日本郵便は、地方公共団体と連携したこのような取り組みを通じて、地域が抱える高齢者などの見守りに関する課題解決に引き続き貢献してまいります。
さらに今後は、高齢者向け住宅や不動産管理会社などの法人へのサービス提供を行い、高齢者見守りのほか介護予防や健康増進などのさまざまなニーズに応えるべくサービスを充実してまいります。
(1) 事業概要
三次市が実施する事業の概要は、以下のとおりです。
■事業名称
令和4年度 三次市スマートスピーカー継続実証事業
■実施期間
2022年10月17日(月)~同年12月31日(土)(予定)
■対象
三次市内にお住まいの障がいをお持ちの方および高齢者(三次市が指定する方)
■目的
令和3年度(注1)に実証した独り暮らしの高齢者の見守りに加え、令和4年度は新たに、障がいをお持ちの方へ対象者を広げ、スマートスピーカーを活用した暮らしの利便性の向上、家族とのコミュケーション、気象情報や防災情報の伝達に係る実用性などの検証を行う。
■内容
- 日本郵便で独自開発・管理するWebアプリケーションおよびAlexaスキル(注2)が、このサービスのご利用者(以下「利用者」)のご自宅に設置したスマートスピーカー(注3)を通じ、利用者の生活リズムにあわせて生活状況、服薬状況、食事および睡眠の状況を確認します。また、三次市が提供する災害時などにおける音声告知での伝達内容をスマートスピーカーを通じて音声や文字でお伝えします。三次市は、利用者にWebアプリケーションを通じたメッセージの送信が可能です。
- 利用者は、スマートスピーカー上で音声・ビデオ通話機能を利用することで、Alexaを利用するご家族と非対面・非接触によるコミュニケーションをとることが可能なほか、ニュースやラジオ情報など、Alexaを通じたエンターテインメント機能を利用することも可能となります。また、この通話機能を利用して、三次市の担当者とも連絡をすることができるようになります。
- 利用者のご家族などが、ご自身のスマートフォンやタブレットなどを通じて利用者の生活状況確認結果を把握したり、写真・動画・メッセージを送信したりできるほか、Alexaに登録して利用者とビデオ通話をすることが可能です。
- 利用者のご自宅について、AlexaとAlexaに対応したスマートホーム(注4)(注5)製品を組み合わせ、スマートホーム化することで、当該利用者は音声による家電の操作をすることができるようになります。
- 利用者に対し、郵便局社員が訪問などを通じて、スマートスピーカーの利用促進などのフォローを行います。
(注1)
総務省による「郵便局活性化推進事業(郵便局×地方自治体等×ICT)」における令和3年度の取り組みとして、三次市内でスマートスピーカーを活用した「地域の見守りと防災対策の推進」に関する実証を実施
(注2)
Amazonが提供する音声アシスタント、「Alexa」上で提供されるAlexaスキル
(注3)
Amazonが製造・販売するスマートスピーカー「Amazon Echo Showシリーズ」
(注4)
IoTやAIの技術を活用し、スマートフォンやスマートスピーカーなどの制御デバイスとテレビ、生活家電や住宅設備などのデバイスを接続し、より快適な生活を実現する住宅のこと
(注5)
Alexa対応スマートホーム製品(別売)と事前の設定が必要
(2) 日本郵便の受託内容
- スマートスピーカーを活用した見守りアプリケーション(高齢者の生活状況の確認、確認結果のご家族などへの通知、ご家族や三次市などから利用者へのお知らせの発信などが可能)を提供します。
- 障がいをお持ちの方の世帯について、スマートホーム化の支援を行います
(3) サービスイメージ
(参考)
報道発表(2021年12月24日)
「地方自治体向けの新サービス「スマートスピーカーを活用した郵便局のみまもりサービス」の開始」
https://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2021/00_honsha/1224_01.html