7日、一庫ダム北部に位置する知明湖キャンプ場(川西市黒川字落合381)で、「魚とのふれあい体験」(主催:猪名川を守る会)が開催された。この大会は、農林水産省の水産多面的機能発揮対策事業の一環で行われているもので、今年度で10回目。猪名川上流の歴史・文化を学んでもらい、川に親しんでもらうことを目的とし、平成25年度から実施している。
この日、新型コロナウイルス感染症予防のため参加者を20家族110人に絞って開催。参加者が密になるのを避けるために今回のつかみ取りは、約1.2メートル×1.2メートルの小型プールを5カ所に設置して行われることとなった。開会のあいさつの後、家族ごとに分かれて、小型プールの側でアユが放たれるのを待ち、それぞれの家族の人数分のアユが放流された。
参加者は裸足で小型プールに入り、アユつかみに挑戦。周りで大人たちが見守る中、子どもたちは「すばしっこくて捕まえられない」「ヌルヌルしてつかめない」などと言いながら、笑顔ではしゃいでいた。
アユのつかみ取り体験の後は、付近を清掃。お腹が空いてきた頃には、つかまえた炭で焼いたアユが焼き上がり、一人ひとりに振る舞われた。アユを焼いた炭は黒川で生産された炭が用いられた。
同イベントに参加した横山陽人さん(よこやま はると、8歳)は「魚はヌルヌルしていて、なかなか捕まえられなかったけど、すごく楽しかった。もっと捕まえたかった。」などと話していた。
同会の鈴木啓祐さん(すずき けいすけ)は「子どもたちの笑顔が見たいという思いで、毎年アユのつかみ取りを行っています。今日の体験を通じて、自然や食べ物への感謝の気持ちを持ってもらいたい。」などと話した。