管清工業、“水環境”視察のため東ティモールを訪問

この記事は約6分で読めます。
管清工業株式会社(本社;東京都世田谷区 代表取締役:長谷川健司 以下、管清工業)は、CWP GLOBAL株式会社(本社:福井県大野市 代表取締役:今 洋佑氏 以下、CWPG)のメンバーとともに視察調査を行いました。

管清工業は、CWPG設立後 2022年9月18日(日)~9月27日(火)の日程で、最初の支援国となる東ティモールで視察を行うため渡航しました。現地では、東ティモール政府機関へ訪れ、大統領府や外務省の関係者と会談し、現在の水巡回システムや今後の水ビジネスのポテンシャルについて積極的な意見交換を行いました。

 

貯水タンクを補修する子供達貯水タンクを補修する子供達

活動を期待してくれている現地の若者達活動を期待してくれている現地の若者達

 

 

 

  • 活動目的と視察の背景

東ティモールは独立20年目の新しい国家です。同国の「水道インフラ」は、政府主導およびJICAやユニセフの支援によって整備されてきました。以前CWPが行った支援もそのひとつです。
これからは、東ティモールに暮らす人々自らが水施設を整備し、維持管理する環境を作り出していくことが必要です。外からの支援に頼るのではなく、東ティモールの中に、技術人材やビジネス市場があり、コミュニティ自身で運営・維持管理を実施し、それらが需要と供給のバランスの中で自立的に回っていくサイクルを構築する。この仕組みは、持続的な「水道環境」を生み出すだけにとどまらず、同国の掲載発展にも繋がっていくと考えています。

イメージ:自律的でサステナブルな水道環境の実現イメージ:自律的でサステナブルな水道環境の実現

  • 関係省庁、機関との連携に向けた意見交換

CWPGが東ティモールにおける新ビジネス「自律的でサステナブルな水道環境」に向けて、大統領府をはじめとした政府各機関、大学、国際NGO、日本の現地政府機関との協力と連携について話し合いをもちました。若者の雇用創出や日本技術の習得、水インフラにおける人材育成等に前途有為な印象を持ってくれたようです。
また、現地TVはじめ多くのメディアからの取材を受け、私たちの取り組みへの期待の高さを感じることができました。

 

 

 

 

 

日本大使館、外務省にて日本大使館、外務省にて

大統領府訪問、東ティモール国立大学にて大統領府訪問、東ティモール国立大学にて

 

 

各メディアの取材対応風景各メディアの取材対応風景

 

また、人材の育成・雇用のプログラム開発、日本と東ティモール間の人材交流実現に向けて、職業訓練学校や水道公社、雇用労働庁、貿易投資促進庁などと交流を図りました。

 

雇用労働庁にて、雇用御労働庁との意見交換の様子雇用労働庁にて、雇用御労働庁との意見交換の様子

 

職業訓練校にて、授業の視察職業訓練校にて、授業の視察

 

  • 各村落部での調査

村に滞在しながら、CWP(※1)が2016年に設置したGFS=重力式給水システム(※2)×6基の状況を確認するとともに、技術指導を兼ねて、現地NGOや村人と一緒に補修・修理方法の手ほどきを行いました。また、これからの活動の準備として、現地での水源涵養の取り組みを視察し意見交換の場を持ち、同時に現地の子供達へ向け、水循環を学べる動画を使用した授業を行い、“水の大切さ“の理解を深めてもらいました。
 (※1) 一般社団法人CWP(Carrying Water Project)のこと
 (※2)GFSとは、山の湧き水や泉などの水源から標高の低い村やコミュニティまでパイプを繋ぎ重力差で水を
    供給する仕組みのこと

タリモロ村水源池調査、村人への修理方法の指導の様子タリモロ村水源池調査、村人への修理方法の指導の様子

村の水管理委員会との意見交換、「水環境」の授業風景村の水管理委員会との意見交換、「水環境」の授業風景

 

  • 訪問を終えて

現地視察から見えてきたのは、水インフラ未整備が天候(雨季・乾季)による水汚染や雇用問題と結びついていること。また、人材育成のスキームを定着させるためには、中長期的に管清工業とCWPGが、確かな技術と支援ネットワークを継続提供していく必要性があると感じました。私たちはこれより、水環境の未開地域における「水環境の向上」、「支援体制」、「人材育成」対策や新規市場の開拓に努めてまいります。

子供達との記念撮影子供達との記念撮影

■CWP GLOBAL株式会社について
2022年8月、管清工業と個人出資者により設立。CWP GLOBALは湧水のまち福井県大野市の市民の思いである「水を通じて世界とつながり、助け合い、分かち合う」ことを原点に始まった新しい会社です。最初の活動国は、東ティモール。現地の若者との共生を通じた「国づくり・人づくり・水づくり」を活動テーマに、現地の水環境の向上、人材育成、雇用の創出や、日本国内における技術人材の確保などを目指し、水分野をはじめとしたSDGs達成を実現するとともに、各国と我が国がともに栄える未来を構築していきます。
 

社名:CWP GLOBAL株式会社( CWP GLOBAL,LTD.)
代表取締役:今 洋佑
本社所在地:福井県大野市
設立日:2022年8月8日
事業目的:発展途上国における水環境の向上に向けた事業
     発展途上国でのSDGs実現に係る事業
     若者人材による起業支援及び専門家人材の育成事業
                         日本との交流を通じた人材育成や地域活性化に関する事業
                                                                                       前各号に附帯する一切の事業
                                                                      URL: https://cwpglobal.ltd

■管清工業について
1962年設立。以来約60年にわたり、一貫して「管」(パイプ)の維持・管理を行い、半世紀にわたり日本の下水道インフラを支えてまいりました。下水道の管路網を専門的に管理、清掃することが当社の社名=管清工業の由来となっています。下水道点検・調査・清掃の分野で、上下水道施設の基盤維持管理を軸に、KPRO®、グランドビーバー、グランドスウィーパーなどの機材を自社で開発、事業展開し、下水道における問題解決を提供しています。管清工業は、“常に上下水道を使用するお客様の目線に立ち、300年継続する企業を目指す”を掲げ、未来へ向けて持続可能な社会の実現に貢献していきます。

社名:管清工業株式会社
代表者:代表取締役 長谷川 健司
本社所在地:東京都世田谷区上用賀1丁目7番3号
設立:1962年10月4日
事業:上下水道施設の維持管理業及びコンサルタントに関する事業
上水・下水の給排水設備及び空調設備の設計、施工に関する事業
HP URL:https://www.kansei-pipe.co.jp/

      ※記載されている内容は発表時点のものです。
         最新の情報とは内容が異なっている場合がありますのでご了承願います。
   

タイトルとURLをコピーしました