多くの家族連れが訪れ、イベントを通じて路線バス、タクシーなどの公共交通機関、自転車などの移動手段を身近に感じる機会になっていました。
マイカーの代わりに公共交通機関や徒歩、自転車などで中心街を移動し、交通や環境について考える一日です。
豊橋市では毎年この時期に、「クルマをおいてまちに出よう!」と市民らに呼びかけ、まちなかでイベントが実施されています。
会場になったまちなか広場には、開場とともに多くの親子連れがやって来ました。
豊鉄バス株式会社による「バス乗り方教室」では、参加者が実際の車両に乗って学びました。
当日5回行われ、初回の第1便は満員の30人で出発。広場から豊橋駅前、市役所付近などを走行し、戻ってきました。
教室は、乗車時に整理券を受け取ることから始まりました。
「整理券には乗った場所が分かる番号が記されていて、降りる時に運賃箱で精算します」と説明され、参加者は、手にした整理券を見ながら頭に入れていました。
降りる時には、バス停が近づいてきたらボタンを押すと、バスが停車。
「整理券を運賃箱に入れ、現金か、回数券で支払います。車内前方の左側から降ります」と紹介され、会場に戻って降りる時には子どもたちが実際に試みていました。
まちなか広場南の道路では、駐車しているバスで「なりきり運転士」と題し、運転席に座ってハンドルを握ることができました。例年、子どもたちに大人気です。
また、誰もが利用しやすいユニバーサルデザインのタクシー、地域を走るコミュニティバスが止まっていて、乗車体験ができました。
このほか、シミュレーターを使った自転車交通安全教室が開かれました。
子どもたちが映像を見ながら自転車をこぎ、自転車のルールを学びました。挑戦していた年長児の男の子は「自転車は楽しい」と笑顔で、お母さんは「補助輪を付けて乗っていますが、最近、スピードがでがちなので勉強になりました」と話していました。
さらに、スマートフォン一つで電車やバスなどの時刻、行き方などを調べられたり、一日乗車券、特急券を買えたりするできる「MaaS」アプリの紹介もあり、来場者の関心を集めました。
会場では、JR東海の「運転士・車掌のお仕事紹介」や、バス停、電車の運転士が使っていた腕時計など激レアグッズの抽選会も、人気の催しになっていました。
みなさんも色々な交通手段を知って、「車の使い方」を見直してみてはいかがでしょうか。