2022/9/16
子どもたちが森つくりを始めます。宮崎県美郷町。
美郷みどりの少年団が中心となって、子どもたちの未来の森づくり事業「もりをふやそう~美郷町からはじまる~」を行います。11月22日(火)、23日(水)の植樹イベントを皮切りに、樹木の育成過程を子どもたちの言葉でデジタル配信していきます。
特定非営利活動法人 西林[本店所在地:宮崎県日向市東郷町、理事長:橋口一洋]と宮崎県東臼杵郡美郷町[町長:田中秀俊]は、美郷町森林保全活動の一環として、子どもたちの未来の森づくり事業「もりをふやそう~美郷町からはじまる~」を行います。11月22日(火)、23日(水)に宮崎県東臼杵郡美郷町南郷にある鬼神野神社にて植樹イベントを開催。その後の樹木の育成を子どもたちに観察してもらい、森を知ってもらう企画です。
植樹イベントは、町内の美郷みどりの少年団を中心に町内外の参加者を集い、鬼神野神社内6,000平米に約800本の植樹をします。植えられた苗木は、みどりの少年団有志によって定期的に観察会が開かれ、木が森へと成長していく姿を美郷町ホームページや公式SNSに子どもたちの言葉で公開していきます。植樹・観察会・運営には美郷町林業研究グループ、宮崎県林業技術センターの協力のもと、森林のプロフェッショナルたちが子どもたちを全面サポート。子どもたちにより深く樹木を理解してもらい、森林の大切さを町全体で次世代へ語り継いでいく企画です。
ここ美郷町は日本でも有数の森林所有地域。森と共に生きる人々は現在の地球環境の変化に切実な危機感を持っています。地域の子どもたちと共に森を育み、未来へ残していく。私たちを発信源として、この活動が日本全国の森林を持つ場所へと波及してほしいという思いを込めて、このイベントを開催いたします。また、一人でも多くの子どもたちが森林に興味を持ち、人類をはじめとし、地球に生きる生物の生活環境にとって大切な森林保全に携わる人材となることを目標としており、本植樹イベントは美郷町立美郷南学園の3年生から6年生の教育プログラムとして採用されています。
イベントのポスターデザインには、「出会いの聖地延岡巡り」の神話イラストで知られるみよこみよこさんに描かれ、次世代に守り継がれなければならない森がテーマになっています。
イベント概要
- ロングセラー絵本「どうぞのいす」読み聞かせ。
- 絵本に登場する椅子をSGEC認証材で製作。
- 植樹体験。
開催日
- 令和4年11月22日(火)、23日(水 勤労感謝の日)8時40分から12時までを予定
- 雨天の場合は11月28日(月)に延期。
イベント会場
- 旧鬼神野小学校および鬼神野神社
鬼神野小学校住所:宮崎県東臼杵郡美郷町南郷鬼神野2207番地
参加者(予定人数 35名/日 計70名)
- 美郷町、その他の地域からの一般応募および美郷みどりの少年団
募集方法
- 美郷町農林振興課へメールにて受付。ringyou@town.miyazaki-misato.lg.jp
イベント詳細は美郷町公式Facebookにて掲載いたします。
https://onl.tw/BQYrqDS
一般参加費用
1人4,000円(どうぞのいすキット+保険料。植樹のみ参加の場合は保険料500円)
主催
美郷町、特定非営利活動法人 西林
協力
公益社団法人国土緑化推進機構、ファミリーマート、SGEC/PEFCジャパン、耳川広域森林組合南郷事業所、美郷町林業研究グループ、宮崎県林業技術センター、ヤマサンツリーファーム、畝原工務店、株式会社エー・ディーアンドシー、明林堂書店。
この事業は、こどもたちの森の学びを支援するとともに、森林環境教育のフィールドとしての地域シンボルとなる森づくりを目的として、(公社)国土緑化推進機構の「緑の募金」の活用と、地域の方々の参加協力により実施されます。この事業で使用する「緑の募金」は、「ファミリーマート夢の掛け橋募金」からの寄付金によるものです。
