■開発背景「慢性膵炎をお持ちの方の食事に関するお悩みをサポートする」
パーソナライズ献立提案・栄養管理支援アプリ『おいしい健康』では、1万品の管理栄養士監修レシピと約100万件の献立から、自分やご家族の健康状態に適した栄養バランスの食事を見つけることができます。2011年の1年間に日本で慢性膵炎の治療を受けた方は、人口10万人あたり52.4人(全国で約67,000人)いたとされ、この数は増加傾向と考えられています。慢性膵炎をお持ちの方では、脂質の摂取量を控える食事が基本となりますが、脂質をどのくらい控えるかなど、どのような食事がよいか分からず普段の食事にお困りごとを抱えている方が多いことが推察されます。
そこでおいしい健康では、慢性膵炎(移行期・寛解期)の方に向けた栄養バランスが良いことはもちろん、膵臓への負担を減らしたレシピコンテンツの提供を開始します。
慢性膵炎(移行期・寛解期)に対応した食事支援機能を開発
おいしい健康では、2018年に生活習慣病や健康診断で気になる数値がある方の食事管理を支援するサービスをリリースして以来、食生活習慣との関連が強い疾患などの食事支援を開発してまいりました。
今回は、慢性膵炎の中でも代償期にみられる強い腹痛などの急性増悪症状がない方に向けて、脂質摂取量や体重管理を目的とした慢性膵炎(移行期・寛解期)の食事支援機能を開発いたしました。
慢性膵炎とは
長時間にわたって膵臓の炎症が持続することによって、膵臓の機能が徐々に衰えていく疾患です。一般的には40〜50歳代で発症することが多く、お腹や背中の痛み、お腹の上のほうを押されると痛い、体がだるいなどの症状があります。慢性膵炎は、「代償期」「移行期」「非代償期」に病期が分けられ(代償期〜移行期の腹痛がない時期を寛解期としています)、代償期では腹痛の発作が5〜10年にわたり繰り返し起き、その間に膵臓の炎症が進行し、徐々に膵臓のはたらきが弱くなっていきます。その後、非代償期になると腹痛は弱まり(もしくは、なくなり)、食べ物の消化や血糖調節がうまくいかなくなっていきます。原因として最も多いのは、長期間にわたる大量の飲酒といわれており、その他にも胆石やストレス、原因が分からない場合もあります。
よくある症状
代償期では、繰り返す腹痛や背中の痛みなど(中には初めから痛みがまったくない状態の方もいます)
病期が進行して非代償期になると、消化不良をともなう下痢、体重減少、糖尿病など
慢性膵炎(移行期・寛解期)の治療を支える食事のとり方
・適正体重を保つ為に、適正エネルギーをとる
BMIや活動量、年齢など身体の状態によって、適正エネルギーは異なります。適切な体重を維持するために、食事から十分な栄養をバランスよくとることは大切です。慢性膵炎をお持ちの方では、痛みによって食事が食べられなくなったり、膵臓で分泌される消化酵素の量が減り、栄養を十分に吸収できなることで体重減少がみられる場合があるため、症状に合わせて無理のない範囲で食べましょう。
・症状の予防のための食事の工夫
お腹に痛みなどの症状がない時期では、長期的な過度な脂質制限は栄養状態の低下を招くため、症状をみながら脂肪をとりすぎない程度に気をつけていればよいとされています。(1日あたり40〜60g程度)また膵臓のはたらきが低下すると、食べ物を消化する力も低下するため、消化にやさしい食材(白身魚や加熱してやわらかくした野菜など)を選ぶとよいでしょう。
・必須脂肪酸や脂溶性ビタミンを積極的にとる
膵臓のはたらきが低下すると、特に脂質の消化吸収がわるくなりやすく、体内では合成できない必須脂肪酸や脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)の吸収もわるくなります。そのためお腹に痛みなどの症状がない時期では、適切な量の脂質をとることが大切です。
症状や体型に合わせた食事は重要ですが、毎日の生活の中でうまく取り入れるのは困難なものです。AI献立や栄養管理支援アプリの便利な機能で慢性膵炎(移行期・寛解期)の治療を支える食事を、簡単に手軽に実現できます。
出典:日本消化器病学会 慢性膵炎診療ガイドライン2021(改訂第3版)
