11月22日(火)から始まった第3弾のテーマは「医療」。昨年度から協力いただいている「Patient Empowerment Program(以下、PEP)」(主催:一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクト 理事長:福岡正博、所在地:東京都港区)の活動である「患者力(=患者自身の病気への理解力や情報の見極め方を上げていく力)」を普及させることを目的とした啓蒙活動(PR方法)を、大学生の目線で提案します。
本授業では、学生が本学で身につけた表現力やコミュニケーションスキル、分析力を駆使した PBL(課題解決型学習)で実用的かつ実践的な学びを可能とし、本授業の到達目標10項目のうち、「社会課題に対して自分事として問題意識を持つ」「共同研究企業、当該業界の取り組みを踏まえて企画立案する」「様々なデータを駆使しながら効果的にPRする」を重点的に追究します。
1回目の授業では、企業・団体の方から、「2025年問題」が医療現場に与える影響についての説明を受けるとともに、それぞれの立場で「患者力」についてもお話いただきました。今後、学生たちは「患者力」を普及させる視点でPR ・イベント等の企画をグループにて立案し、7回目の授業で発表します。それぞれの企業・団体より副賞として、企業でのプレスリリースへの掲載、アイデアの起用などの特典が用意される予定で、大学と実社会を行き来する先進的な取り組みとなっています。
【本件のポイント】
- 社会課題に対して当事者意識を持ち、その解決に自らの学びを結びつけるPBLでの取り組みです
- 企業・団体の直面する社会課題に自ら取り組むことで、大学での学修の枠を超えた新しい学習区分の実践となります
- 学生一人一人が分析・立案した企画を社会に向けて発表する場の提供は自己肯定感の創出になり得ます
■1回目の授業にてご登壇いただいた講師のみなさま ※( )内は12/2時点での所属
●PEPより
上野 直人 様(テキサス大学MDアンダーソンがんセンター)
東 光久様(奈良県総合医療センター)
長谷川 友美 様(白河厚生総合病院)
守田 亮 様(秋田厚生医療センター)
〈協力企業・団体〉
■Patient Empowerment Program(PEP)
患者を中心としたチーム医療を実現するには、患者自身が病気や治療について理解し、医療者任せにしない姿勢が大切であり、コミュニケーション能力や、さまざま情報を吟味し、また患者自身の想いを伝えられるスキルも必要といえます。この「患者力」を引き出し、養うため、医療者はもちろん、医療の垣根を越え、様々なアプローチで社会を変えていく取り組みです。公式HP:https://www.pep-med.org/
・「患者力」:自分の病気を医療者任せにせず、自分事として受け止め、色々な知識を習得し、医療者と十分なコミュニケーションを通じて信頼関係を築き、人生を前向きに生きようとする患者の姿勢のこと
・一般社団法人オンコロジー教育推進プロジェクト
公式HP:http://www.oncology-education.or.jp/servise/index.html
◆表現学部表現文化学科アート&エンターテインメントワークコース(旧エンターテインメントビジネスコース)
表現学部表現文化学科は1年次に表現文化学科に属する4つのコースの分野を全て学修します。1年間の学修や経験を踏まえ、興味・関心のある分野を2年次に選択します。本コースでは、チームの一員として何が必要とされ、どう行動すべきかを考え、さらに知的財産権、マーケティング、広報などの知識を学び、センスを磨き、業界の枠を超えて広く社会で活躍する能力を養います。アートとエンターテインメントに関わる領域について横断的に学び、アートワークをエンターテインメントビジネスにしていく術についての知見を蓄えます。https://www.tais.ac.jp/faculty/department/art_entertainment/
◆大正大学
大正大学は、設立四宗派の天台宗・真言宗豊山派・真言宗智山派・浄土宗および時宗が協働して運営する大学です。その協働の精神を支えているのが、大正15年(1926)の創立時に本学が掲げた、「智慧と慈悲の実践」という建学の理念です。建学の理念のもとに〈慈悲・自灯明・中道・共生〉という仏教精神に根ざした教育ビジョン「4つの人となる」を掲げて教育研究の活動を展開しています。また、令和2年度文部科学省「知識集約型社会を支える人材育成事業」に本学が推進する「新時代の地域のあり方を構想する地域戦略人材育成事業」が採択されました。公式HP:https://www.tais.ac.jp/