背景
豊田通商は安心・安全かつ便利・快適なスマートソサエティの実現に向けて多岐に渡る領域にて、事業推進・拡大を図っています。昨今の情勢から、AI・最新技術の検証・運用ニーズが拡大していることを受け、SIerやシステム会社への積極的な出資・アライアンスによる開発リソースの提供を、トヨタグループ各社を初めとした多くの企業に展開し始めています。
当社は「AI革命のインフラになる」をミッションに、教師データの作成、分析、管理の効率化および精度向上を実現する、AIデータプラットフォーム「FastLabel」を開発・提供しています。非エンジニアでも利用可能なUI/UXや、自動アノテーション機能による作業コストの大幅な削減を実現し、これまで、建設・インフラ、製造業、医療、農業・水産業、学術機関など、大手を含む多様な国内企業・団体の AI 開発に貢献しています。
当社の持つソリューション・技術力と、豊田通商の営業力を掛け合わさることで、多くのお客様に対して、AI開発プロジェクトにおけるより先進的なサービスのご提供が可能になることから、販売面での協業に至りました。
AIデータプラットフォーム「FastLabel」について
当社は2020年1月の創業以来、国内の大手企業を中心にAIデータプラットフォーム「FastLabel」を提供してまいりました。本プラットフォームは、教師データ作成の自動化機能や品質管理、プロジェクト管理、モデルの学習/評価機能を有したSaaS型システムと、データ収集や教師データ作成代行、モデル開発等のサービスを包括した統合型のプラットフォームです。本プラットフォーム活用により、データ作成コストの7割削減、AI精度の3割向上を実現しています。
AIデータプラットフォーム「FastLabel」の特徴
■自動運転AIの研究開発に必要不可欠な3次元点群アノテーションの機能提供
「FastLabel」では、ウェブブラウザ上で3次元点群データへのアノテーションを簡単に実行することが可能です。
利用可能な機能
・PCD、PLY形式データのアップロード
・PCD、PLY形式データへの3次元アノテーション
・アノテーションデータの出力
・出力したデータを使用した自動運転AIの学習
3Dアノテーションイメージ
画像や映像データから個人情報を取り除く自動マスキングAIを提供
近年、クラウドカメラやドライブレコーダーの普及が進み、現場の安全監視、交通事故などに関する情報を記録し、AI学習まで活用するケースが増えてきています。一方、撮影されたデータには人の顔などの個人情報も多く含まれているため、扱いに注意が必要です。当社では人の顔などの個人情報に係る要素を自動で認識し、モザイクや黒塗り処理によって消し込むマスキングAIのα版を、限定的に提供開始しております。
FastLabelが提供するマスキングAIは下記の特徴があります。
①高精度なマスキング処理
顔のモザイクでは99.38%、車のナンバープレートのモザイクでは最大96.30%の精度でマスキングを行うことができます。
②オンプレミス環境での実行が可能
クラウド上のみでなくオンプレミス環境での処理が可能となっており、ローカルネットワーク上で実行ができます。それにより、外部に情報が流出するリスクを抑え、個人情報を確実に保護することができます。
利用シーン例
・ドライブレコーダーの映像の共有・公開をする場合
・小売など店舗内の監視カメラ映像の共有・公開をする場合
・映像・写真などをTVやYouTubeなどのメディアに公開する場合
マスキングAI『ナンバープレート』イメージ
自動アノテーションによる大幅な作業効率化
従来、教師データの作成は、人がゼロからアノテーション作業を行うといった労働集約的な側面があり、AI開発のプロセスにおいて8割以上のコストが費やされていると言われてきました。当社が2022年8月23日にリリースした自動アノテーション機能(β版)を利用すると、ゼロから人が教師データを作成する必要がなく、教師データ作成にかかるコストを大幅に短縮できます。
30種類以上のユースケースに対応しており、製造業、自動車、医療、建設・不動産、通信・インフラなど多くの業界で活用できます。今後は顧客の要望をもとに種類を拡充していき、2022年度中に100種類への対応を予定しています。
自動アノテーション『自動車ナンバープレート文字認識』イメージ
高度なセキュリティ基盤で安心できるデータ管理を
ユーザーの権限を細かく設定可能で、データの無断流出を防止いたします。お使いのクラウド基盤と連携することで、データを弊社のクラウドツールに直接登録せずにアノテーションが可能です。また、IPアドレス制限やプライベートクラウドへの構築等、よりセキュアな環境でのツール利用もご提案可能です。
