校内敷地での畑づくりを昨年6月にスタートさせ、種まき、日々の世話、収穫を経て12月には味噌づくりを体験。そしていよいよ最終ステージとして実現したこの「津久井在来大豆フェア」。
自分たちで栽培して採れた大豆の種や、節分にちなんだ手作りの鬼のお面、地元農家や農協の協力を得て用意した津久井在来大豆製品などを実際にお客さんに販売するなど、子どもたちにとっては“お店やさんごっこ”ではないドキドキの体験です。
また、半年以上の学習を通して感じた津久井在来大豆の魅力をチラシや動画にまとめて発表するなど、愛着のあるこの食材をたくさんの方に知っていただくために、元気な声で呼び込みをする子供たちの姿に多くの方々が足を止めていました。
当日アリオ橋本には保護者をはじめ多くの方が商品を求め、駆けつけてくれました。売りたい商品を持って大きな声で宣伝する子、預かったお金を慎重に担任に渡す子、あまりにも多く売れてしまい午前にはなくなってしまった鬼のお面を「学校に戻って追加を作ろう!」と言い出す子など、子どもたちの「フェアを成功させたい!」という思いで会場は熱気にあふれていました。
子どもたちは「チームワークを高めることができた!みんなで仕事をすることが楽しかった!」「たくさんのお客さんが来てくれて嬉しかった!」「一生懸命育てた大豆がたくさん売れて嬉しかった!」「津久井在来大豆がおいしいということを広めることができた!」と思い思いの感想を述べ、その表情は達成感に満ちていました。
「自分たちでやりたいと願えば、実践できる!」ということを学んだ子どもたち、これからも自主性を持った活動の広がりが期待されます。
- 「津久井在来大豆フェア」までの道のり
橋本小学校の3年生児童は、「総合的な学習」の時間に、相模原市では昔から作り続けられている大豆があることを知りました。そして「大豆のことをもっと知りたい。」「大豆を育てたい」という思いをもち、長年、津久井在来大豆を育てているスペシャリスト、「大豆の会」 石井好一さんにお願いして育て方を教えていただきました。
■ 6月~ 土作り、種植え
6月には、石井さんに大豆のことを教わり、大豆を植えました。大豆を植えるまでに子どもたちで畑の草を抜き、畑を耕し、そこで鶏糞を肥料に撒きました。そして日が経つにつれ芽が出てきてだんだんと大きくなっていきました。子どもたちは、石井さんに言われたとおり毎日観察を続けました。
■ 8月・11月 収穫
夏にはまだ緑色の状態で枝豆として収穫し試食会も行いました。子どもたちは津久井在来大豆の甘みの強さや味の深みに驚いていました。そしていよいよ11月には、完熟したたくさんの津久井在来大豆を収穫することができました。
■12月 味噌作り
12月には石井さんをはじめ、「大豆の会」の方々の力を借りて味噌造りを行いました。前日からの準備を経て当日は朝五時半から大豆を煮始め、その後塩と麹を入れ、丁寧に混ぜ合わせていました。完成後、出来上がった樽を目の前に、みんなで手を合わせ「おいしくな~れ~ おいしくな~れ~」と魔法?をかけました。味噌の完成は6月になる予定です。
※令和4年7月掲載の大豆種まき時の記事はこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000072959.html