SAFクレジットの導入は、企業や個人の旅行者、貨物輸送業者(フォワーダー)をはじめとするお客様が環境に貢献し、二酸化炭素排出量を削減するための手段を提供することを意味します。また、このクレジットを購入することで、SAFの需要を喚起し、新興のSAF産業の発展を支援し、持続可能な航空産業であるためにSAFの採用を促進することができます。
SAFクレジットは、持続可能な認証基準で世界をリードする組織のひとつであるRSBのブックアンドクレーム・システムに試験運用として登録され、クレジットは二重計上されずに信頼性・透明性をもって取引されます。
シンガポール航空の法人顧客のお客様や貨物輸送業者(フォワーダー)のお客様は、SAFクレジットをシンガポール航空から直接購入し、フライトに関わる二酸化炭素の排出を削減することができます。また、貨物輸送業者のお客様は自身の顧客へクレジットを販売し、事業活動による二酸化炭素排出量を削減することができます。
「シンガポール航空グループ カーボン・オフセット・プログラム(SIA Group Voluntary Carbon Offset Programme)」の一環として、2022年第4四半期より、シンガポール航空のすべてのお客様を対象にSAFクレジットとカーボン・オフセットを組み合わせたサービスのご購入が可能になる予定です。シンガポール航空は、高品質なカーボン・クレジットを取引するClimate Impact X(CIX)(https://climateimpactx.com/)と提携し、SAFに対する企業の需要を満たすと同時に手頃な価格とのバランスを考慮した、SAFクレジットとカーボン・オフセットを組み合わせたサービスを導入する予定です。
[1] この1,000 SAFクレジットは、試験運用の一環で今年2月にシンガポールにて生産したニートSAF1,000トン(125万リットル)にあたり、これを1000SAFクレジットとして今回販売いたします。このニートSAFをジェット燃料とブレンドし、シンガポールチャンギ空港に輸送し、搭載するとおよそ2,500トンの二酸化炭素を削減することに繋がります。
[2] RSB(Roundtable on Sustainable Biomaterials )は、バイオベース(生物由来)かつ循環型経済への持続可能な移行を推進する世界的な会員制組織です。
シンガポール民間航空庁(CAAS)について
シンガポール民間航空庁(CAAS)のミッションは、安全で活気のある航空ハブと民間航空システムを成長させ、シンガポールの成功に大きく寄与することです。CAASの役割は、航空業界の安全を監督・促進し、航空ハブと航空産業を発展させ、航空ナビゲーションサービスを提供し、人材育成のための航空訓練を行い、国際民間航空の発展に寄与することです。詳細はこちらをご覧ください。www.caas.gov.sg(英語)
シンガポール航空について
シンガポール航空グループは、マラヤンエアウェイズ・リミテッドを前身に1947年に設立しました。その後、マレーシアエアウェイズ・リミテッド、さらにマレーシア・シンガポール航空(MSA)に社名を変更。1972年には、MSAがシンガポール航空とマレーシア航空に分離しました。当初は保有機10機で18か国22都市に運航をしていましたが、現在は世界的なインターナショナルエアライングループに成長しました。シンガポール航空は、そのブランドの果たすべき役割として3つの柱である「Service Excellence」、「Product Leadership」、「Network Connectivity」の向上に継続的に取り組んでいます。
シンガポール航空は「スターアライアンス」に加盟しています。シンガポール航空公式ウェブサイト: singaporeair.com
テマセクについて
テマセクは、2021年3月31日現在、運用資産額3,810億シンガポールドル(2,830億米ドル)のグローバル投資会社です。シンガポールに本社を置き、世界9カ国に13のオフィスを構えています。
テマセク憲章では、「よく行い、正しく行い、善く行う」というテマセクの精神のもと、テマセクの3つの役割(投資家、機関投資家、管理運用責任者)が定義されています。テマセクは、触媒的資本(catalytic capital)を提供する企業として、世界の主要な課題の解決に貢献することを目指します。
テマセクは、サステナビリティをすべての活動の中核に据え、現在および将来の課題に対処するためのサステナブルなソリューションを積極的に追求し、すべての人々のための持続可能な未来を実現するための投資機会を獲得しています。
テマセクについての詳細は、www.temasek.com.sg をご覧ください。