日本消化器病学会 患者さんとご家族のための慢性膵炎ガイド
慢性膵炎(移行期・寛解期)の治療をサポートする3つの機能
① 体調やお悩みに合わせてレシピが検索できる
レシピの検索画面で、その日の体調やお悩みに合わせてレシピを探すことができます。他にも調理時間での絞り込みや栄養価順での並び替えなどにも対応しており、そのときの自分にあったレシピがすぐ見つかります。
②「ぴったん献立(A.I.おすすめ献立)」があれば、献立を考える手間いらず
エネルギーや脂質など、自分の体型や年齢にぴったりの献立を提案します。約100万件の疾患別献立データを活用することで、献立に悩むことのない食事作りと栄養管理を実現します。
③ 栄養バランスが瞬時にわかる
献立帳機能を利用して栄養バランスが良いか悪いかを瞬時に確認することができます。ご飯、主菜、副菜、汁物と組み合わせた時の栄養価もグラフで表示され、一眼で栄養がわかります。
3病態を同時リリース!73の食事テーマに対応
今回は慢性膵炎(移行期・寛解期)の他にも、胆石症、非アルコール性脂肪肝の2病態をリリースいたします。
おいしい健康では「誰もがいつまでも、おいしく食べられるように」という理念のもと、さまざまな事情で食事にお困りの方に向けて、今後も引き続きサービスを改善してまいります。
■パーソナライズ献立提案・栄養管理支援アプリ『おいしい健康』について
パーソナライズ献立提案・栄養管理支援アプリ『おいしい健康』は、健康な方やダイエット、生活習慣病予備群といった「予防・自己実現のための食事」から、患者や妊婦・高齢者など「医療上の制限がある方の食事」まで、エビデンスに基づく食事管理を、毎日の家庭でおいしく手軽に実践できるよう、サポートいたします。『おいしい健康』では、難しい食事管理をどなたでも簡単に行えるように、一般的なレシピアプリのような使い勝手で実現。個々のユーザーに適した栄養バランスに加え、冷蔵庫の食材や好きな食べもの、料理の腕前や調理時間に合わせた献立を提案する「究極の食のパーソナライズ」を実現し、予防や疾患治療の支援、ひいては「食とデータによる医療費抑制とQOL向上の両立」という社会課題解決を目指します。
アプリ名:『おいしい健康』
対応端末:iPhone(iOS) / Android
アプリ紹介ページ:https://oishi-kenko.com/service_description
ダウンロード:
App Store https://oishi-kenko.com/katgut/ios_app_store
Google Play Store https://oishi-kenko.com/katgut/android-kenko_google-play
WEB:https://oishi-kenko.com/
■『おいしい健康』がこれまで提供してきた食事支援サービスの対象について
現在、計73種類の健康テーマ・疾患の食事管理支援に対応しております。
■株式会社おいしい健康 会社概要
株式会社おいしい健康は、AI やビッグデータ、最新の栄養科学によって「食事で病気の無い世をつくりだす」データニュートリション・カンパニーです。AI による献立・栄養管理支援アプリ『おいしい健康』と、時間栄養学に基づく食事タイミング支援アプリ『食べリズム』の提供を主として、食のパーソナライズとバイアフリーを実現。医療機関や薬局、製薬会社と連携した患者支援、食品企業の健康領域事業を立ち上げ・支援するDXヘルスケアマーケティング事業など、人々の健康に資する多様な事業を通じて、世界80億人が「いつまでもおいしく、食べられる」社会の実現を目指します。
社名:株式会社おいしい健康
代表取締役CEO:野尻哲也
設立:2016年7月
所在地:東京都中央区日本橋小舟町3−2リブラビル3階
事業内容:パーソナル・ウェルネス事業、DXヘルスケアマーケティング事業
コーポレートサイト:https://corp.oishi-kenko.com/
『おいしい健康』サイト:https://oishi-kenko.com/
■本リリースに関するお問い合わせ
株式会社おいしい健康 広報担当
E-mail: press@oishi-kenko.com