1.本件の概要
ハイスター社は高効率の水電解装置を独自の特許技術で製造するハイテク企業であり、日鉄物産としては今回の増資引受によりハイスター社との関係を強化し、更に日本製鉄グループ企業等との協業による水素水電解装置の提案を通じて、グリーン水素普及の推進、脱炭素社会の実現に向けて貢献して参ります。
2.ハイスター社について
ハイスター社は2020年に同国の欧州最大規模の研究機関の一つであるSINTEFからのスピンオフにより創業。独自の特許技術により水電解装置の基幹部材であるスタックを内製し、グリーン水素製造のための水電解装置を製造しております。
同社の製品は、独自の技術により高い電解効率と操業時の安全性を両立させる事に成功したため、カーボンニュートラルに向けてグリーン水素の本格普及を目指す欧州をはじめ世界で注目を浴びており、今後日鉄物産グループが脱炭素ビジネスを展開する上で、協業できるパートナーであると判断しています。
<ハイスター社概要>
HYSTAR AS
設 立 :2020年9月
CEO :Fredrik MOWILL
所在地 :Veritasveien 5, Hovik, Norway
事業内容 :水電解製造装置の開発・製造・販売
U R L :https://hystar.com/
3.今後の展開について
カーボンニュートラル実現に向けて、増加が見込まれるグリーン水素需要を捕捉するために、ハイスター社へのチタン各種製品等の素材供給に加え、日鉄物産グループとしては同社製品の販売においても積極的に携わっていく所存です。
4.「ESG経営の深化」に向けた取り組み
当社は、2021年5月に公表した中長期経営計画の主要施策の一つとして、「ESG経営の深化」を掲げ、環境面においてはビジネスを通じたエコソリューションの提案やSDGsなどの社会的ニーズに関連する新規需要の捕捉を強化しております。
本件以外にも、米国のバイオカーボン製造企業への出資、国内外での太陽光発電事業、自動車分野におけるEVに使用される燃料電池部材や軽量化素材、洋上風力発電用素材をはじめとしたエコプロダクツの供給、食糧事業における発芽大豆由来の高品質な代替肉の開発販売等、環境負荷の低減に貢献するビジネスを多岐にわたり展開しております。
当社及びグループ各社は、上記に記載のビジネス活動等を通じて、引き続き地球環境の保全や改善を積極的に推進していきます。