【本件のポイント】
- MUDSの学部2年生が「DICOMO2022」シンポジウムで優秀プレゼンテーション賞を受賞
- 本研究ではユーザの志向を反映した目的地を推薦するVR旅行システムを提案
【本件の内容】
「DICOMO2022」は(一社)情報処理学会が主催するマルチメディア、分散、協調とモバイル等、情報分野におけるシンポジウムです。18回目の開催となる今回も昨年度に続きオンラインで開催され、MUDSからは3組が参加しました。
参加した3組のうち、阿部さんと中村 亮太准教授による発表「静的観光地コンテキストに基づいたインタラクティブVR旅行ツアー自動生成システム」が優秀プレゼンテーション賞に選出されました。これは全233件という多くの大学院生や社会人が参加する中で、学部2年生が受賞する快挙となります。
本研究では、旅行の目的地を探す際の発想を支援する方法として、観光地の訪問スポットや特徴など、静的観光地コンテキストを用いてユーザの志向を考慮し、目的地の推薦が可能な音声対話型VR旅行システムを開発しました。従来のVR旅行ツアーでは画一的であったりコンテンツ数に限りがあったりするなかで、本提案システムでは、ユーザが発話した食べ物や歴史上の人物といった内容に関連した観光スポットを自動的に選定し、その360°パノラマ写真をVRゴーグルへ表示する仕組み実現しました。
本受賞により、MUDS生の国内外の学会での受賞は23件となります。
引き続きMUDSでは1年次から国内外に研究成果を学会発表・論文発表していくことを積極的に推進し、社会に貢献できるデータサイエンス・AI人材の育成及び研究に取り組んでいきます。
【学会概要】
国内学会名 | DICOMO(マルチメディア、分散、協調とモバイル)2022シンポジウム |
開催期間 | 2022年7月13日(水)~7月15日(金) |
開催形態 | オンライン |
主催 | 一般社団法人情報処理学会 |
【発表概要】
題名 | 静的観光地コンテキストに基づいたインタラクティブVR旅行ツアー自動生成システム |
著者 | 阿部 広夢(データサイエンス学部 データサイエンス学科2年) 中村 亮太(武蔵野大学 データサイエンス学部 准教授) |
【受賞者のコメント】
■ 阿部 広夢さん(データサイエンス学部 データサイエンス学科2年)
幸いなことに優秀プレゼンテーション賞を受賞しました。
去年の10月から約10カ月間、開発、研究し続けてきました。
ここまで来られたのは担当の中村先生、並びに本研究にご協力いただいた先生方、各先輩方、同級生、また後輩達のおかげだと考えております。
この場を借りて、改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。
■ 中村 亮太 准教授(データサイエンス学部)
阿部君が得意とする自然言語処理を用いた対話機能とバーチャルリアリティの技術が上手に融合された魅力的な作品だと思います。
まだ大学2年生なので数多くの授業がある中で、課題と研究活動ならびに発表準備の両立は大変だったと思います。
それらを乗り越え、さらにプレゼンテーション賞を受賞したことに敬意を表します。
【関連リンク】
DICOMO(マルチメディア、分散、協調とモバイル)2022シンポジウム
https://www.dicomo.org/2022/
武蔵野大学 データサイエンス学部
https://www.musashino-u.ac.jp/academics/faculty/data_science/
【武蔵野大学について】
1924年に仏教精神を根幹にした人格教育を理想に掲げ、武蔵野女子学院を設立。武蔵野女子大学を前身とし、2003年に武蔵野大学に名称変更。2004年の男女共学化以降、大学改革を推進し12学部20学科、13大学院研究科、通信教育部など学生数13,000人超の総合大学に発展。2019年に国内私立大学初のデータサイエンス学部を開設。2021年に国内初のアントレプレナーシップ学部を開設し、「AI活用」「SDGs」を必修科目とした全学共通基礎課程「武蔵野INITIAL」をスタートさせる。2023年には国内初のサステナビリティ学科を開設する。2024年の創立100周年とその先の2050年の未来に向けてクリエイティブな人材を育成するため、大学改革を進めている。
武蔵野大学HP:https://www.musashino-u.ac.jp/