FastLabelのご利用実績
AIデータプラットフォーム「FastLabel」は、建設・不動産、製造業、通信・インフラ、医療、ITなど様々な業界の企業に導入頂いています。「クラウドソーシングで課題だった、教師データのレビュー・管理コストを削減できた」、「煩雑だった学習データの準備作業を一括委託し、AI開発スピードを大幅に改善することに成功した」など、さまざまなお客様の課題をファストラベルが解決してきた実績があります。
お客様の事例についてはこちら:https://fastlabel.ai/casestudy
製品に関するお問合せはこちら:https://fastlabel.ai/#contact
2022年9⽉13⽇時点のFastLabelご利用企業・団体の⼀部をご紹介します。
(50⾳順・敬称略)
<製造>
株式会社アイシン / i-PRO株式会社 / 株式会社J-オイルミルズ / 株式会社ジェイテクト/ ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 / 株式会社デンソー / 株式会社PFU / 株式会社リコー
<建設・不動産>
鹿島建設株式会社 / 株式会社GA technologies / 住友電設株式会社 / 株式会社フォトラクション / 三菱地所ITソリューションズ株式会社
<インフラ>
株式会社ジャパン・インフラ・ウェイマーク
<情報・ITサービス>
WED株式会社 / 株式会社EVERSTEEL / 株式会社Opt Fit / 株式会社サマリー / 株式会社JX通信社 / セーフィー株式会社 / ディップ株式会社 / 株式会社データグリッド / 株式会社トライエッティング / Nexus Frontier Tech Ltd / 株式会社フツパー / 三菱地所ITソリューションズ株式会社 / 株式会社モルフォ / 株式会社 Ridge-i / ワークス徳島人工知能NLP研究所
<医療・福祉>
株式会社プレカル / ユニファ株式会社 / Ubie株式会社 / 株式会社Lily MedTech
<農業・水産>
ウミトロン株式会社 / GINZAFARM株式会社
<SIer>
クラスメソッド株式会社 / 株式会社ヘッドウォータース
<コンサルティング>
株式会社メディオクリタス
<スタートアップスタジオ>
株式会社quantum
<広告・マーケティング>
株式会社スパイスボックス
<学術機関>
京都大学 / 慶應義塾大学 理工学部 機械工学科 三木研究室 / 静岡大学 / 名古屋大学 / 奈良先端科学技術大学院大学 / 立命館大学 交通マネジメント工学研究室
■豊田通商株式会社について
豊田通商は1948年にトヨタグループの商社として設立されました。完成車輸出や自動車生産支援を軸に事業を拡大。7つの営業本部(金属、グローバル部品・ロジスティクス、自動車、機械・エネルギー・プラントプロジェクト、化学品・エレクトロニクス、食料・生活産業、アフリカ)を有し、未来における利便性の高い社会(Mobility事業)、持続可能な社会(Resources & Environment事業)、快適ですこやかな社会(Life & Community事業)の3つの事業領域において豊かな社会づくりに貢献すべく世界約130カ国で、グループ社員約65,000名が事業に従事しています。
<企業概要>
本社所在地:名古屋市中村区名駅四丁目9番8号
代表者:取締役社長 貸谷 伊知郎
設立:1948年7月1日
事業内容:
1)各種物品の国内取引
2)輸出入取引
3)外国間取引
4)建設工事請負
5)各種保険代理業務 等
Webサイト:https://www.toyota-tsusho.com/
FastLabel株式会社について
「AI革命のインフラになる」をミッションに掲げ、アノテーションツール、教師データ作成代行、MLOps構築を包括したAIデータプラットフォーム「FastLabel」を開発・提供しています。教師データの作成と改善を高速かつ正確に行うためのアノテーションツールと、高度人材によるきめ細かいアノテーションサービスにより、高品質な教師データを素早く提供できることが特徴です。
<企業概要>
本社所在地:東京都品川区北品川5-5-27 201号
代表者:代表取締役CEO 上田 英介
設立:2020年1月23日
事業内容:AIデータプラットフォームの開発・提供、アノテーションサービスの提供
Webサイト:https://fastlabel.ai/
本プレスリリース・販売パートナー契約に関するお問い合わせ
FastLabel株式会社 広報担当
メール:info@fastlabel.ai