白馬村は、ウインターシーズンを中心とする訪日外国人観光客を含め毎年約200万人もの観光客を受け入れている一方、村内の移動は主に路線バスに限られ、利用方法に慣れない外国人観光客に対する利便性の高いモビリティ提供が課題でした。この地域課題を解決する為に、長野県主催のオープンイノベーション推進プログラムである「チャレンジナガノ」を通して、白馬村・アルピコ交通・BIPROGY・SWAT Mobilityの4社が連携し、ウインターシーズンに運行していた路線バス「白馬シャトル」の乗降データ分析やオンデマンド交通導入シミュレーションにより運行改善を提案しました。結果、元々4台で運行していたバスをオンデマンド交通に置き換えると3台で需要を満たすことができ、予約成立率も非常に高くなることが分かりました。
●今回の取り組み
本分析・シミュレーション結果に加え、この冬より新型コロナウィルスの水際対策が大幅に緩和されたことによる3年ぶりのインバウンド受け入れに向け、AIオンデマンド乗合タクシー(名称:白馬ナイトデマンドタクシー)の実証実験を行います。SWATは、6カ国語 (日本語、英語、中国語(簡体字)、タイ語、インドネシア語、ベトナム語) に対応する白馬村専用のアプリ(白馬ナイトデマンドタクシーアプリ)を開発・提供します。SWATは、シンガポールと日本で特許を取得しているダイナミック・ルーティング・アルゴリズムをアプリに実装し、最少の車両台数で、多くの乗客を需要に基づいて送迎。また、積雪が多い白馬村において、車両の走行スピードの調整を柔軟に行うことで、運行遅延が起こらないような安全安心な運行をサポートします。
●概要
実証期間:2022年12月19日~2023年2月28日
サービス提供エリア:白馬村
利用方法:アプリ「白馬ナイトデマンドタクシー(HND)」
運行事業者:白馬観光タクシー株式会社・アルピコタクシー株式会社・アルプス第一交通株式会社
Webサイト:https://www.vill.hakuba.lg.jp/gyosei/soshikikarasagasu/kankoka/osirase_ibennto_kouhoumusenntou/9394.html (白馬村ホームページ)
●SWAT Mobility Japanについて
SWAT Mobilityは人・モノの移動に関する課題解決のため、オンデマンド交通運行システム、路線バス交通分析ツール、物流配送最適化システムを提供しています。最少の車両台数で複数の乗客・モノを効率良く相乗りさせるルーティング・アルゴリズムは世界トップクラスと認定されています。テクノロジーの社会実装を通し、当社ビジョン”Empowering the world to move more with less”の実現を追求していきます。
SWAT Mobility Japan株式会社
所在地:東京都中央区日本橋
代表者:代表取締役 末廣将志
設立:2020年
ホームページ: https://www.swatmobility.com/jp