• サステナビリティ・リンク・デリバティブは、サステナビリティ・リンク・ローンの金利リスクヘッジ効果に加え、ロイヤル・ゴールデン・イーグルがサステナビリティ・リンク・ローンのサステナビリティに関するKPIの達成を確信している証です
2022年11月にアピカルは、三菱UFJ銀行、ファースト・アブダビ銀行、クウェート国立銀行、彰化銀行を主幹事兼ブックランナーとするコンソーシアムからSLLにより総額7億8,700万米ドルを調達しました。SLDは、このうち5億5千万米ドル分の金利リスクヘッジに使用されます。
SLD締結により、アピカルは直近のSLLで調達した資金のうち5億5千万米ドル分の金利を2年間固定できます。この契約は、SLLと同じ主要業績評価指標(KPI)に連動するもので、KPI未達の場合は、SLDの下でペナルティーが課されます。KPIには、プランテーションに対する検証済トレーサビリティのレベルの向上、持続可能な農法とトレーサビリティを推進するためのサプライヤー関与の増加、小規模農家のRSPO認証増加、メタン回収設備による温室効果ガス排出量削減などが含まれます。
RGE社長のテイ・ウェイ・リンは次のように述べています。
「サステナビリティは、当社ビジネスモデルの中核であり、サステナブルファイナンス(持続可能な社会を実現するための金融)はRGEの進むべき道です。私たちは、銀行団からの支援を得て、2022年にSLLにより総額16億米ドルを調達しました。加えて、SLLと同じKPIを達成できなかった場合、2つ目のペナルティを課すSLDを導入することで、取り組みを一歩前進させようとしています。不言実行(Well done is better than well said)という信念のもと、より高い説明責任を果たすために、この手法を選択しました。」
2021年、RGEはシンガポールの不動産セクター以外では初となるSLLを導入した企業の一社で、SLL残高は同国2位です。2022年には、約16億米ドルをSLLで調達しました。これには、アジア・シンボルの中国での紙パルプ事業の7億米ドル、アピカルの1億2千万米ドル、更にはSLDと連動したアピカルの直近のSLL7億8,700万米ドルが含まれます。
三菱UFJ銀行のマネージング・ディレクター兼ASEAN・インド・豪州グローバル・クライアント・ソリューション・セールス・ヘッドのニック・イー氏は、次のようにコメントしています。
「三菱UFJ銀行は、RGEのサステナビリティへのコミットメントと金利スワップを連動させたSLDの組成において、RGEとパートナーシップを組めたことを光栄に思います。マーケットをリードする当行のソリューションとESGファイナンスの専門知識により、持続可能性への目標を達成すると同時に、金利エクスポージャーのヘッジを可能とする、RGEのニーズに適った仕組みを構築することができました。本案件は、財務リスクを管理しつつ、脱炭素化と気候変動への取り組みに向けた、三菱UFJ銀行のサステナビリティへのコミットメントを示すものです。」
RGEについて
RGEはシンガポールを本拠とし、グローバルに事業を展開する資源系製造業のグループ企業です。持続可能な天然繊維、食用油、グリーン包装、クリーンな天然ガスを製造し、世界の食料、衣料、エネルギー源となる製品を生産しています。毎日何十億人もが使う持続可能な製品を通じて、人々の生活向上に貢献しています。300億米ドル以上の資産と6万人の従業員を有し、リサイクル可能性や生分解性が高く、低炭素な未来を創造します。
持続可能な開発、自然保護、地域開発に取り組み、地域、国、気候、お客様、そして会社にとって良いことを目標に努力しています。現在、インドネシア、中国、ブラジル、スペイン、カナダで事業を展開しており、今後も新たな市場を開拓していきます。
www.rgei.com
アピカルグループについて
アピカルグループは、世界をリードする植物油の加工会社として、グローバルに事業を展開しています。垂直統合された中流の精製事業、下流加工および生産能力により、食品、飼料、燃料など、あらゆる産業分野をサポートする不可欠なサプライヤーです。機能性油脂、特殊油脂、油脂化学品、バイオディーゼルなど国内外向けの下流加工事業などを手掛けています。インドネシア、中国、スペインに8つの製油所、4つのバイオディーゼル工場、4つの油脂化学工場、3つの穀粒破砕工場を有しています。また、合弁会社を通じて、インド、パキスタン、フィリピン、ベトナム、ミャンマー、ブラジル、ドバイ、米国で加工・流通事業を展開しています。
www.apicalgroup.com