【背景】
スパイダープラスは、自社で開発提供する建設DXサービス「SPIDERPLUS」において、2017年よりRICOH THETAと機能連携しており、RICOH THETAで撮影した360°画像を施工記録写真として撮影・保存・登録できる機能を備えています。
建設現場では、施工や検査の記録や、進捗報告のための写真撮影が数百枚にも及びます。撮影箇所も明るい屋外のみならず、天井裏の配管など、高所や暗所、閉所など様々な箇所で行なうことから、人間が撮影を行なう「動作」の限界や、撮影された画像の見やすさにも長く課題がありました。
【今回の機能連携によって実現すること】
リコー独自の画像処理技術とAI 技術を活用して、クラウド側で自動的に360 °画像を補正します。
足場や視界に限界を伴うことが少なくない建設現場で、「AI 超解像」により、従来の360 °カメラの活用における「画像の鮮明度」が向上します。
状況別「AI超解像」によるビフォーアフター
足場や視界に限界を伴うことが少なくない建設現場で、「AI超解像」連携機能による例を紹介いたします。
遠隔地からの状況確認も可能、技術活用でさらなる作業効率向上を見込む
建設業では、2024年4月に働き方改革関連法が適用となるため、人材不足などを補う技術活用による生産性向上が喫緊の課題となっています。中でも、状況確認のための移動を削減することは、日あたりの労働時間の増減に与える影響が大きく、画像や動画などの視覚情報を用いた遠隔地からの状況確認は、建築・設備業において高い関心を集めています。
スパイダープラスでは、自らの現場経験にもとづいて課題解決のために多くの機能の開発を10年以上にわたって続けてまいりました。今後も建設DXに新たな価値をプラスするために、各領域のリーディングカンパニーと手を携えて、技術の力で現場をラクにする取り組みを加速してまいります。
【株式会社リコー リコーフューチャーズBU Smart Vision事業センター 所長 大谷渉氏 コメント】
「2013年のRICOH THETA発売以来、ハードウェアと360画像活用サービスの展開を進めてきました。ここ数年は不動産から建設へと360度画像をワークフローに組み込む例が増えていることから、リコーは360°カメラとサービスを連携強化し「業界横断型360プラットフォームサービス」として提供することを決めています。
その第一弾として、スパイダープラスとの協業を通じて、スパイダープラスの建設業界における業務の効率化、リコー独自の360度×AI技術による「新たな付加価値創出」を実現し、デジタル化による新たな価値創出を実現し、建設DXの加速に貢献します」
【スパイダープラス株式会社 代表取締役社長 伊藤謙自 コメント】
「工事を請け負っていた頃、天井裏に潜って作業をしたことが何度もありました。外の環境とは違い、明るさの確保はもとより、撮影のためにカメラのレンズを必要な箇所に向ける動作自体の厳しさも身をもって知っています。2024年4月の働き方改革関連法の適用も迫る中で、シームレスな情報共有と、その際の情報の解像度を高くする取り組みを技術によって実現し、現場で働く人たちをさらにラクにしていきたいと考えています」
AI超解像のデモを実際に体験するチャンス!建設DX展会場で公開
スパイダープラスは12月5日から7日まで東京ビッグサイトで開催されるジャパンビルド東京展内「建設DX展」にブース出展し、本発表のAI超解像連携機能のデモを含めた各種ソリューションを紹介予定です。
実際に効果を実感することのできる機会ですので、是非ご来場ください。
<建設DX展>
2022年12月5日(月)〜7日(水) 10:00-18:00(※最終日は17:00まで)
会場:東京ビッグサイト(小間番号:23-19)
※建設DX展出展に関する詳細は、追って発表いたします