- Asteria Vision Fund II L.P. 組成の背景と目的
当社グループは、2019年2月に投資子会社Asteria Vision Fund(略称:AVF)を設立。当社グループの出資に加え、LP※1として肥後銀行(取締役頭取:笠原慶久)の出資を得て投資ファンドAsteria Vision FundⅠL.P. (以下AVF-I)を同年4月に2,200万米ドルで組成しました。AVF-Iでは重点投資領域をアステリアの研究開発戦略と同じ「4D」(Data, Device, Decentralized, Design)とし、6社の企業へ出資を完了しています。出資企業の中から、2022年7月にはGorilla Technology社がNASDAQに上場し、同社への約13億円の出資が現時点(9月20日)で約108億円※2の価値となるなど、AVF-Iは既に大きな成果をあげています。
そこで、アステリアでは当社グループのさらなる成長の加速に向け、AVF-IIの組成を決定。新たな重点投資領域を「D4G」Data, Device, Decentralized, Design for Greenとし、10月から出資企業の募集を開始します。当社の出資を中心とし複数のLP企業により総額3,000万〜4,000万米ドル規模のファンドを組成し2023年初から投資活動を開始する予定です。
- 組成する2号ファンドの概要
名称 | Asteria Vision Fund II L.P. |
代表者 | 吉田晋司(Managing Director) |
所在地 | 米国デラウェア州 |
組成日 | 2023年1月(予定) |
投資対象領域 | 重点投資領域「D4G」 Data :AI, Quantum Computing Device :IoT, Wearable devices Decentralized :Blockchain, Web3 Design :Technology Bridge Green :Sustainability |
投資企業数 | 20社程度を予定 |
ファンド総額 | 3,000万〜4,000万 米ドル |
期間 | 10年間(2023〜2032年) |
- 参考: AVF–Iで出資した企業(順不同)
社名 | 主な拠点 | 事業領域 |
Gorilla Technology | 台湾 | 動画AI、エッジ・コンピューティング |
Space X | 米国 | ロケット、分散衛星インターネット |
JPYC | 日本 | ステーブルコイン |
Workspot | 米国 | リモートデスクトップ |
Imagine Intelligent Material | オーストラリア | グラフェン&センサー |
他1社(非公開) | 非公開 | 非公開 |
- 業績に与える影響および今後の見通し
AVF-IIの組成が、2023年3月期の業績に与える影響は軽微です。今後投資活動を開始し、中長期的な連結業績に貢献することを企図しておりますが、具体的な影響額等については、必要に応じて開示を行います。
※1:Limited Partnerの略。出資額を上限とする責任を負う、有限責任の出資者。
※2:通期業績予想の想定レートである1米ドル130円で算出。
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※アステリア、ASTERIAはアステリア株式会社の登録商標です。