【概要】
働き方改革実現に向けたDX領域の長期的なロードマップ策定に先駆けた、医療機関におけるスマートフォン導入の有用性の検討に取り組みます。
【背景】
多くの医療機関では、医療従事者間のコミュニケーションにPHSや紙・FAXが用いられており、医療従事者の働き方改革の実現に向けた業務DXへの取り組みが急務となっています。
一方で、個人情報漏洩やランサムウェアのリスクの高まりにより、従前以上にICTツールへのセキュリティ要求が高まっており、それに伴い、ICTツール選定・導入の難易度が高まっています。
そのため適切なICT基盤の構築検討を進められず、結果として業務効率の改善が進まない状況が続いています。
倉敷中央病院は、以下のように述べています。「倉敷中央病院においても同様の状況で、院内通信環境についてはそう遠くない将来、PHS関連機器類の入手が困難になる可能性と、それに伴う設備投資という面で大きな課題としてとらえていました。さらにOffice365とBYODの採用等で、働き方改革も一部進めている状況ではありますが、有効なICT基盤の導入や業務フローの改善については大きな転換期と感じながら着手できていないのが現状です。
近年、院内電話交換機・ナースコールの老朽化問題を機に、病院情報システムとの効果的な連携も含めたIT戦略を構築する必要性を感じ、 院内における無線通信音声のみならずデータ通信を含むプラットフォームを検討する機運が高まっており、企業のサポートを検討していました。」
フロンティア・フィールドではかねてより、スマートフォン端末・4G/LTEおよび5G回線・アプリケーションを包括した医療機関専用スマートフォン「日病モバイル」による、医療機関のDX、働き方改革の提案に取り組んでいます。スマートフォンという日常生活に密着したデバイスから医療機関のDXを進めることは、多くの医療機関にとってスタートのハードルが低く、手元の小さな端末にさまざまな機能を集約できるという点は、医療機関の現場における活用に大きな可能性を期待できます。
今回のコンサルティング契約締結では、3か月の短期間内で医療機関での業務に潜在するさまざまな課題と向き合い、ICTプラットフォームとして、スマートフォンを活用したDX推進に寄与すること、更には医療従事者の働き方改革の一助となるよう協議を進めてまいります。
■倉敷中央病院について
倉敷紡績株式会社社長の大原孫三郎によって大正12年(1923年)に設立された民間病院です。「患者本位の医療」「全人医療」「高度先進医療」の3つの基本理念を掲げ、急性期地域中核病院として、岡山県西部圏域約70万人の住民の健康を守っています。ベッド数は1,172床で医師数559人(ジュニアレジデント62人含む)、総職員数 3,791人 (2022年4月1日現在)。年間の新入院患者数約2万8千人、手術件数約1万1千件、救急搬送数は約4万件です。 第5次中期計画(2021年4月~2024年3月)では、「地域統合型医療」エコシステム構築にハブ病院として中心的役割を果たすことをテーマとし、ヒト・情報の相互交流を進め、地域医療全体の質向上と効率化を図るため、いつでも誰にでも助けを求められる組織風土をつくり、「わかりやすく、やりやすく」標準化や可視化を進め生産性をアップすることを目標にしています。戦略的な実行計画の活動としては、(1)高度専門医療 (2)救命救急医療 (3)高度なトリアージ (4)「デスティネーション医療」を提供できるチームづくり (5)「予防医療」を活用した先制医療、の5本柱を中心に取り組んでいます。
参照:https://www.kchnet.or.jp/about_us/vision/
■会社概要
フロンティア・フィールドは日病モバイルを全国の医療機関へ普及させ、日病モバイル上で動作可能な臨床業務DXツールの開発を進めると同時に、さまざまな事業者が開発する医療機関DXツールとの連携を行い、医療機関のプラットフォーマーとなることを目指し事業を展開しております。
社名:株式会社フロンティア・フィールド
本社所在地:〒105-0023 東京都港区芝浦1-1-1 浜松町ビルディング14階
代表取締役社長 兼 CEO:佐藤康行
設立: 2016年7月15日
HP:https://www.frontierfield.co.jp/
日病モバイルサービス紹介:https://www.frontierfield.co.jp/services/mobile