この度、健康行政特別参与の杉良太郎氏が青森県十和田市を訪れ、十和田市の小山田市長、65歳以上の高齢者ダンスチームとして十和田市で活動中の「YDK65」のメンバーと健康対策について懇談を行いました。
【イベントレポート】
■健康対策として掲げている“高齢者ヒップホップダンス”の普及
「元気で長生きに。自分のため、みんなのためにヒップホップダンスで健康になってほしい。」
杉特別参与は、現在、一般社団法人 FIDA JAPANの名誉会長として、 65歳以上のシニアダンスチームを全国47都道府県に作り、“ダンスで健康に“のスローガンを掲げて健康対策を推進しております。懇談には、十和田市で活動する「YDK65」のメンバーにも参加をいただきました。懇談の中で杉氏は、「なぜ私が、全国にシニアダンスチームを作るのか?それは、歳を重ねても(なるだけ医者に頼らずに)元気で長生きをしてもらいたいと思っているからです。その上で、高齢者が元気で長生きをするためには、ダンスにチャレンジすることが重要だと感じています。自分のために、みんなのために、ヒップホップダンスで健康になってほしい。(YDK65には)十和田市内の色々な行事等で、ダンスパフォーマンスをして頂きたい。皆さんのパフォーマンスを見ているお客様を楽しませ、元気を与える。そんな存在になってほしい。」とYDK65に熱いエールを送りました。
■杉特別参与 「症状が出ていないから検査の必要がないと思ってしまう。それが肝炎の大きな落とし穴です」
2019年に「知って、肝炎プロジェクト」の集中広報県に指定されていた青森県。当時の肝炎対策を振り返り、杉氏は「2019年に青森県庁を訪れ、肝炎をどうしたら撲滅できるのかなど、知事や専門医と肝炎対策を行いました。現在では、C型肝炎は、飲み薬でほとんど完治できる薬があります。肝臓は”沈黙の臓器”と言われ、自覚症状がほとんどありません。症状が出ていないから検査に行く必要がないと思ってしまう。それが肝炎の大きな落とし穴です。(感染していることに気がつかず)放置していると肝硬変や肝がんに進行してしまう、恐ろしい病気です。だからこそ、先ずは検査を受けてほしい。」と肝炎ウイルス検査の受検の大切さを訴えました。
■十和田市長 「受験者数を増やして、健康で安心した生活が送れるよう取り組んで参ります。」
懇談を受けて十和田市小山田市長は、「(十和田市では)平成元年度より肝炎ウイルス検査を無料としています。それまでの受検者数は年間80人程度でしたが、無料化後は、約1,000人に増加しました。引き続き、受検者数を増やしていき、(市民が)健康で安心した生活が送れるよう取り組んで参ります。 」と述べました。
■「地域活性化のために始めたことが、今では自分たちの健康のためになっている」
YDK65代表の山端氏は、杉特別参与の話を受けて「私がヒップホップを始めたきっかけは、子どもたちに夢を与えたいと思ったからでした。当時、小・中学校で必修科目となったダンスには、指導者が不足していました。(自分達もサポートができないかと)ヒップホップを習い始めました。(練習を続けていく中で)次第に、自分達もヒップホップを踊ってみよう!と思い、YDK65が誕生しました。最初は月1回の練習だったのが、現在では、月4回
の練習になることもあります。当初は、地域活性化になるためにと思って始めたことが、今では、自分たちの健康のためになっているように感じています。現在、メンバーの最高齢は85歳です。一時は辞めることも考えていましたが、“もし、100歳になって車椅子に乗っていたとしても、ステージセンターで一緒に踊ってほしい”とメンバーが懇願しました。今回、杉さんにお会いできるなんて思ってもいませんでした。ステージに立てるよう頑張ります! 」と意気込みを語りました。
■開催概要
■日時 : 2022年7月29日(金)
■開催場所 :十和田市役所
■出席者 :厚生労働省 健康行政特別参与 杉 良太郎 氏
十和田市長 小山田 久 氏
「YDK65」 メンバー(代表メンバーが参加)