「ウサギギギ・ネコギギ」を水族トピック展示にて展示します!

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2023年の干支「ウサギ」が名前につく、日本で唯一の淡水魚「ウサギギギ」の標本(国立科学博物館所蔵)と、ウサギギギの姉妹種で国の天然記念物「ネコギギ」の今年生まれの稚魚の生体を、新年の水族トピック展示として展示します。ウサギギギの標本は、国内で初の展示となります。貴重なウサギギギ・ネコギギを是非ご覧ください。

 

ウサギギギ・ネコギギについて

ウサギギギ(洛東江生物資源館キム・サンギ氏提供)ウサギギギ(洛東江生物資源館キム・サンギ氏提供)

「ウサギギギ」は韓国・洛東江水系にのみ生息する淡水魚で、和名に今年の干支「ウサギ」がつく唯一の淡水魚です。名前の由来は、丸い体をしていることから、ウサギを連想して名づけられました。
一方の「ネコギギ」は、日本の東海地方にのみ生息する淡水魚で、ウサギギギの姉妹種です。そのため、両種の外見や生態は非常によく似ています。なお、ネコギギの名前の由来は不明とされていますが、おそらくウサギギギ同様に丸い体形にちなんでつけられているのではないかと考えられます。

ネコギギ(ffish.asia提供)ネコギギ(ffish.asia提供)

ウサギギギもネコギギも絶滅の危機に瀕しており、どちらもそれぞれの国で天然記念物に指定されています。当館はネコギギの系統保存に長年取り組み、現在は三重県いなべ市の保護増殖事業に協力し、毎年繁殖を試みています。
ウサギギギの故郷・洛東江にある韓国国立洛東江生物資源館と当館とは、協力協定を結んで、共同研究や資料交換を行っています。

今回、国内にある数少ないウサギギギの標本(国立科学博物館所蔵)と、いなべ市との保護増殖事業の中で繁殖させた今年生まれのネコギギの生体を展示します。展示を通じて、希少淡水魚の保全について考えてもらえると幸いです。

ウサギギギ・ネコギギ展示について

以下の要領で、ウサギギギの標本・ネコギギ稚魚の生体展示を行います。
・  展示場所:水族展示室「よみがえれ!!日本の淡水魚」
   保護増殖センター前 特設コーナー
   ※ネコギギ成魚の生体は、すぐ近くの常設展示水槽で展示しています。
・  展示期間:2023年1月4日(水)~2023年2月26日(日)
     ※魚や標本の状態により、一時的にバックヤードに移したり、展示を取
   りやめたりする可能性があります。

滋賀県立琵琶湖博物館について

開館時間:9:30 – 17:00(最終入館 16:00)
休 館 日:毎週月曜日(休日の場合は開館)、
      その他臨時休館あり。
      12/26~1/3は年末年始休館
                 1/23~27はメンテナンス休館

観 覧 料:一般800円、高校生・大学生450円、

      小学生・中学生無料(常設展示)
琵琶湖博物館は、湖をテーマにした博物館としては日本最大規模の琵琶湖畔に建つ博物館です。「湖と人間」をテーマに、琵琶湖の生い立ちや人と自然との関わりについて家族で楽しみ体感しながら学べる展示が特徴です。

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