■ 技術革新により発電性能が大幅に向上
HPBC(Hybrid Passivated Back Contact)は、セルの表(おもて)面に配線(バスバーやフィンガー)がない設計が特徴的な新世代の高効率太陽電池技術です。HPBCセル技術は、セルの内部構造を調整することで、セルの光吸収と電力変換効率、そして、モジュールの出力を大幅に向上させることができました。HPBCセル技術を搭載したこの新製品のモジュールは、高温や低照度の条件下でも相対的な発電性能が良く、また、出力劣化の抑制にも優れています。世界的な発電シミュレーションでは、Hi-MO 6製品は、PERC(パーク)製品に対して発電量で大きな優位性を示しており、典型的な条件下では平均で最大10%の発電量増を実現しています。
住宅や商業用途の太陽光発電ソリューションを開発する際には、LONGiの研究開発チームは最高レベルの安全性と信頼性を達成するべく努力しています。Hi-MO 6はセルとセルの間が全て裏面で配線接続(はんだ付け)されるバックコンタクト技術を採用し、従来のZ型の配線接続ではなく、裏面で一直線(フラットに)配線接続される構造のため、セル割れを生む応力が減少し、マイクロクラックの発生リスクが減少しました。この革新的な技術設計とLONGi Lifecycle Qualityの組み合わせにより、Hi-MO 6は市場で最も信頼性の高い太陽電池モジュールの一つとなります。
■太陽光発電技術と建築美学を多様な用途へ
Hi-MO 6には、将来的に「Explorer」「Scientist」「Guardian」「Artist」の4シリーズを取りそろえる構想があります。いずれもM10(182mm)ウェハ使用モジュールの標準化されたサイズや取付穴位置となっており、72c(セルクラスタイプ)、66c、60c、54cのタイプがあります※1。また、現代工業デザインのミニマリスト的スタイル(ミニマルデザイン)を思わせるモジュールの外観の美しさは、様々な用途に自然とマッチすることでしょう。
また、セキュリティやインテリジェンスのニーズが高まる分野での用途向けに、Hi-MO 6では事前取り付けされたスマート・オプティマイザで、安全性と最適化をさらに強化するという選択肢も提供しています※2。太陽光発電システムの故障やモジュールに影が掛かった場合、スマート・オプティマイザの「デジタルブレイン」からのフィードバックにより、バックエンドシステムを遠隔監視してリアルタイムに最適化し、発電所の安全性を確保しながらシステムの出力を最大化することができます。
「LONGiは長年にわたり、高品質の技術革新で業界の発展を牽引してきました。主力製品であるHi-MOシリーズのモジュールは、世界のエネルギー構造の改善に貢献してきました。Hi-MO 6は、エネルギーの公平性を促進するためのもう一つの堅実な一歩です」とLONGiの副社長She Dennis(シャ・デニス)はコメントしています。
LONGiは、より多くのパートナーと協力して、新エネルギー革命に参加し、クリーンエネルギーソリューションを世界中の全ての人々に等しく提供し、地球のエネルギー転換と発展を加速させることを目指して参ります。
※1:市場(地域)によって、取り扱うセルクラスは限定される場合が有ります。日本市場では54cと72cを取り扱う予定です。
※2:市場(地域)によっては、取り扱いしない場合も有ります。
【ロンジ・グループ(LONGi Green Energy Technology Co., Ltd.)について】
2000年設立のLONGiは、世界有数の太陽光発電テクノロジー企業として、エネルギー転換のシナリオを自ら描き、顧客視点の価値創造に注力することを使命としています。「太陽エネルギーを利用してグリーンエネルギーの世界を創る」という使命と「堅実で信頼できる技術リーダーシップ」というブランド哲学のもと、LONGiは技術革新に専念し、単結晶シリコンウェハ、セル・モジュール、商業・産業用分散型太陽光発電ソリューション、グリーン電力ソリューション、水素設備という5つの事業分野を構築しています。同社はグリーン電力を提供する能力を磨き、最近ではグリーン水素の製品及びソリューションも加え世界のゼロ・カーボン化を支援しています。 www.longi.com/en
この情報は発表日現在のものです。ご覧になった時点で内容が異なっている場合がありますので、予めご了承下さい。