上田先生が「昭和初期の都市文化について、モダンあるいはエロ・グロ・ナンセンスのイメージをもつ方は多いでしょう。」と記す通り、昭和初期のジャズは、ダンスと共に流行し、東京や横浜など都市のきらびやかさを演出していました。その一方で、当時は、昭和恐慌に始まる大不況のただ中で、混沌としていた時代でもあります。
講演会では、モダンなジャズソングの一方で、駆け落ちを主題とした流行歌がヒットしていく世相を垣間見ます。
講演の中では、1920~30 年当時の日本で流行したジョセフィン・ベイカーをはじめとするジャズナンバーや、流行歌などを、手巻き蓄音機などで、実際にお楽しみいただきます。
※ 一部デジタル音源での再生となります。予めご了承下さい。
【講演会概要】
【1】 開 催 日 時
2022年10月30日(日)
14:00~15:40(予定)
【2】 講 師
上田誠二(かみたせいじ)
日本女子大学人間社会学部現代社会学科准教授
【3】 会 場
神奈川近代文学館 中会議室
(横浜市中区山手町110番地)
【4】 参 加 費
800円(事前予約・当日精算)
【5】 予 約 方 法
申込専用フォームにて
https://onl.sc/i1LZ9s8
(googleフォームに移動します。)
【6】 主催・お問合せ
大佛次郎記念館 TEL:045-622-5002(10:00 ~ 17:00) FAX:045-622-5071
【7】 共 催・後 援
共催 横浜アーツフェスティバル実行委員会
後援 県立神奈川近代文学館(公益財団法人神奈川文学振興会)
講演会の詳細はこちらから
http://osaragi.yafjp.org/info/7173/
【講師からのコメント】
昭和初期の都市文化について、モダンあるいはエロ・グロ・ナンセンスのイメージをもつ方は多いでしょう。講演では、そうした世相を象徴する音楽や新聞・雑誌の記事から、不況・恐慌下の社会の深層心理を素描します。
当時ジャズは、東京や横浜など都市のきらびやかさを演出していました。しかしそこには、都市と農村の格差、不安と懐疑の刹那的感情、享楽と消費の退廃的感情が渦巻いていました。モダンなジャズソングの一方で、駆け落ちを主題とした流行歌がヒットしていく世相を垣間見てみませんか。