- 第3四半期決算のポイント
「昨年11月に上方修正した計画値に対し、順調な進捗で推移」
・価格転嫁率が上期120%から125%と更に上昇。第3四半期期間では135%。
・営業利益は対前年同期比で増益(日本、インド、アジア、アフリカ)も持分法利益や為替差益の減少で経常利益は減益。
・インドは自動車を軸に収益拡大。通期計画値に対して、順調に推移。
・欧州でボルトオン型M&A(粉体塗料大手)を実施、日本でも粉体塗料分野の取り組みを強化。
- 連結業績概要
第3四半期連結累計期間(2022年4月1日~12月31日)での売上高は3,830億円(前年比22.9%増)の増収、営業利益は、242億円(前年比0.4%増)の増益となりました。円安効果に加え、原材料価格高騰の影響が継続し販売費用が増加する中でも、販売価格への価格転嫁などの利益改善に取り組んだことが寄与しました。
経常利益は、持分法投資利益の減少が影響し、288億円(前年比4.8%減)となりました。
当期純利益は、従来から推進している政策保有株の縮減を今期も実施し、投資有価証券売却益を計上した結果、168億円(前年比5.0%減)となりました。
- 通期計画および進捗状況
現時点において、2022年11月10日に上方修正した2023年3月期通期業績計画を変更しておりません。
第3四半期の進捗率は、上方修正した通期計画に対し、売上高、各利益ともに概ね順調に推移しています。
- 地域別業績
【日本】
・自動車分野の売上が大幅に増加(前年比+10.1%)
・価格転嫁効果もあり、汎用、工業でも前年を上回る。
・営業利益ベースも増益に転じ、経常利益でも8億円の増益。
【インド】
・自動車分野が好調に推移(前年比+65.4%)。
・建築、工業も価格転嫁が進んでおり前年を大幅に上回る。
・経常利益も価格転嫁効果が全分野で効いており増益。(前年比+35.4%)
【欧州】
・為替影響による売上高の減少はあったものの、価格転嫁が堅調に推移し、全事業分野で増収を達成。
・工業向けで増収も、経常利益では大幅な減益(―39億円)。トルコにおけるハイパーインフレーションの影響は、約18億円。この他エネルギーコストや人件費およびロジスティックス費用の高騰などが主要因。
【アジア】
・円安効果や自動車分野の売上が回復し増収。(前年比+21.6%)
・3Q期間で盛り返したものの、2Q期間の中国でのロックダウン影響が響き、経常利益は約4億円の減益。
【アフリカ】
・売上高は為替影響や価格転嫁により増収。(前年比+17.8%)
・経常利益は2億円の減益だが、USD建て借入金の為替換算評価損を約17億円計上している影響が大きい。構造改革が進んだことで、営業利益ベースでは大幅な改善がなされている。
詳細は、本日発表の「2023年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」「2022年度 第3四半期決算説明資料」をご覧ください。
・2023年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
https://ssl4.eir-parts.net/doc/4613/tdnet/2233042/00.pdf
・2022年度 第3四半期決算説明資料
https://ssl4.eir-parts.net/doc/4613/ir_material_for_fiscal_ym/130723/00.pdf
・関西ペイント株式会社 IRサイト
https://www.kansai.co.jp/ir/