- 「Liqlid」の新規バージョン(Version 2.0)について
「Liqlid」は、Liquitousが独自に開発した、『じっくり話して、しっかり決める』がコンセプトの、対話・熟議に基づく参加型合意形成プラットフォームです。
Liqlidは、ブラウザ上で動作し、ダウンロード・インストール等不要で、市民と行政をつなぎ、市民発のアイデア出しからプロジェクトの共創、意向調査までを一気通貫で行うことができ、全国の自治体で既にご活用いただいています。
そして、弊社は「Liqlid」の新規バージョン(以下:Version 2.0)をリリースいたしました。Version 2.0は、これまでに提供してきた「Liqlid」と比較して、UI/UXの強化や大幅な新規機能追加などを実施しております。市民の皆さん・行政職員の皆さんの双方にとって、より参加しやすく、より活用しやすい、市民参加のプラットフォームとなることを目指しています。
現在、運用されている「Liqlid」について、順次Version 2.0へのアップデートを実施いたします。
- 「Liqlid」Version 2.0の注目機能等紹介
「Liqlid」Version 2.0では、抜本的なUI(ユーザーインターフェース)改善とUXの向上を実施したほか、大小様々な機能の追加を実施しました。抜粋して、いくつか紹介いたします。
① ログインレス閲覧機能
これまで、市民対話のスペースとして閲覧・投稿にはログイン/サインアップを必要としていましたが、より多くの方々にご関心を持っていただけるよう、閲覧についてはログイン/サインアップの必要がなくなりました。
② マップ機能(アイデアのマッピング・マップでの情報共有機能)
Liqlid上でアイデアを書き込む際に、マップ上にアイデアを投稿することができたり、アイデアを書き込めるマップ上に、情報表示ができたりすることで、地域情報の整理・可視化に貢献します。
③ 行政からの情報提供機能の強化
国際市民参加協会(IAP2)のスペクトラム等でも示される通り、市民参加の最初のステップとして、行政からの情報提供は紛れもなく重要です。対面ワークショップ予定・報告の全庁的な一元表示など、厚みのある情報提供を実現します。
④ 柔軟な通知機能の実装
「新しい対話のテーマが追加された」「自分の投稿へのリアクションがあった」など、Liqlid内での様々な動きについて、より柔軟なポップアップ通知やメール通知の方法などでお知らせします。
⑤ プロフィール・認証機能の強化
今後、より多様なテーマがLiqlid上で扱われることを想定して、Liqlid上のプロフィール機能を強化すると同時に、オプションとして、マイナンバーカードを用いた公的個人認証にも対応しています(国内の参加型合意形成プラットフォームやデジタル民主主義のためのプラットフォームとしては国内初かつ唯一)。
⑥ ダッシュボード画面・アイデア投稿/アイデア一覧画面での機能強化
ダッシュボード画面やアイデア画面における「分析機能」を強化し、市民の皆さんと行政が近い目線で、同じ物事を考えることができるようサポートします。アイデア一覧画面では「アイデア・意見が届いたことを証明する」機能やよりリッチな形式でのアイデア投稿なども実装しています。
その他、各種ページにおけるデータグラフィカル表示や、Liqlid内の活動に応じた認定(メダル)機能、市民参加型予算編成機能などもオプションとして実装しています。Liquitousの参加型合意形成プラットフォーム「Liqlid」は、自治体や地域での新しい市民参加のプロセスづくりを強力にサポートします。
- 市民や行政職員の皆さんの声をもとに、Version 2.0に実装した、特徴的なUIや機能
・市民の皆さんのアイデア)直接の返信はいらないが、Liqlid上で、書いたことが本当に届いているか知りたい。
→【実装しました!】市民の皆さんが投稿したアイデアを行政職員が閲覧した際に、「既読マーク」をつけられるようになりました(*本機能の活用は取り組みにより異なります)。
・市民の皆さんのアイデア)アイデアを地図にプロットできると良さそう
→【実装しました!】マップにアイデアを直接プロットできるだけではなく、マップ上に別のデータなどを重ねて表示できます。「Liqlid」をオンラインの参加型GISツールとして、公共交通や環境アセスメントに関連する取り組みなど、幅広く活用いただけます。
・市民の皆さんのアイデア)多言語や、方言に対応したら、より幅広い人が参加できるようになるのでは?
