとしてくれることがわかった。⾃分たちが住んでいる地区に⾒守りの⽬が増えることが⼼強い。」と、体験後の⽣徒の感想や変化に喜んでいました。
卒業しても、藤沢地区の⼀員であることに変わりはありません。地域を⽀える⼀員として勇気と思いやりをもって「⾒守り」、「声かけ」することの⼤切さを学んでいました。
なお、⼊間市では、平成23年から市内⼩中学校において認知症サポーター養成講座を開催しており、今後も継続して取り組んでいきます。
開催⽇時:令和5年3⽉1⽇(⽔)
午前10:50〜午前11:40 「認知症サポーター養成講座」 体育館にて
午前11:50〜午後00:40 「声かけ運動」 校庭にて
会 場:⼊間市⽴藤沢中学校
対 象:藤沢中学校3年⽣(当⽇出席者178名)
主 催:⼊間市⽴藤沢中学校、⼊間市(⾼齢者⽀援課)
協 ⼒:認知症地域⽀援推進員
あさひ病院(認知症疾患医療センター)
いるま市声かけ運動推進会
チームオレンジいるま
藤沢地区近隣助け合い活動推進会
藤沢地区⺠⽣委員・児童委員協議会
※「認知症サポーター養成講座」⼩中学校開催実績
平成23年度:(1校)、平成24年度:(1校)、平成26年度:(3校)、平成27年度:(2校)、
平成28年度:(2校)、平成29年度:(4校)、平成30年度:(7校)、令和元年度:(7校)、
令和2年度:(4校)、令和3年度:(4校)、令和4年度:(6校)