1.背景と目的
Withコロナ時代を迎え、経済活動が回復していく中、観光業界は依然として厳しい状況下にあります。訪日外国人観光客はコロナ禍前に戻りつつありますが、消費傾向をはじめとして、市場は変化の最中にあり、消費拡大のための新たなデータの取得・分析、およびビジネス戦略の再検討が求められています。
そこで、交流創造事業を推進するJTBグループと地域通信・ITを担うNTT東日本グループが連携し立ち上げた「地域創生LAB」では、業界全体における効果的な観光振興プランの策定を目的に、地域と連携した観光DX実現に向けた取り組みを強化していく運びとなりました。
地域との強い連携による分析で、収益向上に効果的とされる「旅ナカ」での発信力強化をめざし、今回は山形県米沢市にて、地域観光DXに関する実証実験を実施することで、今後の事業性の検証を行っていきます。
今後も「地域創生LAB」ではJTB総研とNTTBPが中心となり、ICTソリューションの活用から蓄積したログデータや、JTB総研が保有する人流パターン予測の特許取得技術(※)を活用し、独自の観光マーケティングデータの利活用を行っていきます。
※【特開2021-157807】
2.取り組み内容
第46回上杉雪灯篭まつりを中心に、地域DXの推進に向けた実証実験を実施。
(1)実施期間:2023年2月11日(土)~2月28日(火)
※第46回上杉雪灯篭まつりは2023年2月11日(土)・12日(日)の2日間開催
(2)検証内容
・実証実験用のフリーWi-Fiの設置による観光動線ログの収集
・Wi-Fi接続アプリ「Japan Wi-Fi auto-connect」(NTTBP)および観光情報アプリ
「Japan Travel Guide +connect」アプリ(JTB総研)による利用者の属性情報の収集、アンケート実施
・収集したデータの把握、分析
・分析結果をもとにした今後の観光施策やプロモーション等の立案
3.参画企業・団体の役割
<主催>
<協力>