株式会社新潮社は単行本『ベンチャーキャピタル全史』の電子書籍を本日より配信開始いたしました。以下のリンクより各電子書店にアクセスできます(なお、紙書籍は9月22日に発売となり、すでに全国の書店・ネット書店で予約可能です)。
https://ebook.shinchosha.co.jp/book/F701031/
本書はアメリカのベンチャー投資の歴史を描いた書籍で、著者はハーバード・ビジネス・スクールのトム・ニコラス教授。同氏にとってはじめての一般向け書籍となります(原著はハーバード大学出版局より刊行)。岸田内閣は2022年を「スタートアップ創出元年」としており、政財界をあげてスタートアップ振興が話題となっている現在の日本のビジネスパーソンや政策決定者にとって、必読の一冊です。
本書の内容
アメリカでGAFAが次々と花開いたのは偶然ではない。その背景にはスタートアップにリスクマネーを供給してきた連綿たる意志とカルチャーがあった。19世紀の捕鯨産業から連続起業家たるエジソン、そしてジョブズやベゾスまで、ビジネスの革新者たちを国家規模でインキュベートしてきた歴史を紐解く、スタートアップ元年に読むべき決定的現代経済史。
試し読みページと試し読み無料電子書籍をリリース
電子書籍配信開始にあたり、本書の一部を試し読みできるページを本日オープンいたしました。
https://www.shinchosha.co.jp/book/507291/preview/
また、電子書籍で本書の一部を無料で読んでいただくこともできます。以下のページよりお使いの電子書店にアクセスしてください。
https://ebook.shinchosha.co.jp/book/E054861/
著者トム・ニコラス 略歴
ハーバード・ビジネス・スクール、ウィリアム・J・アバナシー記念経営管理論講座教授。英国生まれ。オックスフォード大学で博士号を取得、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで教鞭をとったのち現職。起業家精神、イノベーション、金融が専門。これまでチャールズ・M・ウィリアムズ賞をはじめとして、優れた講義を行う教育者向けの賞を複数回受賞。
各界からの賛辞
本書刊行にあたり、識者や各国メディアなどからさまざまな賛辞が寄せられています。
関美和さん(MPower Partnersジェネラル・パートナー、『FACTFULNESS』共訳者)
ーーリスクと失敗を許す文化を国家として育てることが重要だ。最高の教科書。
堀義人さん(グロービス経営大学院学長、グロービス・キャピタル・パートナーズ代表パートナー)
ーー米国の歴史に学び、日本の起業家が世界に飛躍する契機にして欲しい。
ブルームバーグ
ーーベンチャーキャピタルについてあなたがどんな意見を持っていようと、彼らがどこからやってきたのかを知る価値は絶対にある。本書の著者から学ぶことは多い。
ウォールストリート・ジャーナル
ーーベンチャーキャピタルにアクセスできれば、経済はよりダイナミックになるというのはもはや定説だが、著者はそれを歴史的に立証している。
ザ・ニューヨーカー
ーー一級品の歴史書だ。
本書の目次
はじめに 歴史を知る重要性
第一章 はじまりとしての「捕鯨」
第二章 「リスク資本」の起源
第三章 立ち上がる「プライベートキャピタル」
第四章 市場か、政府か
第五章 「リミテッド・パートナーシップ」の構造
第六章 シリコンバレーの勃興と投資スタイルの多様化
第七章 テックビジネスの隆盛とエコシステムの深化
第八章 「ドットコム・バブル」の教訓
エピローグ ベンチャーキャピタルの未来
謝辞 解説(井潟正彦) 原注 索引
書誌情報
タイトル ベンチャーキャピタル全史
著者 トム・ニコラス
版元 新潮社 判型 A5版(ハードカバー)
(紙書籍)定価3,600円(税別)、9月22日発売
(電子書籍)希望小売価格3,600円(税別)、9月9日配信開始
訳者 鈴木立哉(金融翻訳者。一橋大学社会学部卒業、コロンビア大学ビジネス・スクール修了。野村證券勤務を経て現職。訳書に『Q思考』『ティール組織』『FUZZY-TECHIE』『ビッグミステイク』など、著書に『金融英語の基礎と応用』)