プロフィール
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特定非営利活動法人 西林
絶滅の危機に瀕している動植物の保護と育成に関する事業を行うとともに、自然保護に関する社会教育活動を行うことで、自然を生かしたまちづくりと自然保護の知識を持った人材育成に貢献し、もって地球環境の向上と市民の健康増進に寄与することを目的とする。
主な活動:絶滅危惧種保全活動/まちづくり推進活動/障がい者支援/宮崎森林資材活用事業/環境保全活動
宮崎県美郷町
美郷町は、東臼杵南部地域にある3村(旧南郷村、旧西郷村、旧北郷村)が対等合併として、平成18年1月1日に誕生した町です。人口は4,572人(令和4年7月現在)。町の約92%が山林で、まさに山の民。丸笹山、速日峰、清水岳などの急峻な九州山地に覆われ、町の中心には耳川、そこを源とする小丸川、耳川、五十鈴川といった美しい大小さまざまな河川の上流に位置しています。
美郷町立美郷南学園
美郷南学園は、平成23年度に旧南郷村の4つの小学校と2つの中学校を統合し、そこに幼稚園を開設した施設一体型の幼・小・中一貫校。幼稚園年中組から中学3年生まで11学年の園児・児童・生徒120名。校区は旧南郷村全体に広がり、4つの地区(水清谷、神門、鬼神野、渡川)それぞれで生産されている特産物や地域に伝わる伝統行事、祭りを生かしながら学園の教育活動を進めています。小規模校のよさを生かし、幼稚園生から中学生までを縦割りグループに分けて、朝のボランティアや花壇の世話、清掃活動などをこのファミリー班で行っています。様々な場面で上級生が下級生をサポートしたり、協力して活動したりする姿が見られます。
みどりの少年団
「緑の少年団」は、昭和35年に国土緑化推進委員会(現 公益社団法人国土緑化推進機構)が、「グリーン・スカウト」の名称で、緑化を実践する少年団の結成を呼びかけたことが始まりで、昭和40年頃から国土緑化運動の一環として全国各地で結成されるようになりました。次代を担う子どもたちが、緑と親しみ、緑を愛し、緑を守り育てる活動を通じて、ふるさとを愛し、そして人を愛する心豊かな人間に育っていくことを目的とした団体です。
鬼神野神社
鬼神野神社は、文治元年(1185年)、平家落人が松の内谷に齎した「市杵嶋姫命」を主祭神として、寛永3年(1626年)に現在地に遷宮、創建された。明治4年(1871年)に各集落の社を合祀し、祭神5柱を祀る。
毎年11月第一土曜日に開催される例大祭では、地区住民が一堂に会し、神事、ご神幸を始め、神楽、浦安舞、臼太鼓が奉納される。特に「鬼神の舞」は当地名とも相俟って地元民を魅了する。
みよこみよこ
「描くことで誰かの幸せの役にたちたい」という想いで描かれる幸福感に満ちた作風で有名なイラストレーター。国民文化祭の一環プログラム「出会いの聖地延岡巡り」の神話パネルのイラストを担当。想像力に富んだ神話の世界観が反響を呼び、作品「ニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの結婚」が「出会いの聖地・愛宕山」の石碑に刻まれた。
SGEC/PEFCジャパン
SGEC(エスジェック)は、2003年に林業者、環境団体等関係者の要望によって設立された日本で最初の森林認証制。2016年には国際認証制度であるPEFC(ピーイーエフシー)相互承認を受けて国際的にも通用する制度となる。この制度は持続可能な森林管理を行っている森林を認証し、そこから生産された木材を証明するものです。現在、SGEC認証林面積は約219万ha、日本の人工林の20%相当。認証木材・木製品は日本の「木の文化」の継承と、SDGs目標達成に貢献します。