■本件輸出の経緯
本輸出は、静岡県が行う「山の洲産品の清水港輸出拡大事業」を活用した取組であり、今回、日本農業は同事業の公募により採択され、初めて静岡県産のサツマイモを清水港からタイへ輸出します。
同事業は、中部横断自動車道の全線開通に伴い、山の洲(静岡県、山梨県、長野県、新潟県)産品を清水港から輸出する仕組みを構築し、清水港を活用した農産物等の輸出拡大を目的としています。
輸出されるサツマイモは、日本農業が子会社として静岡県で立ち上げた、ジャパンベジタブル及び、同社の契約農家が、荒廃農地を再生し生産を行い、ジャパンベジタブルによって選果・こん包されました。
貨物受入れからバンニング (コンテナへの積込み) については、鈴与株式会社(本社:静岡市、代表取締役社長:鈴木 健一郎 )が担当し、タイへ輸送後は、日本農業の現地法人が販売及び、物流実験検証、流通・販売等のマーケティング調査を行います。
■ジャパンベジタブルについて
ジャパンベジタブル株式会社は、サツマイモを中心とする畑作品目の生産・選果・こん包・販売を行うため、日本農業の子会社として 2022年6月に設立しました。自社圃場は静岡県内の荒廃農地を再生し整備、2023年には総面積15haでの作付け、2025年度末までに、流通総額10億円規模 (約5000トン) のサツマイモ産地の形成を予定しています。
サツマイモはタイ含むASEAN諸国で人気があり、日本からの輸出量も右肩上がりであるにもかかわらず、需要の急拡大や病基腐 (もとぐされ) 病の蔓延で供給が間に合わず、機会損失に繋がっていることを受け、日本農業は「供給量自体を増やし、国内外需要に応えたい。」という想いからジャパンベジタブルを設立しました。
静岡県には、干し芋生産の発祥の地 (御前崎市) があるように、高い生産技術を有する農家も多い一方で、農業の担い手不足、産業の空洞化、荒廃農地の増加といった課題に直面しており、ジャパンベジタブルはそれらの課題を、農業を通じて解決すべく、契約農家や農協等と連携し、輸出産地の形成を推進しています。
■ジャパンベジタブル株式会社 会社概要
社名 : ジャパンベジタブル株式会社
本社所在地 : 静岡県牧之原市静波557-1
代表者 : 南野 真広
設立年月日 : 2022年6月13日
資本金 : 500万円
株主 : 株式会社日本農業
事業内容 : サツマイモを中心とする畑作品目の生産
園地所在地 : 静岡県袋井市、掛川市、御前崎市 (2023年に15haの耕作を予定)
サツマイモ栽培品種 : べにはるかを中心に栽培
■株式会社日本農業について
企業名 : 株式会社日本農業
代表者 : 内藤祥平
設立 : 2016年11月
所在地 : 東京都品川区西五反田1丁目13-7 マルキビル101
URL : https://nihon-agri.com/