- 人事・労務領域におけるBPR推進の背景
ＵＡＣＪは古河スカイと住友軽金属工業の統合により誕生した、世界トップクラスの生産能力を有する総合アルミメーカーです。
2019年の米中貿易摩擦や中国経済の減速を契機に、同社は市場環境の変化に左右されづらい企業体制の構築を目指し、生産設備の稼働率向上や組織体制のスリム化等の6つの分野において、業務フローや組織構造を根本的に改善するBPRの推進に取り組んできました。しかし、人事・労務領域においては、法や労務知識を要する業務の専門性の高さからBPRの推進が難航していました。
そこで、約1,200法人グループが導入している統合人事システム「COMPANY」を展開する人事・労務業務の総合ソリューション企業であるWHIとコンサルティング契約を締結し、すでに同社で導入していた「COMPANY」をさらに活用すると共に、ワークフローの自動化や業務プロセスの改善においてはパーソルプロセス＆テクノロジー株式会社の協力も得ながら人事管理・給与計算などのデータ処理にRPAを導入したことで、年間約2,300時間分の人事業務を削減することに成功いたしました。
- 人事業務効率化の事例
<給与計算結果チェックの自動化>
ＵＡＣＪでは、「COMPANY 人事・給与」を用いて従業員の給与を算出しており、従業員の等級や入社する従業員の入社日の変更といった情報のシステムへの反映漏れを想定し、「COMPANY 人事・給与」で算出した給与計算データを、関数が入った表計算ソフトの検証用フォーマットと照合することで検算を行っていました。毎月約500名の従業員が再計算の対象となり、基本給・職能給の控除や振込口座登録確認といった66項目におよぶチェックリストを用いて、対象者のデータ修正を人事担当者が手作業で行っていたため、業務時間の増大や業務の属人化といった課題を抱えていました。
この課題を解消するため、WHIのコンサルティングのもと「COMPANY 人事・給与」の運用や設定を見直し、これまで手作業で実施していた日割計算や昇給後に行う遡及計算をシステムで実施するなど、業務フローを改善しました。
- 今後の展望
今後は、従業員所属別一覧の管理等、複数の担当者が行う共通業務にも対応できる汎用的なRPAを作成し、国内26か所の子会社の業務フローや体制を根本的に見直すことで、グループ全体で業務効率を高めるような取り組みを検討していきます。
- UACJからのコメント
本プロジェクトは、ＵＡＣＪの人事部門にとって初めての経験であり、かつ大きな財産となりました。成功に導いて下さったWHI様の熱意と的確なアドバイスによるご支援に感謝いたします。今後も、人事部門を取り巻く環境は大きく変化していくと思いますが、持続可能で安定したオペレーション業務を基盤とし、戦略的人事部門の構築に向け、さらにチャレンジして参ります。
(ビジネスサポート本部人事部)
WHIは人事・労務業務における総合ソリューション企業として、大手法人人事部の業務効率化と経営を支援してまいります。
- 統合人事システム「COMPANY」について
「COMPANY」はWHIが提供する大手法人向け統合人事システムです。様々な業種業態のお客様、約1,200法人グループへの導入実績があり、ERP市場 人事・給与業務分野 シェアNo.1※の製品です。
企業環境の変化に対応するための標準機能の強化を、定額保守料の範囲内で行うことで、大手法人の人事業務効率化、ITコストの見える化に貢献いたします。
https://www.works-hi.co.jp/products
※2020 年度 ERP 市場 – 人事・給与業務分野:ベンダー別売上金額シェア
出典:ITR「ITR Market View:ERP 市場 2022」
株式会社UACJ Webサイト https://www.uacj.co.jp/index.htm
株式会社Works Human Intelligence Webサイト https://www.works-hi.co.jp/
* 会社名、製品名等はそれぞれ各社の商標または登録商標です。
* 本リリースに掲載された内容は発表日現在のものであり、予告なく変更または撤回される場合があります。また、本リリースに掲載された予測や将来の見通し等に関する情報は不確実なものであり、実際に生じる結果と異なる場合がありますので、予めご了承ください。
