2020年第2四半期における世界の旅行アプリダウンロード数は、前年同期比34.4%減の3.9億回となりました。世界の旅行市場が回復の兆しを見せる中、2022年第2四半期には、前年同期比29.5%増の6.1億回となりました。さらに2022年第3四半期には、成長を続けた旅行アプリのダウンロード数が6.5億回に達し、過去最高を記録しました。
2022年1月~10月の期間、世界の旅行アプリダウンロード数は20億に迫り、2019年同時期のダウンロード数を上回りました。中でも北アメリカ、ヨーロッパ、ラテンアメリカ等主要市場の旅行アプリダウンロード数は2019年の年間水準に近づいています。
中国、日本、韓国、東南アジアなどのアジア市場では、自国の旅行アプリが市場を席巻しています。現地パブリッシャーである高德地图(amap)、Kakao T(카카오 T)、Grab Superappが2022年中国、韓国、東南アジアの旅行アプリダウンロードランキングでそれぞれ首位となりました。日本では配車アプリGoが2022年の旅行アプリダウンロードランキングで2位を獲得しました。
市場をさらに細かく分けて見ると、ライドシェアリング、旅行予約、乗換案内の各サブジャンルのトップアプリは、いずれも2020年第2四半期にダウンロード数が前年同期比で平均50%以上減少したものの、その後大幅に上昇しています。中でも、旅行予約と乗換案内のトップアプリダウンロード数はすでにコロナ前の水準を上回っています。
Uberが世界のライドシェアリングアプリダウンロード数で連続首位に
Uberは世界で最も多くダウンロードされているライドシェアリングアプリで、2019年から2022年にかけて世界のライドシェアリングアプリのダウンロード数で首位の座を維持しています。Uberのダウンロード数は新型コロナウイルス拡大の影響で若干減少していますが、それでも類似の競合アプリを大きく引き離しています。
ラテンアメリカ、東南アジア、南アジア、アフリカなどの新興国市場の開拓と拡大に伴い、配車アプリinDriveのダウンロード数も増加傾向を維持しています。2022年第3四半期のダウンロード数は前年同期比50.2%増の1,800万回となりました。全世界の累計ダウンロード数は1.6億回で、そのうち45%以上がラテンアメリカ市場からのダウンロードとなりました。
Booking.comが世界の旅行予約アプリダウンロードランキングトップの地位を確立
旅行予約カテゴリでは、オランダのオンライン宿泊予約アプリBooking.comが長年にわたり世界のダウンロードランキングのトップに君臨しています。また、2位にはグローバルな短期レンタル民泊予約アプリAirbnbがランクインしています。Expediaによる宿泊予約アプリVrbo Vacation Rentalsのダウンロード数は2020年の7位から2022年の4位へと上昇しました。
2020年第2四半期、Booking.com、Airbnb、Expediaなど世界の人気旅行予約アプリは新型コロナウイルス拡大の影響を受け、平均月間アクティブユーザー数が大幅に減少しました。しかし、バケーションを楽しむファミリー層向けに特化した宿泊予約アプリVrbo Vacation Rentalsは、2020年から2022年第2四半期にかけて平均月間アクティブユーザー数を伸ばし続け、ライバルのAirbnbよりも速いペースで成長しています。
Expediaによるバケーション用短期レンタル予約アプリVrboのダウンロード数増加が目覚ましい
世界のトップ旅行アプリパブリッシャーであるExpediaは、差別化された一連のアプリをリリースすることで、世界中の消費者の旅行に対する多様なニーズに対応しています。これには、ワンストップのオンライン旅行予約プラットフォームであるExpedia、グローバルにローカライズされたホテル宿泊予約プラットフォームであるHotels.com、バケーション用短期レンタル予約プラットフォームであるVrbo Vacation Rentalsなどがあります。2022年10月までに、Expediaによる旅行アプリダウンロード数は3.4億回を突破しました。
Vrbo Vacation Rentalsは、ファミリーで楽しむバケーションシーンにフォーカスして、貸し切り予約サービスを自社のメリットとすることによって宿泊予約の競争から頭一つ抜け出しました。2022年、Vrboは北アメリカでダウンロード数を伸ばし続け、ライバルのAirbnbを追い抜きました。
詳細情報は弊社ウェブサイトに記載しています:
https://sensortower.com/ja/blog/state-of-travel-apps-2022-report-JP
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Sensor Towerの紹介
Sensor Towerは2013年にサンフランシスコで設立された、Twitter、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業から信頼されている、データや分析環境を提供する企業です。
Sensor Towerは、Pocket Gamer Mobile Games Awards 2022において、Best Analytics / Data Tool賞を受賞しました。
現在、Sensor Towerには、ロンドン、ロサンゼルス、ニューヨーク、ソウル、北京など、世界中にオフィスが点在しています。 弊社日本オフィスは東京都渋谷区にかまえられ、チームメンバーは日本のモバイルパブリッシャーをサポートすることに専念しています。ハイパーカジュアルゲームのリーダーとして認知されている面白法人カヤックや、ライブ配信アプリ運営も行っている株式会社ディー・エヌ・エーなどとのパートナーシップを次々と実現しています。日本オフィスは2021年春より本格的に始動したばかりですが、パートナー企業様が急増しております。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートを強化していく所存です。
Sensor Tower 日本オフィス代表
谷内 照吾
Shogo Yachi
Sensor Towerについての詳細情報は弊社ウェブサイトに掲載されております:
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