→【実装しました!】「Liqlid」内の言語表示について、デフォルトの表示から、別言語や方言の表示に切り替える機能(言語環境変更機能)を搭載しています(*本機能の活用は取り組みにより異なります)。
・市民の皆さんのアイデア)ブラウザ設定に依らず、文字の大きさ等を変更できるようにしてほしい。
→【実装しました!】特にアイデアの一覧画面において、文字サイズを「大・中・小」の3択から切り替えられるようにしました。また、画面の配色の変更などができる機能も実装しています。
・行政職員の皆さんのアイデア)より高度な分析を「Liqlid」内で行える、もしくは簡単にCSVなどでデータを出力できるようにしてほしい。
→【実装しました!】これまでのワードクラウドに加えて、共起ネットワーク分析など、様々なテキストマイニング分析を「Liqlid」内で完結できます。また、CSV形式(.csv)やテキストファイル形式(.txt)出力や、Wordファイル(.docx)への自動レポート出力なども実装されています。
・行政職員の皆さんのアイデア)さらに気軽に画面のカスタマイズを実装できるようにしてほしい。
→【実装しました!】設定画面から、幅広い「Liqlid」内のカスタマイズができるようになりました。また、情報共有を行う各種ページでは、様々な文書ファイル(PDF等)を展開できます。
・行政職員の皆さんのアイデア)庁内で活用したり、各職員がLiqlidでサインアップしやすいようにしてほしい。
→【実装しました!】各自治体において、一定以上の職位の方以外は、組織単位で発行されているメールアドレスしかないケースが多くあるかと存じます。コンプライアンスの観点から、個人のメールアドレスでサインアップすることなく、別途アカウント作成を行えるシステムを実装しています(*本機能の活用は取り組みにより異なります)。
- 株式会社Liquitous CEO 栗本 拓幸 および CTO 琴浦 将貴からのコメント
(栗本より)「Liqlid」Version 2.0は、各地の自治体で、市民や行政職員の皆さんに「Liqlid」の活用を進める中でいただいく、様々なアイデアや声をもとに開発しています。リリースできることがとても嬉しく、光栄です。
弊社は「市民の行政の間のコミュニケーションエージェント」として、皆さんの声で出来た「Liqlid」を活用し、全国の市民や自治体、企業の皆さんと一緒に、新しい市民参加のプロセスをつくり出して参ります。
(琴浦より)開発当初の段階から、市⺠や行政職員の皆さんから寄せられるフィードバックを最大限重視して、Liqlidの「市⺠参加型合意形成プラットフォーム」としてのあるべきUI/UXや新規機能が何か考え、試行錯誤しつつ開発を完了しました。弊社開発セクションとしても、引き続き市⺠や行政職員の皆さんからアイデアやご意見をいただきながら、「Liqlid」をより使いやすいものとなるよう技術面からサポートさせてただきたく思います!
※画像左手が琴浦、画像右手が栗本
- 株式会社Liquitousについて
Liquitousは「一人ひとりの影響力を発揮できる社会」を目指し、テクノロジーで政策形成プロセスの包摂性・透明性・対応性をより向上させるため、市民参加型合意形成プラットフォーム「Liqlid」の開発と、導入・運用・定着支援や効果分析を通した社会実装を一気通貫で行う「市民と行政の間のコミュニケーション・エージェント」です。
神奈川県鎌倉市・埼玉県横瀬町・高知県土佐町や、連携協定を締結している大阪府河内長野市・千葉県木更津市・高知県日高村などにおいて、全国の自治体の計画・構想策定や行政ニーズ把握の仕組みや、スマートシティの基盤として「Liqlid」を活用いただいています。
〇 社名:株式会社Liquitous(代表取締役・CEO:栗本 拓幸)
〇 ホームページ: https://liquitous.com
〇 Twitter: https://twitter.com/liquitous
〇 Facebookページ:https://www.facebook.com/Liquitous/
注意事項)
※ 本リリース内における「Liqlid」画面は、いずれもイメージであり、実際の画面と異なる場合があります。